STAND BY MEドラえもん
シリーズ初の3DCG作品
これは大きな冒険だったに違いない。ドラえもんの人気は30年以上も衰えることなく続いているが、その見慣れたドラえもんが今回初めて3D(3次元)CGアニメとなって八木竜一、山崎貴両監督により製作された。
アニメのドラえもんが、のび太が、ジャイアンが、しずかちゃんが突然CGになったのだから、多少の違和感を持ったとしても仕方がない。だが、見ていくうちにストーリーに引き込まれてしまうのは今までと何も変わらない。大人になっても相変わらずドジなのび太だが、しずかちゃんとのラブシーンにはハラハラしながらも「のび太頑張れ」と胸が熱くなる。
未来から来たドラえもんはまた未来へ帰らねばならない。「いつまでもぼくのそばにいてね」と泣き叫ぶのび太に観客は思わず涙する。次回はまた手書きのアニメ映画に戻るのだろうか? 時代とともにCGへと移って行くのだろうか? 気になるところだ。(2014年8月21日・林田)