ゴジラvsコング
迫力ある2大怪獣激突
1933年生まれのアメリカの怪獣王キングコングの9本目、1954年生まれの日本の怪獣王ゴジラの33本目の主演映画だ。コングの身長は30~40メートル、ゴジラは最近では100メートルを超えているので心配したが、今回は両者とも地球空洞説の異世界を故郷に持つ100メートル超えの怪獣という設定だ。
物語は宿命のライバルが顔を合わせると殴り合いのケンカを始めるという昭和の漫画みたいなシンプルな内容。100㍍超えの怪獣同士の激突は映画館が壊れるぐらいの迫力だ。通常、人気キャラクター同士が対決する映画は適当につばぜり合いした後、強力な第三の敵が戦いに割り込み、両雄が協力して第三の敵を撃退するという内容が多く、本作も大体そんな感じだが、決定的に違うのは、第三の敵登場の前に、勝負の決着が付くこと。さて、どちらが勝ったのか。(2021年7月22日・後藤)