映画とネットのDIARY(tDiary版)

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2004年10月31日 [Sun]

香田さんの遺体確認

 首相が「自衛隊は撤退しない」と言った時からこうなることは分かっていた。「危険なところに行ったのが悪い」という自己責任論がまたもやまかり通っているようだが、首相はつまり見殺しにしたわけだ。「同胞を見殺しにして司令部だけが生き残って、どこに勝利がありますか」という「大日本帝国」のセリフを再び引用しておく。
 軍人の本分とは何ですか。
 祖国を守ることではありませんか。
 祖国とは何ですか。
 そこに住む人間たちではありませんか。
 こゝにも日本人がいる以上、こゝが祖国です。
 非戦闘員の日本人を守ることが、
 帝国軍人の本分ではありませんか。
 同胞を見殺しにして、司令部だけが生き残って、
 どこに勝利がありますか。
 そのような命令は自分は命令とは考えませんッ!
 自衛隊がイラクでやっていることは国際貢献などではなく、アメリカ貢献に過ぎず、国民を守る自衛隊というよりもアメリカ協力部隊なのだな。

2005年10月31日 [Mon]

[MOVIE] 「四月の雪」

「四月の雪」パンフレット省略が洗練を感じさせ、寡黙さが余韻を生む。描写によって物語を語るのが映画の基本とすれば、ホ・ジノの演出は映像表現の高度な部分を兼ね備えている。セリフで心情を説明するような野暮なことはしていないし、単なる不倫を純愛とも悲恋とも声高に主張したりはせず、ただただ2人の行動を静かに綴るのみだ。これが唯一崩れるのは主演の2人が交通事故死した若者の葬儀に行く場面。ここの類型的な演出は映画のトーンから浮いている。ここは2人が心を通わせる契機となる場面なので、なおさら慎重な演出が必要だっただろう。描写のあまりの自然さは逆に多少の不満にもつながっていて、物語にもう少しひねりを加えてくれないと、日常的な描写ばかりでは一般的な面白みには欠ける。物語をどう表現するかにホ・ジノの関心はあり、物語自体をどう面白くするかに心を砕いてはいないようだ。もちろん、そういう映画の方法もあるので、これは単に好みの問題なのだが、それならば、所々にウェットなピアノ曲など流さない方が良かったと思う。意識的に劇的効果を廃するのならば、音楽は最小限にとどめた方が良かった。

最も残念なのは、これは監督の責任ではないけれど、韓流ブームの中核的な映画としてパッケージングされていることだ。主演がペ・ヨンジュンである必要はなかったし、そうでない方が下手な反発にはさらされず、映画の本質は見極めやすくなっただろう。

キネ旬10月上旬号のインタビューでホ・ジノはヨンジュンについて、こう語っている。

「後半になって、インスが能動的に動くのが難しい状況に追い込まれてからは、私はもう少し間接的で深みのある演技をしてほしかったけれど、俳優としては何か積極的に動ける表現がしたかったようです。これは私の映画に出演する俳優たちが共通して持つ希望ですけれど……」

感情表現を俳優にはできる限り抑えさせ、それを別の描写によって表現するというホ・ジノの方法がヨンジュンには理解できなかったらしい。ヨンジュンが溌剌とするのは不倫の一線を踏み越えた後に見せる笑顔であり、この脳天気な笑顔がヨンジュンという俳優のキャラクター的限界を表しているように思う(「スキャンダル」の時のようにメガネを外せば何とかなったか)。監督の意図を理解できなかったのは“韓国の宝石”と称されるソン・イェジンにも言えることかもしれない。得意の泣く演技を封じられたイェジンはそれによって、別の魅力を引き出されることになった。ヨンジュンと会う前にシャワーを浴びる女心やベッドシーンのエロティシズム。清純さとは異なるそうした大人の女の魅力をイェジンは見せており、クロースアップを多用した撮影がそれを余すところなく伝えている。

ホ・ジノはこの映画を長く撮ってたくさん切ったという。無駄な部分を切りつめていく作業こそが洗練を生む。それをよく理解しているのだと思う。饒舌を廃した寡黙な映画。かつてはそういう映画が邦画にもあったが、今はほとんど見かけることがなくなった。しかし、この何ということもないストーリーの映画を支えているのはそうした方法論なのである。ほとんど純文学のノリに近いこの方法では大衆性を得ることは難しいと思う。だからといって、ホ・ジノの価値が損なわれることがないのもまた確かなことではある。

MOOCS

@niftyが始めたケータイ用音楽サイト。SDカードに楽曲をコピーして聴く。着うたフルよりも価格が安いので魅力的だが、残念ながら僕の携帯はSD-Audioには対応していない。対応機器がまだ少ないのでサービスとしては当初は苦戦しそうだな。


2009年10月31日 [Sat]

ゴルフのエンスト

夏場に何度か、信号待ちから発信する際にゴルフがエンストすることがあった。ディーラーの担当者が来た際に伝えたら、「エンスト? それはいけませんね。すぐ修理させます」と言っていたのに、その後はなしのつぶて。フォルクスワーゲン何やってんだゴルァと思ったが、最近はエンストすることもなくなったので、まあいいかと思いそのままにしていた。

「NAVI」12月号の長期リポート(ゴルフVI TSIコンフォートライン)にエンストの原因が書いてあった。

エンジン制御コンピュータのプログラムが不適切なため、高温多湿かつエアコン作動時に低速走行からアクセルペダルを戻すと、エンジンがストールする

高温多湿ならば、エアコンかけるのは当たり前だ。修理は35分程度で終わるとのこと。ゴルフVIから「サービスキャンペーン対策作業(無料)」の対象になっているそうだが、ゴルフVは対象ではないらしい。同じTSIエンジンを積んでるのに対象外とはフォルクスワーゲン何やってんだゴルァ。NAVI12月号を見せて、ディーラーに無理矢理ねじ込むという手もあるが、深刻な不具合ではないので来年3月の定期点検時に修理してもらえばいいか。

このエンスト、昨年夏は経験しなかった。エンジンの経年劣化も少し影響するのかもしれない。


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