プラハのモーツァルト 誘惑のマスカレード
美しい音楽にため息
1787年、オペラ「フィガロの結婚」が、プラハで大ヒットし、作曲者のモーツァルトは、プラハの名士から招待を受ける。モーツァルトは、このプラハの地で「フィガロの結婚」の上映と新作オペラ「ドン・ジョバンニ」の作曲に取り組む。
そんな中、「フィガロの結婚」のケルビーノ役に抜擢(ばってき)された若手オペラ歌手スザンナの美貌に魅了され、心を奪われる。彼女もモーツァルトの才能に引かれ、2人は急接近していく。しかし、オペラのパトロンで女好きなサロカ男爵もスザンナを狙っていた。
監督は「ジム・ヘンソンの不思議の国の物語」のジョン・スティーヴンソン。モーツァルトを演じるのは「ダンケルク」のアナイリン・バーナード、スザンナ役に「高慢と偏見とゾンビ」のモーフィッド・クラーク、サロカ男爵をジェームズ・ピュアフォイが演じる。モーツァルトを題材にした映画としては「アマデウス」(1984年)が有名だが、この作品も時代考証がしっかりしており、「アマデウス」とは違ったモーツァルト像が描かれる。
作品の魅力はなんと言ってもモーツァルトの音楽。ほんとうにため息が出るほど美しい。(2018年02月01日・酒井)