映画とネットのDIARY(tDiary版)
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【映画の感想一覧】 2004年7月以降 2005年 2006年 2007年 2008年 2009年
2005年01月27日 [Thu]
■ Trojan.ByteVerify
「ハッカーが感染先のシステム上で任意のコードを実行できるようにするトロイの木馬」。Referer Spamのサイトを見たら、ノートン・アンチウィルスがウィルス駆除のダイアログを出した。ブラウザに設定しているホームページを書き換えたりするらしい。だからReferer Spamは危険なんだな。試しに行ってみようなんて思わない方がよろしいようで。
■ [MOVIE] 「ニュースの天才」
大統領専用機エアフォースワンにも置いてあるというアメリカの雑誌「ニュー・リパブリック」で、捏造記事を書いた実在の記者スティーブン・グラスを描く。監督のビリー・レイはブルース・ウィリス、コリン・ファレル主演の「ジャスティス」の脚本家で、これが監督デビュー作。この映画の脚本も書いている。「ジャスティス」の脚本は前半と後半が分裂していてあまり感心しなかったが、この映画も同じような弱点を抱えている。なぜグラスが記事を捏造したのかという肝心の部分がはっきり分からないのだ。これは監督自身が「分からない」と言っているのだから、観客に分かるわけがない。捏造記事であることを否定して嘘を重ねていくグラスという男は非常に興味深く、面白く見たけれど、グラスがどの程度活躍した記者だったのかという描写もあいまいで、特に前半部分は脚本の整理がついていない印象を受けた。こういう題材を扱うには脚本家自身にジャーナリスティックな資質が必要だ。レイはグラスの周囲の人間には取材したそうだが、グラス本人には会えなかった(向こうが会うのを拒否した)という。それが弱さにつながっているのかもしれない。
原題は“Shattered Glass”で、ヴァニティ・フェアに掲載されたバズ・ビッシンジャーの同名記事が原作としてクレジットされている。1998年、「ニュー・リパブリック」の記者として一番若かったグラス(ヘイデン・クリステンセン)は政治や大事件ではなく、身近なゴシップ記事を書く記者として次第に頭角を現す。グラスは共和党陣営の集会に潜入したスキャンダラスな記事を発表するが、記事に重大な誤りがあると指摘される。編集長のマイケル・ケリー(ハンク・アザリア)は問題部分の誤りを素直に認めたグラスを擁護する。しかしケリーは経営者とそりが合わず、首になる。後任は記者としての能力にも疑問があるチャールズ・レーン(ピーター・サースガード)だった。ある日、グラスは天才ハッカーの少年とソフトウェア企業を取り上げた「ハッカー天国」という記事を発表。これにネット・マガジン「フォーブス・デジタル・ツール」が目を付ける。少年は実在しないし、企業の名前も聞いたことがないものだったからだ。フォーブスの記者はグラスがハッカーに騙されたのではないかとして、「ニュー・リパブリック」を追及。グラスの説明は歯切れが悪く、レーンは記事の信憑性に疑いを抱くようになる。
映画の後半は記事を巡って揺れ動くグラスとレーンを中心に展開する。ネガティブな役柄ながら、クリステンセンは弱い男をうまく演じているが、それ以上にピーター・サースガードが嘘を許さない編集長を好演。最初はダメな編集者かと思わせながら、次第に優秀さを感じさせる男に変わっていく。ケリーとレーンはどちらも優れた編集者として描かれる(ケリーはイラク戦争で死んだ最初のジャーナリストとなったそうだ)。映画に「なぜ」の部分はないのだけれど、少なくともどのように事態が進行したのかはよく分かり、それだけでも見る価値はあるだろう。物足りないのは1人の特殊な男の話に終わっているからで、報道の在り方の本質まで突き詰めていないところか。
グラスが発表した41本の記事のうち、27本が捏造だったという。何重ものチェック体制がありながら、嘘で固めた記事がそんなに掲載されることに驚かざるを得ない。ニュースの天才ならぬ作り話の天才だったグラスはジャーナリストではなく、作家になるべき人だったのだろう。
2006年01月27日 [Fri]
■ 映画興行対談
キネマ旬報映画総合研究所の中にある。第6回は「男たちの大和」を取り上げている。「大和」の興行収入は最終見込み50億円のセンもあるそうだ。未だに中高年が見に行っているので、ヒットしているのだなあと思う。
映画興行対談は大高宏雄と掛尾良夫が毎回、ヒットした日本映画を取り上げて、ヒットの要因を探る対談。興行的な価値から見る映画というのも面白いと思う。
大高宏雄はキネ旬2月上旬号で「キング・コング」の興行が目標を大きく下回ったとして76年のジョン・ギラーミン版と比較した文章を書いている。その年の正月興行は「キングコング」と「カサンドラ・クロス」の一騎打ちで、「キングコング」は出足で躓いたが、冬休みになって盛り返し、結局、30億円の興行収入を上げたという。
そうか、「カサンドラ・クロス」か。僕も当時、「キングコング」よりはこちらの方が面白かった記憶がある。監督はジョルジュ・パン・コスマトス(ジョージ・P・コスマトスと表記されることもある)。映画はオールスター・キャストで今となっては内容よりもジェリー・ゴールドスミスの音楽の方が印象に残っている。主演はリチャード・ハリスなので、「ジャガーノート」の延長で見に行ったのだった。コスマトスは当時、スピルバーグと比較されたりもしたが、その後はまったく目立たない監督になってしまったなあ。
2007年01月27日 [Sat]
■ RSSのエラー
アップルの予告編サイトにあるRSSのXMLファイルにエラーがあるようでRSSリーダーでの読み込みに失敗する。ブラウザでの表示はOKだが、SleipnirもFirefoxもRSSリーダーを使用すると、ダメ。昨日の更新分の中にエラーの文字があるようだ。ソースを見てみると、確かに45行目と51行目に制御文字らしきものがある。
読み込めないのはいいのだが、困るのは昨日、XOOPSのXHLDを使って、RSSを表示するように設定したばかりなこと。これ、手間がかからないので、楽なのだが、正常に表示できたのは数時間だった。「キンキー・ブーツ」の文章(description)の中のエラー、アップルの人、修正してくださいませ。
2009年01月27日 [Tue]
■ mixi日記へのアクセス
mixiの日記を外部ブログに変更すると、自分でも過去のmixi日記にアクセスできなくなる。過去の日記が残っているかどうか不安になるが、確かめたらちゃんと残ってた。アクセスする方法はあるのだ。backup_mixiですべてをダウンロードしていれば、という条件が付くが。
backup_mixiでDドライブにファイルをダウンロードしたとする。ファイルをブラウザで開くと、パスは
file:///D:/backup_mixi_win/mixi_backup/diary/759528750.html
という感じになるだろう。これを以下のようなmixiのURL形式にすればいいだけのこと。
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=759528750&owner_id=自分のmixiID
ここで必要なのはファイル名に付く番号の759528750と自分のIDだけなので、秀丸のマクロなどを使って書き換えてしまえば、アクセスは簡単だ。といってもいちいち、マクロを実行するのは面倒。僕は2年前、Namazuを利用したmixi日記の検索ツールを自分用に作っていて、これにローカルファイルから直接mixiの該当URLに飛ぶ機能を付けておいた。パスを自動で書き換える機能。これが今ごろになって役に立つとはね。もっとも、そんなツールではなく、NamazuのReplaceだけでもアクセスはできそうだ。
mixiには3年近く日記を書いてきたので、これをすべて埋もれさせるのはなんだかもったいない。というわけで、さくらのブログに書評だけでも移しておこうかと思って作業を始めた。ところが、さくらのブログの仕様に腹が立つことが多い。画像の配置にCSSを使っていなかったり、なんだこれはと思ってしまうことが多々ある。一番腹が立つのは「改行を<br />に変更する」というやつ。「段落をPタグで囲む」仕様が文法的には正確だろう。BRタグが多数続くと、みっともない。
tDiaryはちゃんとPタグを入れてくれるし、これ極めて簡単な処理なんだから、取り入れて欲しいものだ。仕方がないので、秀丸に文章を貼り付け、以前書いたPタグ挿入マクロで加工することにした。段落をPタグで囲むのが、いかに簡単かはこのマクロを見れば分かる。たったの2行なのである。しかも実際に処理をしている部分は1行だけだ。
というわけで移す作業をしているのだが、やっているうちになんだかイライラしてきた。労多くして功少なしな感じ。ココログに移した方がストレスは少ないな、これは。ココログのコンテンツ拡充にもなるし、そうしよう。
2013年01月27日 [Sun]
■ 企業の社会貢献
昨年9月に705ドルの最高値を付けて以来、アップルの株価が下がり続けている。25日の株価終値は439ドルでピーク時に比べて4割安くなった。時価総額世界1の座からも転落した。iPhone5が、がっかりな内容だったのに加えて、iPad miniが本家のiPadを侵蝕する結果になり、投資家の評価を失っているからだ。
日経電子版によると、アップルの株価は昨年1月から急上昇し始めた。3月にはティム・クックCEOが配当と自社株買いの実施を表明して上昇に拍車がかかった。生前のスティーブ・ジョブズは株主と緊張関係にあり、「株主のためにお金を使う気はない」と言っていたそうだ。
ジョブズが株主どころか寄付などの社会貢献にも協力していなかったことは有名だ。古い記事で恐縮だが、WIREDにジョブズとゲイツ、真の「善玉」はどっち? ? という記事がある。「実際の行動から判断すれば、ジョブズCEOはあきれるほどの富を手にした、欲張りな資本家以外の何者でもない。それは恥ずかしいことだ」と指摘したこの記事にはジョブズの信奉者からヒステリックな反論があり、WIREDはそれも掲載している。
企業には企業活動を通して社会貢献するという側面はあるが、やはり企業活動とは別に社会貢献している企業の方が尊敬できるだろう。東洋経済オンラインは先日、企業の社会貢献ランキングに関する記事を掲載していた(企業の社会貢献度、1位ヤマト、2位トヨタ)。2011年度の社会貢献支出額1位はヤマトホールディングスで145億6300万円。ヤマトは東日本大震災後に宅急便1個につき10円の寄付を1年間継続することを決めた。この金額は純利益の約40%に当たるそうだ。2位のトヨタも頑張っていて144億円。ヤマトと違うのは毎年継続して貢献していることだ。ただ、社会には貢献しても下請けにはかなり厳しい要求があるらしいし、経常利益もヤマトよりはるかに多いだろう。経常利益に占める社会貢献支出額の割合はマツダが64.53%でトップ。これも意外な結果だが、地元の広島に対する貢献が中心らしい。
個人が継続して寄付を行うのはなかなか容易ではない。「いい会社をふやしましょう!」をスローガンにしている鎌倉投信のように、いい会社に投資することで間接的に貢献することはできるだろう。鎌倉投信の投資方針には共感できる部分が多く、昨年資料を送ってもらった。まだ申し込んでいない。ためらっているのは積立額の増減がネットからできないことと、僕のポートフォリオでは日本株への投資比率が既に高くなりすぎているためだ。前者の理由はセゾン投信など他の直販投信会社にも共通している。ひふみ投信のようにSBI証券が扱ってくれると、投資しやすくなるんですけどね。