レディ・プレイヤー1
仮想現実と邪悪な陰謀
2045年、現実社会が荒廃する一方で人類は思い浮かんだ夢が実現するVR(仮想現実)ワールド「オアシス」を楽しんでいた。「オアシス」では好きなアバターに姿を変え、自分の望む人生を生きることができる。
ある日、オアシスの創設者ハリデーの遺言が発表される。内容はオアシスの三つの謎を解いた者に全財産の56兆円とオアシスの全権を与えるというものだった。
17歳のウェイド(タイ・シェリダン)もこの争奪ゲームに参加する。オアシスで出会った美少女サマンサら仲間たちと力を合わせて三つの謎に挑むが、邪悪な陰謀を張り巡らせる巨大企業IOIが立ちはだかる。
名匠スティーブン・スピルバーグ監督の最新作。今回はシリアスな前作の「ペンタゴン・ペーパーズ 最高機密文書」と変わって、おもちゃ箱をひっくり返したようなにぎやかな作品となった。キングコングやメカゴジラ、ガンダム、アイアンジャイアントなどのおなじみのキャラクターも登場する。スタンリー・キューブリック監督の「シャイニング」もこの映画の重要な要素だ。にぎやかな作品だが、1本筋が通っているところはさすがスピルバーグと思わせる。(2018年05月10日・酒井)