ドクター・ドリトル

動物たちと冒険の旅

ヒュー・ロフティングの「ドリトル先生航海記」を基に映画化。先生をロバート・ダウニー・Jrが演じ、製作総指揮も務めている。

イギリスに住むスタビンズ少年（ハリー・コレット）は傷ついたリスを動物と話せる医師のドリトル先生に持ち込む。先生は愛妻を亡くし、ヴィクトリア女王から贈られた庭園に引きこもっていた。ある日、女王が重病になり、診察した先生は体に毒が回っていることを突き止める。解毒剤を求め、先生は動物たちとスタビンズ少年とともに伝説の島へ冒険の旅に出る。

タコと話すのに水槽に首を突っ込む先生の姿がおかしいが、相手の立場になって物事を理解しようとする大切さを表しているのかも。人間嫌いになっていた先生が少年との旅で人間性を取り戻していくのもいい。監督はスティーヴン・ギャガン。気持ちよく映画館を出て来られる快作だ。（2020年7月2日・小野）