映画とネットのDIARY(tDiary版)

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2005年06月22日 [Wed]

「キング・コング」500円

「キング・コング」のDVD書店に行ったら、DVDがあったので買う。「ヒズ・ガール・フライデー」(1940年、ハワード・ホークス監督)も一緒に買った。というか、最初に「ヒズ・ガール・フライデー」の方に心惹かれたのだ。これはケイリー・グラント主演で、スクリューボール・コメディの古典としてよく引き合いに出される作品。いずれも画質は良くなさそうだが、500円なら腹も立たない。

コスミック出版という会社のDVDで、ここのラインナップを見ると、50年以上前のものばかりなので、著作権フリーの作品を扱っているのだろうか。それにしても「第三の男」まであったのには感心。もちろん、英語(字幕)版のみで日本語版は入っていない。

ついでに、右のジャケットのタイトルは間違っていて、1933年版は「キング・コング」と中点(・)が入るのが正しい。これがないと、1976年のジョン・ギラーミン監督版になる。ギラーミン版はいまやジェシカ・ラングのデビュー作ということでのみ記憶される作品だろう。というか、ジェシカ・ラングも最近、映画で見かけないので、そういう価値もないかもしれない。

ツッコミがあったので、以下に引用。

コスミック出版で扱っている500円dvdの『素晴らしき哉、人生!』ですがどうも問題があるようです。上映時間130分のところ120分しかないそうです。いくら安いとはいえ、こんな事は許されないし、このホームページ見た人が、間違って買ってしますと大変(コスミックさんがその旨を表示していればいいですが)なのでお知らせしときます。ソースは以下です。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00070HLGO/ref%3Dlm%5Flb%5F4/249-6065623-1497130

あだちさん、ありがとうございました。


2011年06月22日 [Wed]

「アマルフィ 女神の報酬」

織田裕二がまるで外交官に見えないことを除けば、監督が「県庁の星」の西谷弘なのでそつなくまとめている。ただ、底が浅い。真保裕一が脚本のクレジットを辞退したのはこのためか。25日公開の続編「アンダルシア」はどうなんだろうか。

「15のわけあり小説」

ジェフリー・アーチャーの短編集。収録された15編のうち、10編が事実を基にしたもので、残り5編が完全なフィクション。前者に比べて後者が大いに見劣りしている。落ちが読めるのだ。同じジェフリーでもディーヴァーの切れ味の鋭さに比べると、アーチャーは(短編に関しては)二流だなと思う。しかし、事実を基にした小説がすごく面白い。ゴルフクラブの会員になりたくて努力を重ねる男の人生を描いた「メンバーズ・オンリー」など中盤から最後まで面白い小説が並び、途中でやめなくて良かったと思った。

「Excel VBAのプログラミングのツボとコツがゼッタイに分かる本」

仕事でExcelのマクロを書く必要があって読んだ。ネットで調べてもたいていのことは分かるが、系統的にVBAの書き方を教えてくれるサイトはなかなかない。この本はVBAどころか、プログラムを一切書いたことがない人を対象に書いてある。初心者がゼッタイに分かるかどうかはともかく、この本より平易に書くことは難しいだろう。難しいことをやさしく書くのは難しいのだ。

この本を読めば、オブジェクト指向のプログラミングについて知らないうちに理解できるようになる。というか、オブジェクト指向という言葉は出てこないから、プログラムとはすべてこういうものだと思うかもしれない。今のプログラムはほとんどオブジェクト指向になってきているから、それでも問題は少ないと思う。良書。著者は立山秀利。この本は中国でも翻訳されるほど評判が良く、続編も出ている。

「Excel VBA ハンドブック」

入門書だけでは物足りないので買った。ハンドブックやポケットリファレンスなど書店にはいろいろ並んでいたが、これは今年2月に出た本で見た中では一番新しかった。せっかくなら、Excel2010にも対応していた方がいい。著者は田中敦基。29章に分かれていて、解説と簡単な例文がある。たいていのことはこれで事足りそうだ。

「縞模様のパジャマの少年」

8歳の少年ブルーノは軍人である父親の仕事の都合でベルリンから田舎に引っ越す。庭付きの大きな家だったが、周囲には子供は一人もいない。家の窓から外を見たブルーノは遠くに“農場”があるのを見つける。そこにいる人たちは昼間なのにみんな縞模様のパジャマを着ていた。ブルーノは農場のそばに行き、同じく8歳の少年シュム-ルと有刺鉄線越しに交流するようになる。

子供の目から見たホロコースト政策を描いた佳作。ラストの展開を見て、こういう話はどこかで見た記憶があると思った。「パリの灯は遠く」や「ぼくの神さま」あたりがそうか。監督は「ブラス!」のマーク・ハーマン。IMDBの評価は7.8。母親役で「マイレージ、マイライフ」のヴェラ・ファーミガが出ている。


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