映画とネットのDIARY(tDiary版)
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【映画の感想一覧】 2004年7月以降 2005年 2006年 2007年 2008年 2009年
2005年01月30日 [Sun]
■ Yahooメールは削除
Spam Mail Killerでそう設定してみた。フリーメール(yahoo.co.jp)を利用したSpamが多すぎるのだ。といっても、MLなどでYahooメールを使っている人もいるので(@niftyのWebメールで検索してみたら、約1100件中60件余りあった)、もちろん、知人やMLのアドレスは削除しないように設定。初めてのメールでYahooメールを使う人もいるだろうから、サーバーから削除しても本文はログに保存することにした。本文を全文保存すると、ウィルスソフトが反応するし、無駄にも思えるのだが、まあ仕方がない。
Spam Mail Killerはヘッダー情報だけの削除設定ではすり抜けるメールが多いので、本文の禁止語なども登録していく必要がある。複合リストを作って3つ以上の禁止語が含まれている場合は削除するようにしているが、それでもすり抜けるメールは出てくる。Yahooメールの一括削除はそれを防ぐため。禁止アドレスを登録していくだけでは、きりがない。
■ キーワード・リストアップ秀丸マクロ
Spamに絡んで、どれぐらいYahooメールがあるかをSpam Mail Killerのログからチェックするために書いた。キーワードのある行を新規ファイルにすべてリストアップする。けど、Spam Mail Killerのログにはメールアドレスがfromとreply-toの2カ所にあるので、一度実行した後、リストアップされたファイル上でもう一度、fromを対象にマクロを実行する必要がある。もちろん、他のログでも使えます。//listup.mac copy2; beginclipboardread; $clip = getclipboard; question "クリップボードに「" + $clip + "」があります。 \nこのキーワードのある行をリストアップしますか?"; if(result==yes){ $key=$clip; call chksub; }else{ $key=input("リストアップしたい行のキーワードを入力してください"); call chksub;} endmacro; chksub: if(imestate == 1){ if(strlen($key) == 2){ question "「" + $key+"」は全角1文字です。\nそれでも実行しますか?"; if(result==yes){call keysub;} else{endmacro;} } } if(strlen($key) ==1){ question "「"+$key+"」は半角1文字です。\nそれでも実行しますか?";} if(result==yes){ message "「" + $key + "」のある行をリストアップします。\n中止する場合はESCキーを押してください。"; call keysub;} else{endmacro;} return; keysub: if($key==""){ message "何もせずにマクロを終了します。"; endmacro; }else{ title "リストアップ中...中止する場合はESCキーを押してください"; #count=0; gofileend; #lineno=lineno; gofiletop; #lineno2=lineno; golinetop; #i = 0; while(#lineno2 < #lineno){ searchdown $key; if(result==yes){ copyline; beginclipboardread; $word[#i] = getclipboard; #i = #i+1; #count=#count + 1; }else{break;} } if(#count==0){ message "キーワード「"+$key+"」は見つかりませんでした。"; }else{ openfile ""; #i2 = 0; while(#i2 < #i){ insert $word[#i2]; #i2 = #i2+1; } $count=str(#count); message "「" + $key + "」のある行を\n" + $count + "行リストアップしました"; } } return;
■ 文字化け
xyzzyで更新したページをアップしたら、ページが文字化けした。うーん、バイナリモードだからなあ。これまでに転送したページも化けている可能性がある。で、「シネマ1987online」のページをいくつか見直したら、あるある。これはxyzzyだけでなく他のFTPソフトで転送する時に文字コードか改行コードを間違った可能性がある。特に映画評のページに文字化けが多い。仕方がないので全ページをチェックしてみた。
といっても文字化けを確認するのに速い方法はない。リンクをクリックしていくだけ。やっているうちにクリックよりもキーボードの方が速いのに気づいた。タブでリンクを選んでエンターキーを押し、戻る時はバックスペース。これが一番速いな。といってもファイルが多いので1時間はかかった。
その結果、ざっと20ページは文字化けしていた。うーん、サーバーを移転した時に化けた可能性もあるな。
2006年01月30日 [Mon]
■ FlexScan S1910-HR
ついに液晶ディスプレイが壊れた。電源が入らなくなった(時々思い出したように入るが、これでは使えない)。で、買い換えを決意。どうせ買うならナナオがいいだろう。17インチで十分なのだが、最近のナナオは(というかディスプレイの主流は)19インチに移っている。しょうがないので出たばかりのS1910-HRにした。ジャスト・マイショップでは59,999円だが、納期は3月。とても待っていられない。楽天などの通販も見てみたが、EIZOダイレクトとそんなに価格差がない。うーん、どうしよう。
とりあえず、量販店に行って、つなぎのディスプレイを買おうと思ったが、17インチは2万円台の製品があるけれど、つなぎとしても使いたくないような画質。2件回って、あきらめた。EIZOダイレクトで買うことにした。で、購入手続き。いつごろ届くのだろう。
■ [MOVIE] 「THE 有頂天ホテル」
グランドホテル形式で描く都会的なコメディ。三谷幸喜の映画は評判になった「ラヂオの時間」(1997年、キネ旬ベストテン3位)も「みんなのいえ」(2001年)もそれほど感心しなかったが、これは素直に面白かった。数多くの登場人物を出し、細かいエピソードをつなぎ合わせる手腕はたいしたもので、西田敏行と香取慎吾と佐藤浩市が絡むエピソードなど、昨年11月22日の日記に書いた僕が考えるうまい脚本の例とほぼ同じである。
洪水のようなセリフとドタバタした慌ただしい展開の中で、ふっと立ち止まるシーン(例えば、ベッドの中で物思いにふけっているYOU)が効果的だ。大晦日のカウントダウン・パーティーに関わる人々はそれぞれにどこか現状に満足していない。その思いを解消していく終幕へのもって行き方がとてもうまい。「夢をあきらめてはいけない」「他人の目を気にするな」「自分らしく生きろ」という当たり前のことが当たり前にできていないからこそ、その言葉は僕らを元気づけてくれるのだろう。クスクス笑って、爆笑して、最後は心地よい気分になる映画。ホテルの中に限定した作りは演劇的な要素が強いけれど、同時にハリウッドの50年代の映画の雰囲気を備えたソフィスティケイトされた映画であり、映画マニアだからこそ作れた映画だと思う。三谷幸喜がこの映画の中で多数引用している過去の映画の断片や、さりげない伏線の数々はとても一度見ただけでは全部を見つけられないだろう。2度、3度見ても新たな発見ができるのではないか。
キネ旬1月下旬号の三谷幸喜と和田誠の対談によれば、三谷幸喜はこの映画を「火事の起こらない『タワーリング・インフェルノ』」として作ろうとしたという。そう言われてみれば、パニック映画には多数の登場人物が出てきて、災害に遭うことでそれぞれのドラマを展開させていくわけで、グランドホテル形式と似ている。映画は高級ホテル「アバンティ」の副支配人・新堂(役所広司)を主人公にして、カウントダウン・パーティーの準備を進めるホテルの従業員や宿泊客のさまざまな事情と次々に起こるトラブルをテンポ良く描いていく。主要登場人物だけで25人、描かれるエピソードはとても多くて、映画数本分の数が詰め込んである。早口のセリフで映画が進むので、ああこれは伏線をいくつも見逃しているだろうなという気分になるが、それは脚本の計算でもあるのだろう。観客に考える暇を与えないようなスピードで映画はどんどん進んでいく。だからこそ、それが止まるシーンの印象が強まることになる。
先に挙げたYOUは、本来は洋楽を歌いたいのに事務所の社長(唐沢寿明)から邦楽に変更され、しかもホテルに取り入るために新堂と一夜の関係を強要されることになる。ホテルのベルボーイ憲二(香取慎吾)は歌手の道をあきらめて故郷へ帰ろうとしている。国会議員の武藤田(佐藤浩市)は汚職疑惑でマスコミから追いつめられる日々。新堂はホテルマンとして優秀であるにもかかわらず、演劇をあきらめた過去にこだわっている。そうした人々が騒動の中で立ち止まって考え、自分の行く道を確認することになるのだ。ラスト近くにある役所広司と佐藤浩市の「いってらっしゃいませ」「帰りは遅くなる」という会話はだからこそしびれる。
三谷幸喜はこの多くの登場人物の画面には描かれない背景まで細かく設定しているのだろう。撮影現場での俳優のアドリブも多く、それを脚本に取り入れたそうだが、それはこうした設定がしっかりしているから出てくるのだと思う。この映画の中で多用されるワンシーン・ワンカットを僕は映画的な技術とは思わないが、それでもこの映画においては俳優の演技の持ち味を引き出す上で有効に作用していると思う。その効果で西田敏行のシーンはどれもおかしかった。
ぜいたくを言うなら、香取慎吾の歌う「天国うまれ」という歌にもっと魅力がほしかったところではある。これは佐藤浩市の心変わりの契機になる歌なので、ちょっと聞いただけで傑作というぐらいの歌を用意したいところなのだ。オリジナルではなく、既存の有名な曲であってもかまわなかったと思う。