レジェンド&バタフライ
信長と濃姫 新たな視点で
「大うつけ」と呼ばれている尾張の織田信長は敵対する隣国・美濃の濃姫と政略結婚する。信長は濃姫を尊大な態度で迎え、勝ち気な濃姫も臆さない物言いで信長に対抗する。今川義元の大軍に攻め込まれた際、信長は圧倒的な戦力差に動揺するが、濃姫に励まされ、奇跡的な勝利を収めた。信長と濃姫は天下統一へ向かって共に歩み出す。
木村拓哉が織田信長を、綾瀬はるかが濃姫を演じ、伊藤英明、市川染五郎、宮沢氷魚、斉藤工などが脇を固める。監督は「るろうに剣心」シリーズの大友啓史、脚本をNHK大河ドラマ「どうする家康」の古沢良太が担当している。
東映70周年記念として20億円を投じて製作しただけに規模の大きさに圧倒される。従来の作品と違って、濃姫の視点で信長を描き、テイストの異なる時代劇に仕上がった。(2022年2月9日・酒井)