キーパー ある兵士の奇跡
憎しみ越え国民的英雄に
1945年、ナチスドイツの兵士トラウトマンは連合国軍に捕まり、英国の収容所に送られる。ある日、捕虜同士でサッカーをしていたトラウトマンは地元チームの監督の目にとまり、スカウトされる。チームのメンバーはトラウトマンに冷淡だったが、目覚ましい活躍を見せる彼を次第に仲間として受け入れていく。トラウトマンは名門マンチェスター・シティFCに入団、元敵兵として罵詈雑言を浴びるが、ゴールを守り抜き、チームを優勝に導く。
第2次大戦後の英国で活躍し、国民的英雄となったドイツ人ゴールキーパーの実話。監督はマルクス・H・ローゼンミュラー。トラウトマンを演じるのは「愛を読むひと」のデヴィッド・クロス、その妻役に「サンシャイン 歌声が響く街」のフレイア・メーバー。戦争の憎しみをスポーツで乗り越えていく姿が感動的な作品となった。(2020年12月3日・酒井)