映画とネットのDIARY(tDiary版)
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【映画の感想一覧】 2004年7月以降 2005年 2006年 2007年 2008年 2009年
2004年10月21日 [Thu]
■ 再発
先週の土曜日ごろから声がガラガラになったので病院へ。いつものように血液検査で炎症反応を見る。7月と同様、白血球が1万個以上あった。気管支炎の再発との診断。肺のレントゲンを撮り、抗生物質と気管支拡張の点滴&痰をきりやすくする注射をしてもらう。薬は7種類で5日分(抗生物質は3日分)。
■ ADW_BONJING.A
ウィルスバスター2005が公開されたのでダウンロード(60.6MBある)。インストールして新機能のスパイウェア検出を実行してみたら、このスパイウェアが検出された。アドウェアらしい。発行元のサイトであるBONZI.COMを見ると、映画コーナーがあるので、そこを見たのだろうか。被害はないようだが、不要なので削除。
■ BSアニメ夜話第2弾
来週放送されるらしい。劇場版パトレイバーとガンダムの回だけ見たい。ホストが岡田斗司夫なだけに作品選定がアレですね。どうでもいいが、このページ、タイトルタグは「BSマンガ夜話」になってます。
2005年10月21日 [Fri]
■ Opera 9.0のプレビュー版が公開 - Opera Miniの無料ベータも一部で提供中
「Opera Miniは、Webページ処理を携帯電話本体ではなくリモートサーバで実行するため、これまではフルブラウザの利用が困難だった、WAP対応のローエンドモデル携帯電話などでも、快適にインターネットが楽しめる」。ということはPCサイト閲覧Proxyみたいな利用法になるのか。携帯のフルブラウザの場合、ネットを見ていると、すぐに電池が消耗するので、これは現実的な方法だと思う。もっとも、処理能力の向上と長持ちする電池が出るまでのつなぎみたいなものとは思う。
2006年10月21日 [Sat]
■ [MOVIE] 「16ブロック」
主人公のニューヨーク市警の刑事ジャック・モーズリー(ブルース・ウィリス)が16ブロック離れた裁判所まで護送することになった囚人で証人のエディ・バンカー(モス・デフ)は、こそ泥などをやっているチンピラで、人生の半分ぐらいは刑務所に入っているという男だが、なぜか大事にノートを抱えている。そのノートの内容が襲撃からの逃亡の中でエディが時々言っていた「人間は変われる」という言葉の裏付けとなる。エディは今の自分とは変わって果たしたい夢を持っており、ジャックがエディの夢を信用し、自分も「変わる」決意を固めることで、幸福感あふれるラストへとつながっていくことになる。ジャックもまた変わりたい、過去に決着をつけたいという考えは持っていたのだ。
タイトなアクション映画として見始めて、それほど際だったアイデアもないので、かつてよくあったようなB級アクションと結論づけるところだったが、このラストで印象が随分変わった。リチャード・ドナーが描きたかったのはアクションよりもこちらの方だろう。ジャックがなぜ酒浸りの日々を送っていたのかもクライマックスで分かる仕掛けで、それをセリフにしない脚本(リチャード・ウェンク)は良い出来だ。見終わってじわじわ効いてくる映画である。最近、不振が続いていた、というよりも作品そのものが少なかったドナーにとって久しぶりに会心の出来ではないか。
ジャック・モーズリーは殺人現場でもウィスキーを飲むような酒浸りの刑事である。ジャックは非番の日に上司から証人を午前10時までに裁判所へ護送する任務を頼まれる。担当の刑事が渋滞で間に合わなかったのだ。いやいや引き受けたジャックは仮釈放中に悪事を犯したというエディを護送することになる。途中、酒店に寄ったところで、何者かが銃撃してくる。一人を撃ち殺したジャックとエディは車を捨てて逃げ、分署に連絡する。通報を受けて駆けつけたのは20年来の友人の刑事フランク・ニュージェント(デヴィッド・モース)とその同僚刑事。しかし、フランクはエディを「まずい現場を見ている」として殺そうとする。エディは悪徳警官の不正を暴くための証人だったのだ。ジャックは刑事の1人を撃って、エディと逃げる。フランクは仲間の刑事たちを指揮し、2人を追い詰める。ジャックとエディは警官を撃ったとしてニューヨーク市警全体を敵に回すことになる。タイムリミットの午前10時まで1時間半。果たして間に合うのか。
フランクは長年のつきあいでジャックの立ち回り先を熟知しており、裏をかこうとする2人の駆け引きがなかなか面白いが、アクションに関してそれほど感心する部分はない。うまいのはキャラクターの設定でジャックはよくある刑事物に出てくる刑事のように単純な正義感で動いているわけではない。悩みながら行動しているのだ。ジャックとエディは行動をともにするうちにお互いに影響し合う。この2人の男が影響しあって変わっていくというのはドナーの「リーサル・ウェポン」にもあった。主人公のメル・ギブソンは妻に死なれて自殺願望を持つ刑事だったが、相棒のダニー・グローバーとの行動の中でそれを克服していった。この2作目以降にはなくなった設定(パロディとしては出てきた)が映画を異色のものにしていたと思う。「16ブロック」はその変奏曲とも言えるだろう。