泣いたり笑ったり
父親同士が結婚宣言
南イタリアの港町ガエータに裕福なカステルヴェッキオ家と代々漁師を生業としてきたぺターニャ家が同じ別荘で過ごすことになる。価値観も家族観も全く違う両家が共に休暇を過ごす中、両家の父親トニとカルロが結婚すると言い出し、双方の家族は衝撃を受ける。そして元妻や娘、息子たちを巻き込んだ大騒動へと発展していく。
降り注ぐ陽光の下で繰り広げられるドタバタ劇。主演は「盗まれたカラヴァッジョ」のアレッサンドロ・ガスマンと「人間の値打ち」のファブリッツィオ・ベンティヴォッリオ、共演にジャスミン・トリンカ、フィリッポ・シッキターノ。監督はこれが2作目のシモーネ・ゴーダノ。対照的な2家族が父親たちの再婚宣言によって大混乱に陥る姿がとても面白い。父親同士の結婚宣言は日本ではとても考えられない。自由さがちょっとうらやましく感じる作品だ。(2022年1月26日・酒井)