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シネマ1987online

浅田家!

写真で描く家族の絆

浅田家の次男・政志は写真専門学校の卒業制作の被写体に家族を選び、学校長賞を受賞する。卒業後、さまざまなシチュエーションを設定して家族でコスプレして撮影した写真で個展を開き、写真集「浅田家」を出版。それが木村伊兵衛写真賞を受賞し、プロの写真家として歩み始めたが、写真を撮る意味に戸惑いを感じ始める。そんなとき、東日本大震災が発生。政志は津波で泥だらけになった写真を洗浄し、持ち主に返すボランティアに参加する。 

浅田政志の著書「浅田家」「アルバムのチカラ」を原案にしたドラマ。「湯を沸かすほどの熱い愛」の中野量太が監督し、主人公を「母と暮せば」などの二宮和也が演じる。二宮は決して出しゃばらないが、存在感のある演技を見せ、素晴らしい。1枚の写真を通して家族の絆が描かれ、写真が持つ力を映し出している。(2020年10月8日・酒井)

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