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シネマ1987online

アキラとあきら

窮地に立ち向かう2人

大企業の御曹司である階堂彬(横浜流星)と父親経営の町工場が倒産した過去を持つ山崎瑛(竹内涼真)は日本有数のメガバンク「産業中央銀行」に同期入社した。人を救うバンカーになるという高い理想を持つ山崎と、冷静に仕事をこなす階堂は真っ向から対立する。山崎は自らの理想と信念を押し通した結果、地方の支店に左遷。階堂は出身である階堂グループに危機が訪れ、重大な決断を迫られる。

池井戸潤の小説の映画化。監督は「今夜、世界からこの恋が消えても」の三木孝浩。高橋海人、上白石萌歌、奥田瑛二、石丸幹二、江口洋介らが脇を固める。対照的な人生を歩んできた2人の若者が力を合わせて窮地に立ち向かう姿が最大の見どころ。「晴れの日に傘を貸して雨の日に取り上げる」と言われるバンカーのイメージを覆す主人公がとても魅力的だ。(2022年9月1日・酒井)

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