It's Only a Movie, But …

シネマ1987online

キャッツ

舞台版とは違う感動

ロンドンの片隅で、長老猫のオールドデュトロノミー(ジュデイ・デンチ)が新しく生まれ変われるチャンスを1匹だけに与えるイベントが開かれていた。長老猫の前で自分が選ばれようといろいろな猫たちが歌とダンスを披露していく。生まれ変わることができるのはどの猫なのか。

T・S・エリオットの詩集に着想を得て、アンドリュー・ロイド=ウェバーが製作したミュージカル「キャッツ」の映画化。「レ・ミゼラブル」や「英国王のスピーチ」のトム・フーパーが監督を務めている。

猫たちのパフォーマンスが町の風景に溶け込み、猫に扮した俳優たちの歌とダンスが魅力的だ。終盤で歌われる「メモリー」は舞台版とはまた違った感動を与えてくれる。ロイド=ウェバーの素晴らしい楽曲がこの映画の魅力を高めている。(2020年01月30日・金川)

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