It's Only a Movie, But …

シネマ1987online

日本のいちばん長い日

緩まない緊張 確かな見応え

昭和天皇が国民に終戦を告げた昭和20(1945)年8月15日の玉音放送を巡り、宮城内で起きた出来事を描く半藤一利のノンフィクションの再映画化。「クライマーズ・ハイ」の原田眞人が監督した。

連合国軍にポツダム宣言受諾を要求された日本は降伏か本土決戦かに揺れ、連日連夜の閣議で議論は紛糾。結論の出ないまま広島と長崎に相次いで原子爆弾が投下される。一億玉砕論も渦巻く中、阿南惟幾陸軍大臣や鈴木貫太郎首相、そして昭和天皇は決断に苦悩する。メインキャストに今、日本で一番実力のある俳優(役所広司、山崎努、本木雅弘、松坂桃李)を配しており、特に昭和天皇役の本木雅弘はその代表作と言える演技で期待に応えた。

前作「駆込み女と駆出し男」で本領発揮した原田監督だけあって、一瞬も緊張が緩むことがない。重厚だが、確かな見応えのある傑作に仕上がった。(2015年8月20日・笹原)

TOP