映画とネットのDIARY(tDiary版)
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【映画の感想一覧】 2004年7月以降 2005年 2006年 2007年 2008年 2009年
2007年12月01日 [Sat]
■ いきなりRPDF Professional 3
自宅のパソコンでPDFを作成できないのは不便なので購入。とりあえず、これぐらいの機能があればいいだろう。使ってみて分かったのはPDFの編集で空白ページの削除ができないこと。分割・抽出で必要なページを取り出して結合すればできることだが、削除があれば、簡単なのにと思う。あとはだいたい満足。Adobeが以前はAcrobat Elementsをだしていたが、バージョン8になってなくなったようだ。それにこれはよく見たら、100ライセンスでの販売だった。企業向けなのだろう。
2007年12月16日 [Sun]
■ タッチパッド無効の方法
ノートパソコンで入力している時にカーソルが変な所にジャンプする。入力した文字がそこに飛んだり、勝手に確定されたりして、入力していていらいらする。またもキーボードの不具合かと思ったが、どうやら入力中に手がタッチパッドに触れて反応しているらしい。
タッチパッドを無効にする方法を調べると、BIOSをいじればいいらしいが、あまり気が進まない。何か方法はないかと探したら、VAIOのノートには「VAIOの設定」というプログラムがあった。起動してみると、「キーボード・マウス」の項目に内蔵ポインティングディバイスの設定があり、有効無効を切り替えられるようになっていた。さっそく有効のチェックを外したら、文字入力中の不具合はなくなった。
タッチパッドにはどうも慣れない。マウスがない時には必要だけれど、自宅で使っている限り、ない時というのはないな。
2007年12月24日 [Mon]
■ [MOVIE] 「アイ・アム・レジェンド」
リチャード・マシスン原作の3度目の映画化。ウィルスの蔓延で地球に一人生き残った男の孤独と戦いの日々を描く。最初の映画化である1964年の「地球最後の男」(ウバルド・ラゴーナ、シドニー・サルコウ監督、ビンセント・プライス主演)はジョージ・A・ロメロの傑作「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド」の原型となったことで有名だ。闇にうごめくゾンビたちの姿と虚無感・絶望感あふれる作りは「ナイト・オブ…」のそれと非常によく似ている。今回の映画にあるのは主人公の絶対的な寂寥感と廃墟となったニューヨークの優れたビジュアル、そしてホラーの味わい。特に寂寥感とビジュアルな部分が大変良い。主人公ウィル・スミスは孤独に苛まれながらも「闇を照らす」ためにワクチンの研究に打ち込む。64年版では「アイ・アム・レジェンド」の意味が終盤に分かって、それはそれで皮肉な効果をもたらしていたが、今回は意味を違え、よりストレートな作りになっている。希望があるのである。旧作を見ている観客を意識したと思える部分が終盤にあり、脚本のマーク・プロストビッチ、アキバ・ゴールズマンは良い仕事をしていると思う。ビジュアルな部分はフランシス・ローレンス監督の資質が良い方向に出た結果だろう。第2班(アクション・ユニット)監督のヴィク・アームストロングもいつものように優れた仕事をしていて、切れ味のあるアクション場面を演出している。これにスミスの好演とジェームズ・ニュートン・ハワードの哀切な音楽とが相まって、破滅SFとしてきちんとまとまった作品に仕上がった。チャールトン・ヘストン主演の「地球最後の男 オメガマン」(1971年)を含めて同じ原作3本の映画のうち、今回が最も良い出来だと思う。
がんの特効薬が発明され、人類はついにがんを克服したというニュースが流れる。その3年後、ニューヨークは廃墟と化していた。主人公の科学者ロバート・ネビル(ウィル・スミス)は都会のど真ん中で愛犬サムとともに車を走らせ、鹿狩りを楽しむ。他の人間は皆、がんの特効薬から派生したウィルスの蔓延で死んでしまった。ネビルには免疫があり、生き残ったのだ。ネビルはもしかしたらどこかに生き残っているかもしれない人間に対して全周波数で「You are not alone」と呼びかける。そして厳重に戸締まりをして眠れない夜を過ごす。ウィルスで凶暴に変異したダーク・シーカーズ(闇の住人)の襲撃に備えるためだ。同時にネビルはネズミや捕らえたダーク・シーカーズを使ってワクチンの研究を続けているが、失敗の連続。ようやく効果があると思われるワクチンを開発するが、ダーク・シーカーズの罠に落ちてしまう。
ウィルスの蔓延で世界が破滅するという話は大昔からあり、ゾンビたちがうごめく世界というのも全然珍しくはないが、この映画を同種の映画から際だたせているのはビジュアル面の優秀さだ。パンフレットによれば、実際にニューヨークの一部の区画を封鎖して200日間にわたって撮影したという。人っ子一人いないニューヨークの荒んだ光景は主人公の寂寥感を強調するのに大きな効果を上げている。
フランシス・ローレンスは前作「コンスタンティン」ではスタイリッシュなビジュアル部分には感心したものの、必ずしもストーリーテリングがうまくいっているとは思えなかった。今回はビジュアル、物語とも破綻がない。ウィル・スミスは考えてみると、SF映画への出演が多い俳優だ。「アイ、ロボット」も良い出来だった。
2007年12月29日 [Sat]
■ Netscapeの灯が消える - 開発/サポートは2008年2月1日まで
時代の流れを感じるなあ。10年前、最初に買ったパソコンには有料版のNetscape Navigatorが入っていた。パソコンショップに行くと、3500円ぐらいで販売していた。IEとNetscapeがどちらもバージョン4になったころがブラウザ戦争のまっただ中で、Netscapeが負けたのはIEとの仕様の違いと無料にはかなわないということだったように思う。どちらも独自拡張の機能があって、それぞれに応じたページを作るのはそれなりに面倒だった。
今やブラウザはFirefox以外使う気がしないが、これもNetscapeがブラウザ戦争で負けなければ、生まれなかったソフトだろう。Netscapeは消えるけれどもその業績は残る。オープンソースにした意味は大きかったと思う。