エクスクロス 魔境伝説
劇場公開時に一部での評判の良さを気にしながら、見逃した。阿鹿里(あしかり)村といういかにもな名前の山奥の温泉地に来た女性2人(松下奈緒と鈴木亜美)が、足を切ろうとする村人たちからいかに逃げるかというストーリー。超常現象は出てこない。狂気の集団という点で「悪魔のいけにえ」あたりを思い起こさせるが、ホラーではなく、アクション、コメディの趣が強い。
上甲宣之の原作を深作健太監督が映画化。深作健太は「バトル・ロワイアルII 鎮魂歌」でまるでダメだなと思ったが、今回はB級に徹したところが良かったのだろう。携帯の通話やメールを繰り返しているうちに誰が敵で誰が味方か分からなくなる展開がポイントで、主人公は疑心暗鬼にとらわれながら逃げ惑う。終盤の反撃が気持ち良い(村人たちが弱すぎる気もする)。携帯でずっと助けてくれた男の正体も笑った。
鈴木亜美も好演してるけど、松下奈緒の方がいいですね。このほか、小沢真珠(怪演)と中川翔子を出しているのは監督の趣味なのか。