映画とネットのDIARY(tDiary版)
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【映画の感想一覧】 2004年7月以降 2005年 2006年 2007年 2008年 2009年
2004年07月21日 [Wed]
■ 日本語表示できない理由
Namazuホームページに書いてあった。「メッセージを母国語で表示させたい (現在のところ、日本語、スペイン語、フランス語に対応) 場合はGNU gettext (0.13以降)をインストールすることを推奨します」さくらのレンタルサーバーの場合、gettextは/usr/local/bin/gettextにあり、バージョンは0.13.1。libintlライブラリが問題なわけか。./configureの結果で、checking for GNU gettext in libintl... noなのでこれにに当てはまるのでしょう。しかし、libintlってどこにあるんだ。/usr/local/libでいいのかな。
「Namazu 2.0.13 からは GNU libintl ライブラリは同梱していません。システムの libc が gettext に対応しているか、あるいは GNU gettext をインストールする必要があります。 configureで GNU gettext (libintl) を自動認識しない場合は、 --with-libintl-prefixオプションで libintl の場所を指定してください。」
うーん、ダメ。./configureにオプション付けたが、相変わらずchecking for GNU gettext in libintl... no。
■ 解決
何のことはなかった。Namazuホームページに書いてある通り、./configure --with-libintl-prefix=/usr/localオプションを付ければ、日本語化された。 今回は$HOME/local以下にインストールした。./configure --disable-shared --prefix=$HOME/local --with-pmdir=$HOME/local/lib --with-libintl-prefix=/usr/localでOKでした。 ただし、よく調べてみたら、Text::kakasiのインストールがうまくいっていない。まあ、動けばいいや動けば。サーバーのスペックも高くなってインデックス作成も速くなったし。
で、新しく作った「シネマ1987online」の検索サイトはこちら。この日記の検索および、複数インデックスへの対応はそのうち。
と、思っていたが、MUTOPON7 ANNEX - XREA + tDiary + Namazuを参考に作ってみた。左の検索フォームから検索できます。まだ7日分ですけど。
2005年07月21日 [Thu]
■ 新「たまごっち」販売数が1000万個突破
今さら、たまごっちなんてと思うのだが、実際に買おうと思って探してみると、どこも売り切れ。楽天の店などはプレミアムがついて定価より高く販売しているところもある。うちの長男も5月に買った。あまり人気のない種類だったそうで、店員から「これでいいんですか」と聞かれたそうだ。
■ 「逆境ナイン」原作
映画の公開に合わせて復刊されたとのこと。amazonに注文したのが届いた。全6巻。映画同様にギャグが盛り込んであるが、読んでいるうちに野球漫画としても真っ当だと感じてくる。コメディ一辺倒ではなく、映画とはタッチの異なる部分も多いけれど、映画同様に好感の持てる作品だと思う。絵のタッチは永井豪を思わせる部分もある。
映画は甲子園県予選優勝で終わったが、原作では甲子園優勝まで。といっても、甲子園の場面は第6巻だけで、県予選がこの漫画の中心にあることに違いはない。
映画との細かい違いは野球部監督はセパタクローの選手ではなく、日の出商業との県予選決勝は112-0ではなく、112-3だった、など。映画の脚本はスラップスティックとして組み立てるために、原作のギャグのおいしいところを拾っている感じ。しかし、うまいまとめ方だと思う。映画でちょっと疑問に思ったのは、主人公の不屈闘志が県予選の試合を放棄して遊園地でデートするシーン。これは原作ではちゃんと理由が用意してあった。ただ、これがいかにも後付けの理由。作者は「あとがき漫画」でこのあたりの展開は「逆境だった」と書いている。
2006年07月21日 [Fri]
■ 「フォーラム@nifty」は、2007年 3月31日をもって終了します。
パソコン通信時代からの長い歴史を持つフォーラムもついに終了。僕がniftyに入ったころに既に下火になりつつあった。一時はいろんなフォーラムに入ったが、ここ数年は閑古鳥が大量に鳴く状態。2ちゃんねるの影響が大きかったような気がする。閉鎖的な空間はこういう運命をたどることになる。
閉鎖的なサイトでもmixiの利用者が増えているのは自分でホームページを簡単に持てることと無関係ではないだろう。ただし、やはり閉鎖的であることの限界はあると思う。
2011年07月21日 [Thu]
■ 「エアベンダー」
評判に聞いていたほど悪くはない。アメリカでラジー賞を受賞したのは基になったTVアニメ「アバター 伝説の少年アン」との比較した上でのことだろう。むしろ、M・ナイトシャマラン独特のトンデモなアイデアがないのは利点で、原作があったことでシャマランのつまらないアイデアは封印されたのに違いない。
とはいえ、大作感はまったくなく、話も簡単すぎる。3部作として企画されたそうで、ラストはいかにもまだ続きますという感じだが、アメリカでの評判がメタメタなので次作以降ができるかどうか。
■ 「ヤギと男と男と壁と」
アメリカ陸軍の超能力部隊を描いたコメディで、ジェフ・ブリッジスやジョージ・クルーニー、ケヴィン・スペイシーという名優たちが出ていること自体が驚き。というか好感を持った。映画はそんなに面白くないのだが、この好感というのは大事で、退屈せずに見られたのも憎めない映画になっているからだ。
主人公の記者をユアン・マクレガーが演じるのは超能力部隊の兵士たちがジェダイ戦士と呼ばれることからのキャスティングだろう。まあ、そのあたりからして冗談のようなものだ。監督はグラント・ヘスロブ。
■ 「BOX 袴田事件 命とは」
1966年に静岡県で起きた袴田事件を描く高橋伴明監督作品。長時間の過酷な取り調べによって自白を強要し、証拠をでっち上げる警察の捜査もデタラメなら、無罪を訴える裁判官の意見を封じ、多数決で判決を決める裁判所もデタラメ。信じられないほどのこのデタラメさが袴田巌死刑囚を40年以上も拘置所に閉じ込め続ける結果になった。最高裁が再審請求を認めないのは自分たちの過去の間違いを認めたくないためか。袴田死刑囚は死刑確定後、拘禁反応によって精神状態に変調を来しているという。そういう状態に至らしめた司法の責任はとてつもなく重い。見ていて怒りが沸々とわき上がってくる映画である。
映画は2007年に「無罪であるとの確証を持ちながら、死刑判決を書いた」と告白した当時の主任裁判官・熊本典道を中心に描く。熊本を演じるのは萩原聖人、袴田死刑囚を演じるのは新井浩文。熊本は判決後、裁判官を退職し、袴田の支援に回る。映画としてはそうした熊本の苦悩の部分を余計に感じる。もっと硬質のドキュメントタッチに徹した方が良かっただろう。そうしたことが影響したのか、キネ旬ベストテンでは33位に終わっている。
しかし、こうした映画は作ることに意味がある。高橋伴明は明確にえん罪事件であるとの主張を前面に出し、現在もまだ拘置所に閉じ込められたままの袴田死刑囚の不当な扱いを浮き彫りにしている。主張にぶれがないのが良く、事件を広く知らしめることに意味があるのだ。進行中の事件なのだから、その意味はとても大きい。
BOXとは袴田死刑囚が元プロボクサーであることと、閉じ込めるという意味をかけてあるそうだ。それに加えて、エンドタイトルではBOXのOXを○(無罪)か×(有罪)かの意味で表現している。それにしても、まだどうなるか分からないが、東電OL殺害事件の急展開を見ると、こうした司法のあり方、今もあまり変わっていないのかと思える。
■ 「荒木飛呂彦の奇妙なホラー映画論」
「ジョジョの奇妙な冒険」の作者による、映画論というよりもホラー映画のエッセイという感じの新書。読んでいて、ハタと膝を打つ部分はないが、作者のホラー映画への愛着がにじみ出ていて好ましい読み物になっている。荒木飛呂彦と僕はほぼ同年代で、取り上げられている映画もほぼリアルタイムで見てきた映画が多い。70年代以降の映画に限っているので、僕のトラウマになっている「マタンゴ」とか「世にも怪奇な物語」の3話目「悪魔の首飾り」(フェリーニ)のような強烈な作品はないのが残念だが、それでもホラーをあまり見ていない人には良いガイドブックになるのではないか。冒頭には作者のホラー映画ベスト20があり、1位には「ゾンビ完全版」が挙げられている。