ミケランジェロ・プロジェクト
ヒトラーから美術品を奪回
ジョージ・クルーニー製作・脚本・監督・主演。これだけで期待するに十分な作品であることは間違いない。
第2次世界大戦末期、ナチス・ドイツが降伏する直前、アメリカ大統領があるプロジェクトを発令する。内容はドイツ占領下にあったフランスでヒトラーが略奪した数多くの美術品の奪回だった。ヒトラーは敗戦を悟った時、これらの絵画を列車でドイツに運ぶ計画を立て、それ以外の美術品には火を放つという暴挙に出たのだ。
実話を基に描いたサスペンス映画。ギリギリのところで美術遺産を救ったプロジェクトには7人が参加した。救われた絵画はダ・ヴィンチ「最後の晩餐」「モナ・リザ」、ゴッホ「ひまわり」など現在も愛され、鑑賞されている名画ばかりだ。
出演者はクルーニーのほかに、マット・デイモン、ケイト・ブランシェット、ビル・マーレーなど。豪華なキャストで、見応え十分である。(2015年11月12日・林田)