ストーリー・オブ・マイ・ライフ　わたしの若草物語

四姉妹の愛情見事に

ルイーザ・メイ・オルコットの名作「若草物語」の7回目の映画化である。

19世紀のアメリカで、マーチ家の四姉妹の次女ジョー（シアーシャ・ローナン）は小説家を志し、執筆に励んでいた。長女で美しいメグ（エマ・ワトソン）、三女で病弱なベス（エリザ・スカレン）とは仲良しだったが、末っ子でおしゃれなエイミー（フローレンス・ピュー）とはけんかばかり。ある日、ジョーはダンスパーティーで富豪の跡継ぎのローリー（ティモシー・シャラメ）と出会う。ローリーからプロポーズされたジョーは心乱れる。

「レディ・バード」のグレタ・ガーウィグ監督がシアーシャ・ローナンと再タッグを組み、家族愛、姉妹愛を見事に描き出している。特徴は回想などで時系列が入り乱れることか。俳優陣の演技を味わうためにも二度以上見ることをお勧めしたい。（2020年6月25日・小野）