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シネマ1987online

ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ

成功の過程をシニカルに

ファウンダーとは創業者のこと。シェイクミキサーのセールスをしていた52歳のレイ・クロック(マイケル・キートン)は、ある日ミキサーを一度に8台も注文してくれた店を訪問する。そこで彼が目にしたものは、独自に開発したスピード・サービス・システムでハンバーガーを提供するマックとディック兄弟の経営するショップだった。

兄弟の経営方針やサービスシステムに共感を持ったレイは兄弟と話し合い、フランチャイズ店の経営に取り組むようになる。数々の失敗や挫折を乗り越え、レイが経営する店舗は増えていく。一方でレイの経営戦略と兄弟の経営方針は次第に合わなくなり、トラブルや対立が起きるようになる。やがてレイは自分が築いてきた財力と力をもとに兄弟の持つ経営権の買収に乗り出す。

監督は「しあわせの隠れ場所」のジョン・リー・ハンコックで、主演のマイケル・キートンと共に52歳のセールスマンが、世界有数の企業の創業者として成功していく過程をシニカルに描いている。

ビジネスモデルの成功例の映画でもあるが、「マクドナルドという名前だったから、成功した」というレイの言葉が印象に残る作品だ。(2017年8月10日・金川)

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