HTMLは専用エディタで


 おかしい。「映画評」のページにSSIのカウンターを移したら、カウントが上がらない。いや正確に言うと、インターネットエクスプローラーではカウントが上がらないのである。ネットスケープで再読み込みすると、カウントするのだが、再びIEでアクセスしても数字はNNでアクセスする以前のままなのだ。トップページではないから別にかまわないのだが、どうも気になる。もしかして正確なカウントをするタイプなのかな。それにしたって新しいアクセス数を表示してもいいはず。不思議ですね。

 「シネマ1987online」のトップページはあまり手を入れる必要がなくなったので、更新情報など小さな書き換えには主にHTMLエディタを使っている。こちらの方が「ホタル2001」やフロントページエクスプレスに比べて反応が速いからだ。軽さの違いはワープロとエディタ以上である。僕が使っているHTMLエディタは、Super Tag 32Proというフリーソフト。ホームページを作る以前にダウンロードしておいたもので、最初はわけが分からなかったが、今はこのソフトの便利さを実感している。代表的なタグはボタンで挿入できるし、IEのほかNNでも表示を確認できるのがいい。「ホタル2001」はIEだけなんですよね。

 以前書いたように、「ホタル2001」はHTMLの矛盾を修正してくれる機能があるようだ。HTMLがすっきりきれいになるのだが、この機能、余計なお世話と言えなくもない。例えば、スタイルシートで部分的にフォントサイズをポイントで指定しようとすると、相対サイズに勝手に変更してしまう。フォントの色もそうである。今のトップページはスタイルシートと普通のタグが混在しているので、これは本当に困る。ホタルで便利なのはレイアウトで使うtableタグぐらいではないかな。あと、JAVAスクリプトを使った戻るボタン。この二つしか、便利さを感じなくなった。

 Super Tag 32Proはスタイルシートに対応していないのが残念な点。この作者はシェアウエア版のHTMLパーフェクトも公開しており、こちらは対応しているが、ホームページを見てもスタイルシート機能の使い方が書いてないので、導入をためらっている。

 スタイルシートに対応したフリーソフトとしては「TTTエディタ」がある。実はここからこのソフトを使って書いているが、便利ですねー。スタイルシートの設定をしたら、あとは普通のエディタ感覚で書いていける。今まではWZエディタで書いた後、ホタルを起動してテキストを挿入していたのだが、こちらの方が簡単だ。tableタグを使わずに引用タグで両サイドを空ければいいと分かったのも進歩(じつはこれ、大森望のSFページのソースを見て分かったのです。tableタグなんて使うもんじゃないですね。ずっと簡単です)。今までのソースよりずっときれいになったと思う。タグが少なくなった分、ファイルサイズも小さくなるはずである。ページの更新作業も楽だし、これからは「TTTエディタ」を使おうと思う。ただし、スタイルシートに対応していないブラウザのことを考えて普通のタグも挿入してありますけどね。(8月7日)

[BACK]



画像ビューワーはSusie


 キネマ旬報8月下旬号が「秘密」の映画化について書いている。広末涼子、小林薫のほか、母親役は岸本加世子。石田ゆり子、金子賢、伊藤英明、篠原ともえも出演する。主題歌は竹内まりや。監督の滝田洋二郎は「夫婦であって夫婦でない複雑な設定の役であり、大人の映画女優広末涼子を見せたい」といっているそうだ。クランクインは7月18日。8月中旬に完成するという。うーん、1カ月か。邦画の撮影期間の短さを改めて感じてしまいますね。公開は既報の通り全国東宝系です。

 前回書いたHTMLエディタの「TTTエディタ」は「Susieプラグイン」を使うと、イメージビューワーで画像の表示ができるようになる。リンクする画像を確認できるわけで、これは便利な機能ですね。「ホタル2001」や「Super Tag Pro32」はファイル名で判断しなくてはいけないので難しかったのだ。その点でもこのエディタは優秀だと思う。

 「Susie」はパソコンを使い始めた時から画像ビューワーとして愛用している。「Lhasa」(久しぶりにバージョンアップしましたね)のたけちんさん作で、動作が軽く、プラグインを増やせば、表示できる画像形式が増える便利なソフト。画像ビューワーはこのほか、GVなども入れているが、表示はSusieの方がきれいに感じる。ちなみにたけちんさんのホームページは“Susieの部屋”という。あまりにも有名なLhasaよりこちらをタイトルにしているのはちょっと意外な気もする。

 TTTエディタで画像を表示するためにはプラグインをTTTエディタと同じフォルダに入れなくてはいけない。で、ですねSusieのフォルダからコピーしようと思ったら、GIFのプラグインがないんです。あれ、Susieって、GIFは表示できないんだっけ。そんなはずはないと思って、雑誌の付録から再度、プラグインをインストールしたが、そこにも入っていなかった。Susieの部屋にも行ってみたが、やはりない。GIFは今までGVの方に関連づけていたので、気づかなかったが、デフォルトではSusieはGIFに対応してないんですね。というか、以前はプラグイン一式のなかに入っていたが、GIFとTIFははずしたそうです。理由はわかりませんけど。幸い、Susieのプラグインを作って公開している人は多い(100個ほどあるそうだ)。で、Susieの部屋からリンクをたどって入手した。

 これでTTTエディタは完璧である。このエディタ、使えば使うほど優秀さを感じる。画面の左側にエクスプローラー形式のフォルダ表示があり、ダブルクリックで編集するファイルを読み込める。一度、読み込んだファイルは上にあるタブをクリックすれば、編集できる。キーボードでタグを打ち込める(当たり前だけど)し、何よりも操作が軽いのが一番ですね。もうホタルなどやってられない。ショートカットを早く覚えようと思う。。(8月8日) 
[BACK]


フレームの善し悪し

 ページが狭くなるので、基本的にフレームは嫌いだ。フレーム未対応のブラウザに対する配慮も必要なので、ファイルの構成がややこしくなる。そんな理由から、今までフレームは使わなかったのだが、あるサイトでリンクページにフレームが使ってあるのを見て、なるほどと思った。別にトップページに使わなくてもいいのである。どこかのページからフレームに移行するようにしておけばいいのだ。というわけでリンクにフレームを導入した。フレームなしへのリンクも、もちろん貼っておいた。これで未対応のブラウザでも大丈夫である。

 フレームは上下、左右に分割できるが、ページのレイアウトを考えると、「シネマ1987online」の場合、上下が望ましい。なにせテキストが多いページですから、左右に分割すると、横スクロールになる恐れがある。横スクロールってイライラするし、読みにくいですからね。ページが狭くなるのを避けて、できるだけ上のフレームは小さくしたい。で、上のフレームには小さいタイトルとindexだけを置いた。上下左右のマージンをゼロにし、分割の境目もゼロにした結果、現在の割合は上14%、下86%。本当は1:9ぐらいにしたいのだが、タイトル画像とindexの文字との間が今以上に狭くならないので仕方がない。これくらいなら、ま、我慢してもらえるでしょう。

 フレームで気を付けなくてならないのは、リンクをたどるうちに自然にフレームが増えていくこと。例えば、フレームページからトップページに戻り、フレームの中のトップページからリンクをクリックすると、フレームの中にフレームができてしまうのだ。これを避けるためには、フレームページへリンクする際、TARGET属性で"_PARENT"を指定すればいい。こうしておけば、フレームを定義しているウィンドウに内容が表示されるので、2度目のクリックでもフレームが増えることはない。

 リンクページにフレームを使うと、リンクから他のページに移っても、常に上のフレームに「シネマ1987online」のタイトルが表示される。どこまでいっても「シネマ1987online」なのである(ただ、フォーム形式のリンクは駄目ですね。フレームが消えてしまいます。TARGET属性で指定すればいいのだろうが、数が多いので面倒です)。上のフレームを消すためには別ウィンドウを開くか、いったんブラウザを終了するしかない。フフフフフ…。まるで蜘蛛の巣にからめ取られたみたいである。ま、それも嫌らしいので、indexのトップページに戻るリンクはフレームなしになるよう指定してある。フレームが嫌いな人も少なくないでしょうからね。。(8月10日)
  [BACK]


高速接続サービス時代が本格化

 以前にも書いたけれど、映画評のぺージに置いたアクセスカウンターがどうもおかしい。ネットスケープではカウントするのに、インターネットエクスプローラーではカウントしないというあれである。壊れているわけでもなさそうだ。でなければ、NNでカウントが増えるわけがない。何か、特殊な仕様なのだろうか。IEでは古いカウントのままなのがとても不思議だ。カウンターの数を表示するdatファイルも書き換えたのだけれど、表示は以前のままなんですよね。ということは、IEの場合、このdatファイルを参照していないということか? いろいろ調べたのだが、原因不明なのでこのカウンターは削除しました。

 ソフトバンクが東京電力、マイクロソフトと組んでインターネット接続サービスを始めるという。新聞でも報道されたが、これは画期的なサービスのようだ。以下は“MYCOM PC MAIL”(ホームページはここ)からの引用。詳しい記事はZDNETにもある。 

 この新しいインターネット接続サービスの構想は約1年前からソフトバンク孫社長と米マイクロソフトのビル・ゲイツ会長の間で検討され、東京電力の協力を得て実現に向けスタートしたもの。特徴は、メガビット級の超高速接続を定額料金制、しかも絶対的に低価格で提供すること。
 これを実現するための仕組みは、基幹回線から末端のアクセス回線までを全て自社で持ち、特に末端のアクセス回線をNTTに頼らない事で、NTTに電話料金を支払うことなく画期的に安価なサービスを提供できるようにすること。基幹回線は東京電力の保有する通信用光ファイバー網を利用、末端への接続は、企業、事業者向けを想定した光ファイバやメタル回線、個人の一般向けを想定した無線回線を用いる。
 光ファイバではギガビットクラス、メタル回線では10Mb〜100Mbクラスの接続速度を想定、無線についてはPHSや携帯電話とは違う帯域の無線を使うとのことで、複数の帯域を使ってサービスを提供、メガビットクラスの回線速度が得られる模様。ISDN回線を使った64Kbや128Kbクラス程度の低速な接続サービスは提供しないとのこと。

 最後のくだりが凄いですね。128kbクラスの低速な接続サービス! モデムからISDNに変えて相当高速になったと思ったのだが、いよいよインターネットは本格的な高速化時代に突入するようだ。メガビットクラスはCATVインターネットでも既に実現しているが、ギガビットクラスとは想像を絶する。ファイルのダウンロードなどあっという間ですね。ホームページの更新も1秒かからないだろう。なんせ「シネマ1987online」は全ファイルで1メガぐらいなんですから。

 同時にこれは接続料金の引き下げにつながるだろう。ソフトバンクが想定しているのは数千円程度らしい。これでは一般のプロバイダはたちうちできない。未だに64kbpsしか対応していないところも多いのだから。ソフトバンクは数百万規模の加入者を想定しており、プロバイダの淘汰はこれで一気に進むのではないか。そしてNTTが発表した定額料金制度も大幅な見直しは必至だ。だれが1万円も払って“低速なサービス”に加入しますか。

 サービス開始は来年9月。ソフトバンクはこのサービスを順次、全国に拡大する方針という。これはインターネットのあり方を根本的に大きく変える出来事だと思う。。(8月14日) [BACK]


「HTML Maker AZUKI」は凄い

 少し飽きてきたので、「シネマ1987online」のトップページをリニューアルした。よく推奨されるように背景は白を基調にし、色はブルーを中心にした。今までのごたごたした感じがなくなり、すっきりしたと思う。ついでにJAVAスクリプトを追加して、ボタンに触れると、画像が変わるようにしてみた。これ、前々からやりたかったのだけれど、ちょっと構文に手こずっていたのだ。「ホームページマガジン」のサンプルを見てようやく分かった。トップページにボタンはwelcomeとmailの二つしかないから、あまり意味ないんですけどね。

 JAVAスクリプトいえば、HTMLエディタの「HTML Maker AZUKI」は便利ですねえ。先日、「TTTエディタ」を誉めたばかりだけど、これも大変充実している。JAVAスクリプトのサンプルが付属しており、エディタからサンプルhtmlファイルを呼び出せるのだ。サンプルをコピー&ペーストして加工するだけでいい。このほか更新日時自動表示やスクロールなど七つのテンプレートが左のボックスにあり、これはダブルクリックで挿入できる。こういうソフトがあるのを知っていたら、今までJAVAスクリプトの構文を苦労しながら(エラーに悩みながら)打つ手間が省けていたのにね。

 しかし、このソフトが凄いのはhtmlの文法チェックをしてくれる機能があることだ。試しに「シネマ1987online」のトップページをチェックしてみたら、なんと171個のエラーが検出された。多いだろうとは思っていたが、こんなにあるとは…。表面は一応きれいだけど、中身はごちゃごちゃだったのだな。エラーは赤、黄、青の三段階にランク分けされており、赤はすぐに修正した方がいいエラーである。これはPタグを改行に使用している部分など数カ所あった。あとはまあ、HTML4.0strictに照らせば間違いではあるけれど、表示には影響しないエラーのようだから、ぼちぼち訂正していこうと思う。ちなみに今書いているこのページは49個のエラーがありました。

 この機能だけでも、このソフトを使う価値がある。インターフェースはタグのボタンがドキュメント、テキスト、フレーム、フォームなどタブで分かれており、「TTTエディタ」とよく似ている。リンクの貼り方も同じである。キーボードのショートカットが異なる部分があるが、これは仕方がないだろう。

 このほか、リンク切れチェック、簡易FTP、画像のカタログhtml作成機能なども付属している。機能の数においてはタグ挿入型のフリーhtmlエディタ(シェアウェアを含めても?)でトップクラスにある、と太鼓判を押しておこう。作者は香川県の小豆島に住んでおり、AZUKIという名前はそこから取ったという。「TTTエディタ」の時にも書いたが、タグに慣れてくると、「ホタル2001」など一万数千円もするWYSIWYG(What You See Is What You Get)ソフトを使うのは馬鹿らしくなってくる。(8月17日)
[BACK]


Win98 SECOND EDITIONは買いか?

 Windows98 Second Edition(SE)が来月10日から発売される。既存のWindows98日本語版に、最新のインターネット技術、マルチメディアツールなどを追加・修正したものだという。マイナーバージョンアップと呼べる内容で、95の時のようにOSR2が一般ユーザーには手に入らない状況は改善されたものの、これは改めて購入するほどのものではないようだ。
 追加される主な機能は次の通り。

  1. Microsoft InternetExplorer5
  2. Microsoft Outlook Express5
  3. Microsoft Windows NetMeeting3
  4. IEEE1394規格の強化
  5. ACPIのサポート強化
  6. 2000年問題への対応などを修正するサービスパック
  7. インターネット接続共有
  8. Windows Media Player6.2
  9. DirectX6.1
  10. USBモデム
  11. IME98サービスリリース1

 この中で新機能と言えるのは7のインターネット接続共有のみ。これは1台のパソコンがインターネットに接続されていれば、LAN環境の他の複数のパソコン(5台まで)もインターネットに接続できる機能。パソコンが1台しかない人には用のない機能だし、これくらいのことはダイアルアップルーターやTAでもできるのではないか。他の機能はすべてWindows Updateから追加可能だ。価格は製品版が24,800円、アップグレード版13,800円という。実売はもう少し安くなるはずだが、費用対効果を考えると、新しく98を購入する人以外にはメリットがない。

 SEよりも気になるのは、次のWinowsだ。Windows2000は年内には発売されるだろうが、これはNTのアップグレードなので一般ユーザーにはあまり関係ない。本当のWin98次期バージョンは「WinPC」9月号によると、「Consumer Windows in 2000」といい、2001年に発売予定らしい。僕は来年発売かと思っていたが、あと2年ある。来年にはwinのバージョンアップを理由にパソコンを買い換えたかったのに、だめなようだ。それにしてもLinux陣営が攻勢をかけている今、マイクロソフトは本当にあと2年もユーザーを待たせるつもりだろうか。(8月22日)
[BACK]


TTT Editorがバージョンアップ


 TTT Editorの作者taka36さんからバージョンアップのメールが届いた。フリーウェアなのに感激である。バージョン1.32の主な内容をメールから引用しておく。

[今回の主な変更点]
・全角スペース、タブを表示できるようにしました。
・ファイルに変更がある場合はタブに表示されているファイル名に
  「*」が追加されるようにしました。
・イメージの挿入ダイアログにプレビューボタンを追加。
・イメージの挿入ダイアログで代替文字列(ALT属性)を次から選択可能にしまし
 た。(ファイル名 、画像の縦横のサイズ、ファイルサイズ、また、それぞれの
 組み合わせ)
・イメージマップダイアログをサイズ変更可能にしました。
 また、その状態を記録できるようにしました。
・「開き直す」をツールバーからも可能にしました。
・描画方法の修正、変更。
・プログラムの最適化。
・その他、細かい変更と修正

 この中でもっともありがたいのは、全角スペース、タブの表示ができるようになったこと。今までは単に空白があるだけだったが、今回のバージョンアップで全角スペースは“□”で表示され、半角との区別が明確になった。ちょうど、ページをスタイルシートに対応させるために書き換えていたところだったので、これは好都合だった。ブラウザで見るまでは、なかなか分からないんですよね、全角と半角って。他の機能はまだ試していないが、いずれも納得できるバージョンアップと思う。

 現在、htmlエディターはこのTTT EditorとHTML Maker AZUKIしか使わなくなった。この二つで十分なのである。タグ挿入型のエディタというのは、タグの勉強にもなるし、慣れれば、こっちの方が使いやすいのである。この二つのソフト、どちらも甲乙付けがたい。それぞれに利点がある。リンクの貼り方や操作性に関しては、TTTがわずかに上回るが、AZUKIにはJAVASCRIPTと文法チェックという頼もしいツールがありますからね。この二つを用途に応じて使い分けていくのが賢明と思う。

 で、きょうからこのページをスタイルシートに対応させてみた。もうレイアウトのためのtableタグも、マージンを取るためのblockquoteも使わない。レイアウトに関してはスタイルシートで指定することにした。といっても、ネットスケープで表示がおかしくなりすぎるので、背景色を指定するBGCOLOR属性だけは残してある。行間指定が無視されるのがつらいところだが、しばらくはこれでいこうと思う。ネットスケープはインラインの場合はちゃんと指定通りになるのに、全体の指定がきかない。これは僕の書き方が悪いのかもしれないと思ったが、「スタイルシート Webデザイン」という本にもいろいろとネットスケープの不備が書いてあった。これについては次回に。(8月23日)
[BACK]


ネットスケープはどう駄目か


 「スタイルシート Webデザイン CSS2完全解説」(すみけんたろう著・技術評論社)はスタイルシートに関する解説書。最初のころは読むのが難しかったが、タグの理解が進むに連れて、だんだん分かってきた。で、きょうからネットスケープでも文字が12ポイントで表示されるように設定してみた。行間も135%に広げた。ただし、ネットスケープは字間調整には対応していないので、詰まって見える。ま、これくらいは仕方がない。

 さて、この本の中にインターネット・エクスプローラーとネットスケープ・ナビゲーターのスタイルシート対応状況が書いてある。それによると、この2大ブラウザの対応は以下の通りである(バージョンはどちらも4.0が対象)。

 インターネット・エクスプローラーは、積極的にサポートすべき部分はサポートしているが、それ以外は進んでいない。つまり「派手な部分は省略されているが、堅実」ということらしい。ネットスケープナビゲーターは逆に、「派手な部分のサポートは進んでいるが、土台部分の不具合が多い」とまとめてある。この不具合には僕も悩まされている。主なものを引用してみると、

  1. line-height(行間)の計算がおかしい。その継承処理も不正。
  2. 下マージンを設定すると、上マージンもその値になる。
  3. インライン系要素に指定した背景色が正しく表示されない。
  4. シートが長すぎたり、文書が長すぎたりすると、暴走する。
  5. そのほか、原因不明で指定が無効にされる場合がある。

 これは同書に書かれているほんの一部。よろしく原典に当たって欲しい。このほかに僕が感じているのは、前回も書いたことだが、BODY要素でbackground-color属性が無効になること。これはいろいろやってみた結果、属性と値を複数列挙せず、それぞれを“{”と“}”で囲めば、有効になることが分かった(間にスペースも入れない方がいい)。しかし、これは文法的には誤りではないだろうか。また、複数列挙して有効になる場合もあるから始末に負えない。さらにリンクのhover(つまりポインターを合わせると、色が変わる仕様)にも対応していない。

 著者は「Netscape Navigator4.0はCSSをサポートしていない?」と題するコラムで、「『実はNetscape Navigator4.0はまったくCSSをサポートしておらず、単に内部的にJavascript Styleseetに変換しているだけではないか、しかも変換はうまく機能していないのではないか』と想像できます。そうだからこそ、ここまでCSSの仕様と照らし合わせた場合に不具合が生じているのではないでしょうか」と推測している。

 いかにもありそうなことである。タグに関しても例えば、tableタグでレイアウトした際にキャリッジリターンが入ると、表示が崩れるのはネットスケープの仕様ではなく、不具合なのに違いない。

 HTMLは文書の論理構造だけを示し、見栄えは別の手段で調整するという発想からスタイルシートは生まれた。この考え方でHTMLファイルを作ると、ソースがかなり簡略化される利点がある。ファイルサイズも小さくできる。どう違うかについてはこの、ページのソースとtableタグでレイアウトした「7月のコラム」のソースを見比べてもらえばわかると思う。あちらはソースが複雑でFONTタグが行ごとにある。見にくくてしょうがない。

 だから、スタイルシートをサポートしないネットスケープを使用している人のために、スタイルシート本来の文法を曲げて、表示をきれいにしようとする行為は間違いかもしれない。きれいに表示できないのはWEB技術標準化団体であるW3Cが策定したスタイルシートを守らないブラウザの方が悪いのである。僕はネットスケープについて、インターネットエクスプローラーの対抗勢力として頑張って欲しいとは思う。しかし、マイクロソフトが嫌いだからという理由だけで、ネットスケープを使うのは間違いとも思う。今のままではネットスケープのシェアは落ちるばかりだろう。独自拡張の機能などはどうでもいい。まず標準化してほしい。

 PC Comouting米国版の編集長のポール・サマーソンは以前、ネットスケープ社についてこう書いていた。「傲慢なマイクロソフトよりも傲慢な唯一の会社」。(8月24日)
[BACK]


CGIに必須のANHTTPD

 スタイルシートを導入したら、「ホタル2001」で「シネマ1987onlline」のトップページが開けなくなった。ホタルはスタイルシートに完全対応ではないから仕方がない。試しに「フロントページエクスプレス」でやってみたら、開けることは開けるが、スタイルシートの記述を使った部分には?が付く。なるほどね。これでWYSIWYGソフトは使えなくなったわけか。ま、いいんですがね。スタイルシートの導入はまだ一部のページだけにとどまっている。これまでのタグを書き換える作業はけっこう手間がかかるので、徐々に増やしていきたいと思う。

 Windows95、98をサーバーとして使用できる「ANHTTPD」というソフトがある。ホームページにCGIを使っている人なら知っていると思う。このソフト、サーバーとしての利用よりもCGIのテストに使えることの方がメリットが大きいのだ。ずっと以前にインストールはしておいたのだが、設定が悪かったためか、使えなかった(Perlを指定通りのフォルダに入れていなかったことと、パスの設定が間違っていた)。で、今回、いったんアンインストールしてPerlのあるフォルダに再インストールし、参考書通りに設定した。そうしたらCGIが簡単に動いた。これは感動しますね。サーバー上でしかできなかったCGIの動作確認が自宅のパソコン内でできるんですから。CGIのスクリプトは初心者がへたに書き換えると、サーバーがハングアップする恐れもある。だから、これまで最小限のところしかいじらなかったのだが、これを使えばおおいに改造できる。

 現在、いろいろなCGIプログラムを入れてテストしているところ。掲示板ではiモード掲示板に興味があるが、これ需要あるんでしょうかね。だいたいiモードでインターネットしている人がどれくらいいるんだか? 「TRY THE HOMEPAGE」にある「あたかもWindows」(掲示板)はWindows風の画面で面白いと思う。何に使うかを考えねばなりませんが…。ま、なんでもいいんだけど、やはり一番ふさわしいのはWindows関連の話題なんでしょうね。

 ANHTTPDで気を付けなくてはならないのは、インターネット・エクスプローラーの設定。ANHTTPDを起動してCGIにアクセスしようとすると、ダイヤルアップを始める。だから、インターネットオプションの接続タブで「ダイヤルしない」にチェックを入れておく必要がある(5.0の場合)。これを導入したのを機会にCGIとPerlの勉強も本格的に始めようかなと思う。Perlの本は以前買ったのですが、少し読んだだけでほったらかしにしてあるんですよね。ANHTTPDのダウンロードは作者のホームページへ。(8月30日)

8月のコラムの冒頭に戻る