映画とネットのDIARY(tDiary版)
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【映画の感想一覧】 2004年7月以降 2005年 2006年 2007年 2008年 2009年
2004年11月27日 [Sat]
■ ファンヒーター壊れる
先日買った大きいやつではなく、10年前から使っている小さいやつ。きょう押し入れから出してスイッチを入れてみたら、動かなかった。エラー表示を説明書で確認すると、「故障です。電源を抜いて修理に出してください」とある。
10年使えば、壊れても仕方がないが、重なるものですね。家にはほかにも使っていないストーブなどの暖房器具はあるんだが、僕の狭い部屋で使うには向かない。ストーブは狭い部屋だと、危ないですからね。修理するより買った方が安いか。調べたら、ファンヒーターの小さいの(それでも9畳対応)は1万円ちょっとである。
1時間ほどして、念のためにもう一度スイッチを入れてみたら、温風が出るようになった。あれえ。先ほどの不具合は何だったんだろう。そう言えば、ファンヒーターを出したとき、去年の灯油がまだタンク内に残っていたのだった。まずいなと思いつつ、それに継ぎ足して新しい灯油を入れたんだが、そのためか。ま、いずれにしても直って良かった良かった。無駄な出費を抑えられた。
■ [MOVIE] 「Mr.インクレディブル」
スーパー・パワーが社会の迷惑になるとして引退させられ、政府の保護下に置かれたスーパー・ヒーローとその家族が難事件に出会ったことで復活する姿を描くピクサーの3DCGアニメ。おもちゃや魚やお化けを描いてきたピクサーとしては珍しく人間(スーパー・ヒーローだが)が主役の映画で、これは監督のブラッド・バードが加わったことによるものだろう。「アイアン・ジャイアント」の監督であるバードは今回も伏線を張ってしっかりとした物語を組み立て、大人が見ても楽しめるアニメに仕上げている。音楽や悪役の描き方は007調、構成は「スパイキッズ」を思わせるけれど、家族が絆を深める姿やスーパー・パワーを持つ子どもの自己実現の姿をじっくりと描いており、その両者よりは良い出来である。主人公の家族の絆や愛情は普通の家族にも当てはまることで、そうした普遍性を備えているのが強いところか。エモーショナルなものを根底に置くのはピクサー映画の特徴だが、この映画もその例に漏れない。少し長い(上映時間は2時間)ので、小さな子どもにはつらい部分もあるけれど、バードの映画としては、個人的に違和感がつきまとった「アイアン・ジャイアント」よりはるかに優れていると思う。
主人公のインクレディブルはスーパー・ヒーローとして街を守っていたが、ビルから落ちた男を助けたために訴訟を起こされる。男は自殺しようとしたのであって、助けてもらおうとは思っていなかった。助けられた時のけがで不自由な体になったという理由。同時にスーパー・ヒーローたちの強すぎるパワーは社会問題となり、ヒーローたちは活動を禁じられる。15年後。インクレディブルことボブ・パーは保険会社に勤めてさえない毎日を送っている。妻は元スーパー・レディのイラスティガールことヘレン。消える能力を持つヴァイオレット、超人的な走りの能力を持つダッシュ、赤ん坊のジャック・ジャックの3人の子どもがいる。会社で困っている人に保険金が出るよう手を回したボブは社長から責められ、ふとした弾みで社長に重傷を負わせて会社をクビになる。そこへスーパー・ヒーローの能力を使う依頼が来る。暴走したロボット兵器を止めてほしいというものだった。しかし、その依頼には陰謀があり、ボブは捕らわれの身となる。ヘレンとヴァイオレット、ダッシュは力を合わせて父親を救出しようとする。
一般市民としての生活を守るため、インクレディブルの家では子供たちにスーパー・パワーの使用を禁じている。その力を思い切り使う場面を用意することで、映画は子どもの自己実現の重要さを訴えているし、同時に父親を助けようとする家族、家族を思う父親の姿を描いて、脚本には隙がない。ユーモラスな描写に絡めてそうした部分をしっかりと描いているのがいい。3DCGの技術はピクサー独自のものではなくなったし、今さら珍しくはないけれど、脚本を大事にする姿勢はピクサー映画のブランド化に大きく貢献していると思う。
吹き替えは主人公をクレイグ・T・ネルソン、ヘレンをホリー・ハンターが担当。日本語吹き替え版は三浦友和、黒木瞳がそれそれ演じている。どうでもいいが、手足がグイーンと伸びるインクレディブル夫人の能力は「ワンピース」のゴム人間ルフィを参考にしたのではないか。バードはパンフレットで「日本人はそのアニメのポテンシャルに気づいて、アニメの可能性をどんどん切り開いていると思う。世界のアニメは今、日本に追いつこうとしているんだよ」と語っており、日本のアニメはよく研究しているはずである。
2005年11月27日 [Sun]
■ キム・ギドクの描写の力
ベルリン映画祭銀熊賞を受賞した「サマリア」。話題になった映画だったので落ち穂拾いをするためにビデオ店で借りようと思ったらなかった。仕方がないので、DVDを注文した(ついでに「スター・ウォーズ エピソード3 シスの復讐」も注文した)。届いたのでさっそく見る。
「バスビルダ」「サマリア」「ソナタ」の3章から成る。DVDに収録されている監督インタビューによれば、タイトルのサマリアは真ん中の章から取っただけで深い意味はないとか。女子高生の援助交際をきっかけにした物語で、後半は女子高生よりも父親の方に焦点が当てられるが、個人的にはピンと来なかった。悪くはないけど、そんなに絶賛するものかね、という感じ。ラスト近く、父親が娘に車の運転を教える場面などメタファーが明らかすぎて興ざめである。娘が死んだ親友のために、親友が援助交際で得たお金を客の男たちに返していくところなども、説得力をあまり感じない。
ただ、映像にはセンスを感じたので、念のために以前録画しておいた「悪い男」を見てみた。いやあ、これは傑作だと思う。こちらの方が僕にはよく分かる。ヤクザが女子大生に一方的に思いを寄せる話で、その思いの寄せ方は変わっているのだが、純愛といっていいと思う。2人の関係を強調するためにクライマックス以降にファンタスティックな要素がある。主人公にほとんどしゃべらせない設定(主人公はのどに傷を負っているために甲高い声しか出せない)は珍しく、それでも映画が成立してしまうところに感心した。何よりも映像に力がある。暴力描写だけでなく、どの場面にも力がこもっている。女子大生を無理矢理、娼婦にしてしまうというストーリーは(その描写も含めて)女性には反感を買うかもしれないが、これはファンタジーなのだと思っていただきたい。鋭い目つきをした主演のチョ・ジェヒョンの演技にはひたすら感心。女子大生から娼婦にさせられる役を演じるソ・ウォンも悪くない。
翻って、「サマリア」を見れば、至る所に「悪い男」の要素があるのが分かる。父親が娘と寝た男にふるう暴力などにその片鱗が引き継がれているし、「悪い男」の主人公がしゃべらなかったように「サマリア」は全体が寡黙な映画である。キム・ギドクはかつて怒りが爆発するような映画を撮っていたが、前作の「春夏秋冬そして春」から、「今は社会と和解し、世の中をもっと美しく見よう」と思って作風が変わったのだそうだ。激しさから静かさへの変化。それは描写が洗練へ向かうことを意味するのだろうが、僕は「悪い男」のような映画の方が好きだ。
2006年11月27日 [Mon]
■ 超mixi足あとちょう
これは驚いた。amazonにオートログインにしていると、本名が相手に分かってしまうというプログラム。amazonだけでなく、YahooやGoogleのIDなどもすっぱ抜かれてしまう。インターネットエクスプローラーの脆弱性を利用しているとのこと。
いろいろ対策はあるが、一番安全なのはIEを使わず、Firefoxを使うことだろう。しかし、これは多くの人にとっては現実的ではない。SleipnirでGeckoエンジン使うと、いいのかもしれないが、先日書いたように使いにくくなる。要するにログイン情報を盗むのだから、常にログアウトするようにしておけば、とりあえず安心か(違うかも)。
とりあえず、通常使うブラウザはFirefoxに変えた。脆弱性が修正されるまでさらば、Sleipnir。
2010年11月27日 [Sat]
■ IS03へのアドレス帳コピー
発売当日の26日夕方、機種変更した。モバイルSuicaがまだ使えないのは不便だが、僕がSuicaを使うのは出張の時だけなので、使う時はICカードを古い携帯に差し替えればいいのだ。
機種変更でもショップでメモリーのコピーはやってくれない。ガラケーとスマートフォンでは方式が違うので仕方がない。と思ったら、IS03の電話帳はGmailの「連絡先」なのだった。さすがAndroidケータイだ。
Gmailにすべて携帯のアドレス帳を入れているわけではないので、いずれにしても自分でコピーしなくてはいけない。旧携帯のアドレス帳をmicroSDにバックアップし、それをIS03に読み込む、という方法が説明書には書いてある。この通りにやってみたが、できない。確かにmicroSDにはコピーしたように見えるのにそれを読み込んでくれない。どういうことだ(どうやらちゃんとバックアップしてなかったようだ。再度、バックアップしたら、データが確認できたが、後の祭り)。200件以上もあるので、手作業でやっていては大変だ。どうしようかと考えて、au oneメールの連絡先をGmailにインポートすれば良いのだと思いついた。
幸い、僕は携帯のアドレス帳をau oneアドレス帳と同期していた。これをau oneメールの連絡先にコピーしたうえでエクスポートし、Gmailにインポートすればいいだろう。ところが、au oneアドレス帳はメールアドレスのない項目はau oneの連絡先にコピーしてくれない仕様なのだ。しょうがないのでCSV形式でエクスポートしてダウンロードし、Gmailにインポートしたが、うまく取り込めない。名前や電話番号やアドレスが全部メモ欄にはいってしまっている。CSVの形式が違うのだから仕方ない。au oneアドレス帳のCSVを一括してGmailの形式に変換してくれるようなツールがあるといいんですけどね。自分で作ろうかと思ったが、1個1個コピー&ペーストしても数が少なければそんなに時間はかからない。少なくとも携帯にいちいち登録していくよりは速い。いや、僕は2時間以上かかりましたけどね。
移行が面倒なのを除けば、Gmailにアドレス帳を集約することにはメリットが多い。修訂正はパソコン上でできるし、こういう形式ならau oneメールは不要だな。メールの保存用途には使えますけどね。
デフォルトで入っていたアプリで感心したのは名刺リーダー。名刺の写真を撮ると、OCRでテキスト化し、電話帳に登録できる。テキスト化してしまえば、検索が速くて便利だ。肩書きや電話を調べるのに名刺フォルダーをめくる必要がない。ナビウォークとRun & Walkが無料のアプリになったのもうれしい。
Gmailやカレンダーなど普段からGoogleのサービスをバリバリ使っている人にはAndroidケータイはとても向いていると思う。しかし、ガラケーよりはるかに優れているかというと、そんなことはない。画面が大きいといっても、Webページを見るにはやはり小さい。リンクをタップしようとして、そばの別のリンクをタップしてしまうなんてことがよくある。Webサイトの管理者としてはスマートフォン用に変換ページも作っておく必要があるなと思う。