弥生、三月 君を愛した30年
30年間を3月だけで
結城弥生(波瑠)と山田太郎(成田凌)は高校時代から惹かれ合っていたが、弥生は太郎を好きな親友のサクラ(杉咲花)に遠慮していた。サクラの死によって2人は別々の人生を歩むようになる。それぞれ違う相手と結婚するが、夢に破れ、大切なパートナーを亡くすなどつらい現実に突き当たる。ある時、2人のもとに、亡くなったサクラからメッセージが届く。それは弥生と太郎の結婚式に用意したものだった。
ヒットドラマ「家政婦のミタ」などの人気脚本家・遊川和彦の「恋妻家宮本」に続く監督2作目。運命で結ばれたカップルの30年を、それぞれの年の3月の日々だけで描いている。高校時代に思い描いていた将来が30年たってどのように変わってしまったかを描くのは興味深いが、30年を2時間に収めるのはちょっと無理があったかもしれない。(2020年3月26日・酒井)