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シネマ1987online

君の名前で僕を呼んで

胸を打つラストシーン

1983年夏、北イタリアの避暑地で17歳のエリオは家族と一緒に過ごしていた。そこに大学教授の父が招待したアメリカの大学院生で24歳のオリヴァーがやってくる。一緒に生活しているうちに、エリオはオリヴァーを好きになっていく。夏が終わり、オリヴァーがアメリカに帰る日が近づいてくる。

アンドレ・アシマンの同名小説を「ミラノ、愛に生きる」「胸騒ぎのシチリア」などのルカ・グァダニーノが監督。主人公のエリオを「インターステラー」のティモシー・シャラメ、オリヴァーを「ジャコメッティ 最後の肖像」「ノクターナル・アニマルズ」のアーミー・ハマーが演じる。

若い無邪気な青年同士のひと夏を描いたラブストーリーで、イタリアの美しい光にあふれている。エリオがだんだんとオリヴァーに引かれていく様子が巧みに描かれ、いとしさや温かさがこの映画には詰まっている。

男の同性愛を描いた映画としては「ブロークバック・マウンテン」「モーリス」と並ぶ傑作となった。その「モーリス」や「眺めのいい部屋」の監督ジェームズ・アイヴォリーが脚本を担当し、アカデミー賞で脚色賞を受賞した。ラストシーンの切なさが見る者の胸を打つ。(2018年06月07日・酒井)

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