ジュディ 虹の彼方に
鬼気迫る熱演で圧倒
ジュディ・ガーランド(レネー・ゼルウィガー)はミュージカル映画「オズの魔法使」に17歳で抜擢され、一躍大スターとなった。しかし、遅刻や無断欠勤を重ねた結果、映画のオファーがなくなり、借金が増え続け、巡業ショーで生計を立てるありさまだった。1968年、彼女は子供たちと幸せに暮らすために再起をかけて単身渡英する。
「スタア誕生」などで知られる女優・歌手のジュディ・ガーランドを「シカゴ」などのレネー・ゼルウィガーが演じる伝記ドラマ。本作で彼女はアカデミー主演女優賞をはじめ数々の映画賞を総なめにした。ほとんど壊れかけているジュディを鬼気迫る演技で熱演し、見る者を圧倒する。さらに本作で登場する曲をレネー自ら全曲歌い上げている。
監督は「トゥルー・ストーリー」などのルパート・グールド。フィン・ウィットロック、ジェシー・バックリーらが共演している。この春一番の推薦作だ。(2020年3月19日・酒井)