♪今月の合評会は久しぶりに鹿児島から小野さんが出席、また笹原会長の友人である杉尾隆夫さんも見学に来られて出席者は総勢11名の盛況ぶり。杉尾さん、次回からもお待ちしています♪
監督 クリント・イーストウッド
主演 ヒラリー・スワンク クリント・イーストウッド
酒 井 だいぶ前に見たので薄れては来ているのですが、レベルの高い作品で、これがアカデミー賞を獲得したと言うのは納得出来ました。はじめはロッキーと同じかとずーっと見てたのですが最後に尊厳死の話になって驚きました。家族の崩壊が今のアメリカの問題で、、、もう1回見ないとほんとの理解は出来ないのではないかと思います。
野 口 2回見ました。ヒラリー・スワンクがすっごく可愛くて、彼女を見ていると応援したくなる。そう言う感じしか今は残ってなくてあまりしゃぺることも無いんですよ。ああ言う終わり方も彼女にとって一番いい終わり方だったと思ったんですけど、家族の問題がすごく泣けました。
横 山 原作読んでましたので、後半のあの展開に驚きはしなかったんですが、ヒラリー・スワンクが非常に上手かったし、役者がみんないいなと思いました。家族の描き方が観客を引きつけた。可愛そうだけど健気に生きてるマギーの姿が良かった。ボクシングの描き方も良かった。厳しい話で甘いところは無いのにそれでも人を引きつける良い作品でした。
小 野 お久しぶりです(ハハハ)ミリオンダラー、映画としては完壁ですね。しかし、動物、子ども、病人が出てくる映画はそれだけで僕としてはマイナス50点、後半が気に入らない展開でどうしても承服出来ない。最近尊厳死の映画が多すぎますね。私は香川照之と並んで数少ないアンチイーストウッドですから(香川照之がアンチイーストウッドとは知りませんでした)イーストウッドといえばどうしてもガンマンとしか思えない。尊厳死のシーンも駄目になった廃馬を撃ち殺すシーンを想い出してしまう。苦手なんです。映画としては素晴らしいとは思うのですが。
手 塚 今まで目標を持って頑張って生きて来た人間が突然それを断たれてしまった、しかしそこに辿り着く迄に燃え尽きてるものがあったとしたらもう死を選んでもいいんじゃないだろうか、と私は思っているのですが、尊厳死をテーマにしている映画だとは知りませんでした。彼の映画はミスティック・リバーもすごく嫌いでした。男は気高く、女はずるくみたいな感じがして。でも今回は今迄とその点が違っていたので良かったです。娘をいたわる父親というシーンがいろいろあって父娘の愛情物語だと思いました。最後にデンジャー君が出て来て希望を残して終わったと救いを感じました。
杉尾(久) 説明出来ずもどかしいんですけど、2回見ました。2回目は少し冷静にみれました。激しいボクシングを使いながら孤独とか優しさを感じました。スクラップとダンとマギーがそれぞれ孤独なんだけど、人に対する優しさがあって、それが心地良く感動でした。ダンとスクラップの関係も見てて愉しかった。はじめに涙が出たのはダンがマギーのコーチを引き受けるところから。尊厳死のところは最近亡くなった父のことを体験してるので、死を選ぶのも仕方ないかなって思いました。
林 田 まったく予備知識無しに、ただ、ボクシング映画だろうと。ロッキーみたいに勝って終わるのかと思っていたので、後半びっくりしました。尊厳死に驚かされ泣きながら帰りました。しかし、その後、小野さんの文章を読んで「そう言われてみれば」と尊厳死に対しての気持ちがすーっと醒めました。悪い映画とは思わないけど、マギーの家族のあの意地悪さは、どうしても理解出来ないし。だいたい私はいい映画悪い映画の区別があまり分からないんですね。クリント・イーストウッドにみんな惑わされているのじゃないかな? 自分がどこまでこの映画を理解出来ているのか自分でも分からない。
杉尾(隆) 凄い映画でしたよね。結論の持って行き方とか、家族のことも宗教のことも何の非難もコメントもせず。映像だけで見せるところなどがよかったですね。好きな作品かと言われるとそれはまた別なんですが、映画は感動しました。桂三技が言っていました。同世代の人問として、ここ迄やられるとイーストウッドに嫉妬を感じるって。俳優としても政治家としても監督としても成功しているのですから。
笹 原 クリント・イーストウッドは苦手なんですけれども、今回は非常に良かったと思います。安楽死の映画は最近よく使われているんだけど、今回はボクンングから結びっけたという、うまさを買いました。非常に評価出来る映画だと思います。やっぱりヒラリー・スワンクは上手い。
加 賀 ボクシングの映画は好きじゃないのであまり見てないのですが、今回の映画は家族を幸せにするために一生懸命頑張ってボクシングをやると言うところに感動しましたね。イーストウッドとモーガン・フリーマンが後ろから暖かく見守っているところが良かったです。寝たきりになった彼女が「こんなになってしまったけど、ボクシングで世界一になれて幸せだった」と言うシーンは感動しました。
池 堂 ボグシングの映画だと思って全然ストーリーも知らないで見に行ったんです。いい映画でした。ヒラリー・スワンクは体作りをしたと思うのですが、日本の女優さんで彼女に匹敵する人は居ないと思って見ていました。最後でイーストウッドが生命装置を抜きますよね。彼女の幸せを思って。身内がお金のために寄って来たりしますよね。でも結局は彼女の死んだあと、お金は身内にいくのかなーと思ったりもしました。感動したいい映画でした。
♪ミリオンダラー・ペイビーはこの後も次々と意見が交わされましたが、全ては書く事が出来ませんでした。やはりこの映画への興味の大きさを感じられました。♪
監督 村上正典
主演 山田孝之 中谷美紀
杉尾(久) 私は、えーっと、そう面白くはなかったし、涙も出ませんでした。ただ冴えない男が恋をして、インターネットじゃないと日本中の応援は得られないので、それを上手く使って面白くお話がしたてられたな、と思うだけの事で特に感動はなかった。「それはよかったね」と言うだけのことでした。
小 野 まあ、たいした作品じゃないなと思いながら、なかなか楽しめました。パソコン画面がちょっと間の取り方が気に入らないのですが、ラブストーリーとしてはかわいい感じで、よかったです。スレッドの住人がアドパイスしながら同時体験しながら自分たちの生き方も変えて行くと言うところが素晴らしいところでしょう。最後にまた最初のむさ苦しい姿に戻ったり、蛇足に思えて少し不満が残りましたが。まあ、楽しめました。
杉尾(隆) 私は面白く見ました。ベストテンに入るような作品かどうかは別として、今の若い世代の秋葉オタクと呼ばれている人たちが少し分かりましたし、今の我々の世代の視点からだけで見てはいけないのかなあ、と。あれだけ原作が100万部以上売れていると言う事ですからね。ネットで支援している人たちが一人一人はオタクだったり、引きこもりだったりなんですが、ネット上では親身にアドバイスして、それによって自分たちも救われるという、原作には無いと思うのですが映画では上手く出来ていました。中谷美紀がお嬢様役で、良かったと思います。
笹 原 珍しいラブストーリーなんですよね。そう言う意味では非常に面白かったんですが、ラストの秋葉原のところが弱いなあと、あそこ迄面白くつくっていながら、最後が残念でした。中谷美紀は合ってると思います。実際も中谷美紀に似ているそうなんです。ちょっと主人公がカッコ艮すぎるですけど、最後では、もうちょっと成長してて欲しかった。泣きながら語られてもね、もうひとつ感動出来なかったのですが、ま全体としては面白く見ました。
横 山 去年まとめサイトを見まして非常に感動しました。二人のラブストーリーがどうのこうのじゃなくて、スレッドの住人たちの一人一人が良くて感動しました。映画はそれをどう描くかの興味しかなかったのですが、まあまあ上手く出来たかな。ドラマは無くても良かったかなと思いました。主演の二人は良かったと思いますね。特に中谷美紀があれほど上手いとは驚きました。クライマックスで泣くのはどうかと思いましたが。中谷美紀のほうは、ちょっと年が離れ過ぎているかなと言うイメージは有りました。
野ロ 原作のほうは去年の夏に読みました。「相手の女性は一人だが、おまいには2チャンネルがついている」2チャンネル自体がそんなに良く言われていない時にこういう台詞が出てくるのはすごいな、以外といい人たちがここにはいるんだなと言う風に思いました。映画の方は合評会で取り上げなかったら見なかったかも知れないですが、思った以上に面白かったです。最初、あれは作り過ぎかと思ったのですが、私の周りにはあのようなオタク系の子がおりまして、凄く面白かったです。カッコ良くなってからも吃りっばなしで、携帯持ち歩いてマニュアルどおりにしやべったり、少しやり過ぎだろうと思いながらも面白かったです。クライマックスに泣いてたのも私はOK。
酒 井 僕も合評会で取り上げなかったら見なかったと思います。映画としては雑に作ってあるのですが、でも意外とテンポよく思ったよりは艮かったです。やっぱり最後のシーンはここまでしなくてもと言う気はしたんですが。面白かったのは、みなさんが言うスレッドの住人が応援するところですが、ポジティブになればあれでいいのですが、僕は影響力と言うか逆に恐いと感じました。実はカミサンに「あなた痩せたら電車男になるよ」と言われ、はて電車男とはいかなるものかと(全員爆笑)愛妻はこの映画見てないですよ。でもオタクって言うと僕の事と思うらしくて(また爆笑)
林 田 以前から聞いていたので喜び勇んで見に行きました。思った通りの映画で良かったです。もてない男って最近たくさんいますよね。もてない男がオタクになるのかどうかはわかりませんが、ネットで多くの人から頑張れ頑張れって応援されて、懸命に頑張るところがいじらしくて、私もスレッドの住人と一緒になって頑張れって本気で応援しながら見ました。スレッドの住人も、現実には自殺へ誘ったりとか恐い事もあるんですけど、ここではいい人ばかりで、いつもは見えない住人が私たちに見えるところが映画ならではだと思いました。いいですね。ネットを利用した悪い話ではなくネットのおかげでみんなが優しくなれたというところが感激でした。
監督 ジョージ・ルーカス
出演 ヘイデン・クリステンセン ナタリー・ポートマン ユアン・マクレガー
加 賀 今回は見る前にアナキンがどうしてダークサイドに落ちてしまうのかそこが一番の関心ごとだったのですが、アミダラを愛するあまりダークサイドに落ちてしまう話で良く考えたなと感心しました。映像も今迄の集大成で最初から最後まで途中でだらける事がなく、とても楽しめました。最後にエピソード4にきれいに繋がり、愉しかったです。
笹 原 よく上手くパズルをはめ込んだなと思いました。今回は飛ばしてだれるシーンがないでしょ。非常にそれが良かったなと言う気がしました。私なんかは28年前から見ていますし、やっと終わったとの感動も大きかったし、全部含めた上での評価となってしまうのですが、もう1回見たいと思います。
小 野 今回はなかなか楽しめました。1作目2作目があまりにもひどい出来だったので困ったんですが、今度は良かったです。最後の夕焼けのシーンなんかは涙が出そうになりました。エピソード4に上手い具合につながって、なかなかよく出来てると思いました。ただ気になったのはアナキンがダースベイダーに変わるには少し弱いと思います。
手 塚 エピソード1、2を見てなくて昔見た4、5、6の次に今度のエピソード3をみました。1、2の上映の時にダース・ベイダーの格好をした観客をテレビで見て、こんな物くらいで、こんなお祭り騒ぎをして、、と反感を持っていたのですが、今回はとても評判が良かったので娘(小一)と見て来ました。娘もとても楽しんで見て、私も今回を見ただけでアナキンがダースベイダーになった理由が分かりました。ジェダイに対しての青い気持ちで突っ走って、アミダラへの愛とパルパティンの凄い計画に巻き込まれてダースベイダーになる、凄い壮大な話だなと思いました。アナキンが「アミダラは元気ですか」と言うシーンで涙が出ました。
杉尾(久) スター・ウォーズにはあまり思い入れがなくて、一番最初のエピソード4を見た時は驚きでしたが、後は話題の映画だからと見に行ってもつまんなかったので、今回はどうかなと思ったのですが、すごく感動しました。愛する人のためにあんなになったのに、結局愛する人も助けられず切ない話だなと思いました。テンポがあって飽きる事がなく、分かりやすくて楽しめました。
林 田 全部見てるのですけど、今回がやっばり一番良かったと思ったのはエピソード4へ上手くつないで行ってこれで全て意味が分かって完結したんだなーと思った事です。今迄の作品をビデオで見たんですが、今迄と全然見る目が違って来てダースベイダーが画面に出て来ると今回のクリステンセンの顔が浮かぶし、アレック・ギネスのオビワンも若いころのユアン・マクガレーが見えるようだし、また1〜6までを通してみると面白いだろうなあと思いました。今回の映像の美しさは凄かったなと思いますね。やはり28年たっているのですから。アナキンはもともと悪の素質、ダースベイダーに落ちる景質を持っていたんだと思います。でも、それでもダースベイダーが可愛そうでたまりませんでした。
酒 井 エピソード2とエピソード4とのですね、お話のギャップが大き過ぎるんですよね。エピソード2でいっばい話をしておかないとエピソード4へ行かないんです。したがって、ものすごく長い話をコンパクトにまとめて、緊張感も持たせてとなると、上手く繋がったのが奇跡的といえるんですが、よーく見ると説明不足の箇所がポツポツとあるんですね。これはやむを得ないと思います。あれ以上は長く出来ないので、ギリギリのところで出来た編集の完成度の高い作品だと思います。6作見て気づいたのは、これはジェダイの話ではなくて、ダースベイダーの話なんですね。ダースベイダー物語としてみると、また違った見方が出来ると思いますね。ひとつだけ不満といえば、シスがあまりにも弱すぎる事です。シスが火を噴いてヨーダを丸焼きにするくらいでないと(笑)
野 ロ 私はみなさんほどの思い入れが無かったと思います。なぜなら、1作目が出来た時にはまだ私は生まれて居なかったから。スター・ウォーズシリーズの何が一番好きだったかというと、癒し系ロボットが出て来たと言う事と、ハン・ソロがカッコ良かったところですね。エピソード1は普通、エピソード2はとんでもなく面白くないと思って、今回は凄く面白かったです。いかにしてダースベイダーになったかという流れも納得出来てああゆうラストも盛り上がりがあったので飽きる事なく面白かったと思います。
横 山 27年前、大学生の時見まして、非常に27年の重みがありますので、最後はたまらなかったですね。ルークとレイアが産まれるところから、夕焼けのシーンまで、もうたまらなかった! ダースベイダーになる理由もよく分かったし、面白かったです。
♪この作品は6月25日の先々行ナイトで全員そろって見に行き、その後、居酒屋で即日合評会を飲みながら食べながら行いました。みな少々興奮気味で、泣いたり笑ったりしながら、スター・ウォーズの完結を祝いました♪
酒 井 エピソード3
野 口 エレニの旅
小 野 ふるさとの香り
横 山 サイドウェイ
加 賀 サハラ
笹 原 サマリア
杉尾(隆) サマリア ガールフレンド
手 塚 ベルヴィル・ランデブー
杉尾(久) コーラス
林 田 サイドウェイ
池 堂 ミリオンダラー・ベイビー