ゴジラ対メカゴジラ
沖縄で3大怪獣激突
神が命を与えた巨大怪獣に対抗するため、人間が機械の怪獣を造り上げて立ち向かわせる。これはエヴァンゲリオンに至るまで怪獣映画の黄金パターンの一つだ。1970年代、ゴジラは子供たちのアイドルと化して堕落。一方の機械怪獣メカゴジラは、人は人でも宇宙人が造り上げた全身が兵器の固まりの鋼鉄の殺し屋だ。さらに第3の怪獣として沖縄の伝説怪獣キングシーサーも参戦し、戦いの行方は分からない。
1974年公開の作品で、本土復帰2年後の沖縄を舞台に、キングシーサーをよみがえらせる鍵となる置物をどう手に入れるかという物語が展開する。名優平田昭彦と岸田森の共演も珍しく、佐藤勝の軽快な音楽は黒澤明監督「用心棒」と双璧をなす。宮崎映画祭で上映。(2021年1月7日・後藤)