街の上で
ユーモアあふれる描写
下北沢の古着屋で働く主人公の青は行きつけの古本屋で買った本を読みながら店番をしている。付き合っていた彼女から他に好きな男がいると告げられ、捨てられてしまうが、未練たらたらだ。そんな中、店番姿にほれ込んだ女子学生から制作する自主映画に出演して欲しいと頼まれ、出演することにするが…。
監督は「愛がなんだ」の今泉力哉。主演は「愛がなんだ」で「幸せになりたいっすね」と言う仲原役が印象的な若葉竜也。4人の魅力的な若手女優と成田凌も重要な役で出演する。下北沢で暮らす若者たちの生活のスケッチのようなユーモアあふれる描写が良く、ずっとクスクス笑っていられる心優しい映画だ。たくさんの人と一緒に映画館で見たらどんなに楽しいだろう。今年最初に見る映画が、今年一番好きな映画になるかもしれない。宮崎映画祭クロージング作品として上映。(2021年1月14日・後藤)