映画とネットのDIARY(tDiary版)

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2005年07月10日 [Sun]

Movie-List

予告編サイト。数はそれほど多くないが、古い作品もある。「サイコ」の有名な予告編もあった。これはヒッチコック自身が「サイコ」のモーテルと屋敷のセットを案内するというもので、最後にバスルームのカーテンを開けると、例のジャネット・リーが叫ぶシーンが現れる。最初はのどかだった音楽も段々サスペンスフルなものになり、最後に「サイコ」のショッキングな音楽に変わるという趣向がいかにもという感じである。6分30秒ほどの長さ。

2つめのサークル

帰宅したら、家内が買っていた。さっそくつないでみる。予想通り、連結はできて広くなった。単純に考えると、2倍の広さなのだが、実際には一辺が重なるので、2倍以上の広さになる(実際には4倍になる。一辺の長さが2倍になるのだから、考えてみれば、当たり前の話。参照。サークル1組の場合が(A)、2組のサークルをいったん(B)の形にして、その後(C)に変えた。これで4倍。ところが、4倍以上にすることもできるのだった。長いサークルと短いサークルを組み合わせて一辺にすると、正方形で21697.29平方センチメートルと、より広くなる。それが(D)。外周の長さが同じ場合は正方形の面積が一番大きくなるのは常識的なことなんだそうである。家内が数学的に証明してくれた。面積って不思議)。犬小屋も中に入れることができた。

ただし、やはり強度は弱くなる。元々、長方形でバランスが取れていたものを広くしたわけだから仕方ない。つなぎ目を棒で補強した。心許ないが、体が小さいうちはこれでいいだろう(現在、体重1.2キロ)。

昨夜は午前3時ごろにキャンキャン鳴くので何かと思ったら、引き綱を付けたままサークルを抜け出していたのだった(鳴いたのに気づいたのは僕一人だった。家内や子どもはよほど熟睡していたのか)。出口が小さいので元にも帰れず、鳴いたらしい。30分ほど相手をしてやったら、落ち着いて眠った。今夜は大丈夫だろう。


2011年07月10日 [Sun]

「二十四の瞳」

1954年の木下恵介監督作品。同年のキネ旬ベストテン1位。なんとこの年は黒澤明「七人の侍」が公開された年だが、「七人の侍」は3位に終わっている。それだけ黒澤作品に対する反発があったのだろう。「七人の侍」が再軍備映画などという見当外れの批判を受けたのに対して、「二十四の瞳」は静かに反戦を訴える。昭和29年という時代にはそこが評価されたのか。

小豆島の小学校の分教場に赴任してきた大石先生(高峰秀子)と12人の子供たちとの交流を描く。前半のほのぼのとした描写が後半、戦争と貧困によって悲しい運命をたどる子供たちの姿に涙涙の展開となる。残念ながら市民プラザでの上映はセリフが聞き取りにくかった。

「ジョナ・ヘックス 傷を持つ復讐者」

原作はDCコミックスのグラフィック・ノベルの西部劇。妻子を殺され、顔にやけどを負わされたジョナ・ヘックス(ジョシュ・ブローリン)は賞金稼ぎとして暮らしていたが、軍隊に捕らえられ、テロリストのターンブル(ジョン・マルコヴィッチ)を殺すよう依頼を受ける。ターンブルはヘックスの妻子を殺した男だった。ヘックスには死者と話せる能力があるが、それ以外に派手な見せ場がないのがつらいところ。ミーガン・フォックスも出ているが、なんで出たんだろうというぐらいの役柄。監督はアニメーション「ホートン ふしぎな世界のダレダーレ」のジミー・ヘイワード。監督の人選を誤ったのが失敗の原因か。IMDBの評価は4.6。日本では劇場公開されなかった。

「ランナウェイズ」

「ランナウェイズ」パンフレット

1970年代のガールズロックバンド、ザ・ランナウェイズの盛衰を描く。ランナウェイズは日本で人気が出てアメリカに波及した。映画は予算がなかったためか、日本でのロケは行っていないようだ。日本で人気が出た理由も描かれない。僕はリアルタイムで当時のランナウェイズの人気を知っているし、僕自身、テレビで見て興味を持ったのだが、なぜ人気が出たのかは知らない。きっと売り方のうまいプロデューサーが日本のレコード会社にいたのだろう。アメリカで色物バンド的な評価しかないことは日本にも伝わっていた。

映画はボーカルのシェリー・カーリー(当時はチェリー・カリーと言っていた)をダコタ・ファニング、リーダー的存在のギタリスト、ジョーン・ジェットをクリステン・スチュワートが演じる。ビリングでは「トワイライト」シリーズで人気を確立したスチュワートがトップに来る。映画の基になったのはカーリーの自叙伝「NEON ANGEL」で、ジェットはエグゼクティブ・プロデューサーを務めている。

とりあえずカーリーの自叙伝に沿って作られているので、カーリーのアルコール中毒の父親とか、離婚した母親(なんと、テイタム・オニール)とか、姉マリーとの確執とか、ドラッグに手を出す姿とか、実力よりも人気が先行することに悩む姿とかが多く描かれる。しかし、映画を支えているのはファニングよりもやっぱりスチュワートの方だ。スチュワート、さらに伸びる要素がいっぱいのように思える。将来的にはハリウッドを支える女優になってもおかしくない魅力を放っている。

監督はこれが長編デビューのフローリア・シジスモンディ。映画のまとめ方は可もなく不可もなしのレベルだった。

「レクイエム」

「ヒトラー 最期の12日間」のオリヴァー・ヒルシュビーゲル監督作品。サンダンス映画祭で監督賞と脚本賞を受賞し、2009年の東京国際映画祭では「5分間の天国」(原題)のタイトルで上映されたが、劇場公開はされず、昨年7月にDVDが発売された。

1975年の北アイルランド、アルスター義勇軍のアリスター・リトルが報復テロとしてカトリック教徒のジム・グリフィンを殺害する。33年後、刑務所から出所していたアリスター(リーアム・ニーソン)はテレビ局からグリフィンの弟ジョー(ジェームズ・ネスビット)と会う企画を持ちかけられる。ジョーは復讐心に燃え、ナイフを忍ばせて撮影現場に向かう。

上映時間1時間29分。憎しみの連鎖を断ち切るというテーマは真っ当で、緊張感のある演出も良いが、話に今ひとつ深みが足りないように思う。もう一山ほしかったところだ。IMDBの評価は6.8。


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