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シネマ1987online

DUNE デューン 砂の惑星

名作SF美しく映像化

フランク・ハーバートの名作SF小説の映画化。「灼熱の魂」のドゥニ・ヴィルヌーヴ監督が、ホドロフスキーやデヴィッド・リンチが苦戦した原作の映像化に挑んだ。

10190年、未来を見る能力があるポール(ティモシー・シャラメ)とアトレイデス一族は宇宙帝国の皇帝の命令で砂の惑星「デューン」へ移住する。この星を支配していた凶悪なハルコンネン家は皇帝と結託し、アトレイデス家を滅ぼそうとする。父を殺害されたポールは先住民族フレメンの中に身を隠す。

ティモシー・シャラメが美しく、全編ほぼモノトーンの色調ながら、息をのむほど美しい映像の美を際立たせている。トンボ型ヘリコプターや、香料を採取するための機械などの造形もよく、監督の映像センスに脱帽。貴種流離譚ものとしても出色で続編が今から楽しみだ。(2021年11月4日・小野)

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