下ネタ満載のラブコメ。テレビ局の有能な女性プロデューサーと本音のトークで人気の下品でHな恋愛カウンセラーのおかしなラブストーリーを描く。four letter wordsがポンポン飛び出し、これはセリフによるR15+指定なのだろうが、そうした過激さが痛快にはなり得ていないのが惜しい。バイブレーター付きの下着を身につけたために、レストランで起こる騒動など何やってるんだと思う。
話の進め方、エピソードの組み立て方が洗練されていないし、ロマンティックなものが欠けている。何より主演のキャサリン・ハイグルにいまひとつ魅力がない。こういう役柄なら、メグ・ライアンやゴールディ・ホーン、リース・ウィザースプーンのようなキュートでコケティッシュなものが欲しい。相手役のジェラルド・バトラーの懐の広さに比べると、随分見劣りがして、バトラーの良さのみが目立った。監督は「キューティ・ブロンド」のロバート・ルケティック。
アビー(キャサリン・ハイグル)はサクラメントにある地方テレビ局のプロデューサーで朝のニュース番組を担当している。有能だが、私生活では理想が高すぎて男性に縁がない。番組の視聴率も2%台に下降してしまう。上司は視聴率を上げるため、人気上昇中のマイク(ジェラルド・バトラー)をコメンテーターとして起用する。マイクの「Ugly Truth」というコーナーは既成の恋愛観を打ち砕く本音のトークで反響を巻き起こし、視聴率が上がるが、理想の男性とは正反対の粗野なマイクにアビーは反発を繰り返す。そんな時、アビーの家の隣にハンサムな医師コリン(エリック・ウィンター)が引っ越してくる。コリンこそ理想のタイプと舞い上がったアビーはマイクのアドバイスを受けて、男が求める理想の女性を装い、コリンと親しくなっていく。それを見て、マイクは複雑な心境になってくる。
下品な外見の下にナイーブなものを秘めたマイクをジェラルド・バトラーはうまく演じている。前半に比べて後半が面白いのはそうしたマイクのキャラクターに深みが顔をのぞかせるからだが、映画自体には深みは生まれない。脚本家デビューのニコール・イーストマンの原案・脚本に「キューティ・ブロンド」の女性脚本家カレン・マックラー・ラッツとキルステン・スミスのコンビが共同脚本としてクレジットされている。高ビーな女の子が奮起してハーバード・ロー・スクールに入る「キューティ・ブロンド」は軽くて面白かったが、今回はやや不発気味。
こういう簡単なプロットの場合、エピソードにどんなものを持ってくるかで映画の出来が決まる。コリンと出会ったアビーがうれしくて飛び跳ねるシーンはリチャード・カーティス「ラブ・アクチュアリー」に同じようなシーンがあったが、「ラブ・アクチュアリー」のような粋な映画とはかけ離れた出来に終わっている。
こういうの、毎年でてくる「ハリー・ポッター」とか「釣りばか」みたいなもんですかね。
ま、とりあえずこれ観る?みたいなデートムービー。
私、この手のは絶対に男性とは観れないなぁ。
目先の変わったデートムービーですね。
女性が男を連れて映画館に来るので、デートムービーはファミリー映画と同様に、ヒットが望めるのかもしれません。
アメリカで先週末の興行成績1位はやっぱりファミリー向けの「くもりときどきミートボール」だそうです。これ、IMDBで7.3と良い点数が付いてるんですが、面白いのかな。
ほう・・・今は女が男を連れて来るのか・・・
「スプラッシュ」「マネキン」「プリティ・ウーマン」「ゴースト」。
今まで私が覚えている男に連れて行ってもらったヤツ、けっこういい線いってると思いません?
いい線行ってます(^^ゞ
でも、映画ファンだったら手当たり次第に見るので、デートムービーとかあまり関係ないですよね。
はりきって男と観に行ってきました。えへ。
面白かったけどなあ。
「ラブ・アクチュアリー」って好きですが、ふと実はこれすごく意地悪な映画なんじゃないかって思うときがあります。
この映画、脚本家が3人とも女性なので、女性の目から見て「男性の本音はこうだろう」と想像して書いたものじゃないですかね。男はこんなに単純じゃありませんぜ(^^ゞ。
ジェラルド・バトラーは外面とは裏腹に良い男でしたけど、あれも女性の理想のようなものでしょ。
「ラブ・アクチュアリー」って、意地悪でしたっけ?
ほんとに男があんなに単純だったら困る@@
ジェラルド・バトラーは理想的でしたね。さすがにあれは空想の産物か?。
「ラブ・アクチュアリー」、意地悪というかシビアな面が多いような気がするんだなあ。ここにはとても書ききれないので、また今度じっくりお話します。