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ゲイカップルの奔走
井川迅はゲイであることを隠して、田舎町でひっそりと生活していた。そんな彼の前に突然、8年前に去った恋人の日比野渚が6歳の娘を連れて現れ、しばらく住まわせてほしいと頼む。しかし娘の親権を妻と争っていることが分かり、親権を巡って裁判となる。
監督は「愛がなんだ」「アイネクライネナハトムジーク」などの今泉力哉。ゲイのカップルが周囲の理解を得るため奔走する姿を描く。主演はドラマ「偽装不倫」などの宮沢氷魚と、「アイネクライネナハトムジーク」などの藤原季節で、松本若菜、松本穂香らが脇を固めている。
これまでのゲイ映画は男同士の恋愛を描いた作品が多かったが、この映画はゲイのカップルが現代社会で生きていくことがいかに大変かを描き、数々の問題点を浮き彫りにしている。優しさと温もりがぎゅっと詰まった作品だ。(2020年4月16日・酒井)