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シネマ1987online

ダンガル きっと、つよくなる

興奮と感動呼ぶ実話

“ダンガル”とはインド語でレスリングのこと。主人公のマハヴィルは自分が果たせなかったレスリングの国際大会で金メダルを取らせるために、小学生の長女と次女の2人に厳しい特訓を始める。2人は特訓のためにいろいろなことを犠牲にしたり、変な目で見られたりすることに耐えきれなくなる。しかし友達のある言葉をきっかけに、進んで特訓に取り組む。やがて2人は近隣の村の大会の優勝から全国大会で優勝できるまでの力をつけていく。

長女のギータはインド代表に選ばれ、国際大会に出場するが、父の指導から離れたため勝利できず、再び父の指導を受けるようになる。インドで開かれた国際大会でギータは決勝戦に臨むのだが、それまで会場で助言をしていた父の姿が見当たらない。父の助言なしで、金メダルを取ることができるのか。

監督・脚本のニテーシュ・ティワーリーは実話をもとに、父と娘たちの絆やレスリングにかける思いを歌で表現したり、喜劇的要素を入れたりして娯楽性豊かに描いている。父親役のアーミル・カーン(「きっと、うまくいく」)や姉妹役の女優たちの素晴らしい演技もあり、最後の決勝戦の場面は強い興奮と感動を覚える。(2018年05月31日・金川)

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