レイニーデイ・イン・ニューヨーク
すれ違う男女 軽やかに
大学生のアシュレーは学校の課題で、有名な映画監督ローランド・ポラードにマンハッタンでインタビューをするチャンスに恵まれ、恋人のギャツビーと共にニューヨークで週末を過ごそうとしていた。ニューヨーク生まれのギャツビーはアリゾナ生まれのアシュレーに街を案内しようと張り切る。しかしポラードに新作の試写に誘われた彼女が約束をキャンセル。次々と思いもよらない出来事が起こる。
84歳の名匠ウディ・アレンの最新作。「君の名前で僕を呼んで」のティモシー・シャラメと「マレフィセント」シリーズのエル・ファニングが主演で、世界の歌姫セレーナ・ゴメス、ジュード・ロウ、ディエゴ・ルナらが共演している。すれ違う男女を軽やかに描き、何とも言えない香りが漂う上質な作品に仕上がっている。アレンの名作「アニー・ホール」を思わせるロマンティック・コメディーだ。(2020年9月3日・酒井)