ターミネーター:ニュー・フェイト
2作目の続きの6作目
「ターミネーター」シリーズの6作目。原作者であり1、2作目の監督であるジェームズ・キャメロンが製作・原案に復帰し、3~5作目はなかったことにした2作目の続きとなっている。
まだ自分が何者かの自覚もない普通の若者のところに未来から2人の使者がやってくる。1人は若者を殺そうとする殺人ロボット、もう1人は若者を守ろうとする守護者。若者は守護者に助けられながら逃走し、守護者と共に苦労の末に殺人ロボットを倒し、平凡な若者は力強い戦士に成長していく。これがターミネーターの神話的フォーマットであり、本作でも、ダニーというメキシコ人の娘の成長談という基本的枠組みをしっかり踏まえている。
1、2作目の主演であるリンダ・ハミルトン、アーノルド・シュワルツェネッガーも復帰し、ダニーという人類の希望を未来につなぐための重要な役割を果たす。2人ともその年齢ならではの格好良さを極めており、登場した途端、画面がとてもリッチな感じになり、千両役者の貫禄を感じる。(2019年11月14日・後藤)