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シネマ1987online

Fukushima 50

実力派俳優たちが熱演

2011年3月11日午後2時46分に発生した大地震とその後の大津波は東京電力福島第1原子力発電所に甚大な被害を与え、さらなる大事故も予想される事態となる。発生時、中央制御室にいた当直長の伊崎利夫(佐藤浩市)は部下に原発の緊急停止を指示する。発電所所長の吉田昌郞は緊急時対策室で各所の安全確認を行う。

だが40分後に襲ってきた大津波によって発電所の機能が止まり、伊崎や吉田の指示のもと作業員たちは放射能汚染に気をつけながら原子炉の爆発を防ぐ作業に懸命に取り組む。

原作は門田隆将の「死の淵をみた男 吉田昌郎と福島第一原発」。「空母いぶき」の若松節朗が監督を務め、実力派俳優たちの熱演もあり、緊張感と見応えのある作品になった。

原子力発電について考える時に参考にしたい映画である。(2020年03月12日・金川)

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