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2004年10月11日 [Mon]

パソコンリサイクル

7年前に買った富士通製パソコンを捨てることにする。当初はWindows95、その後は各種Linuxを入れてきたが、最近起動していない。場所を取って新しいパソコンが買えないので廃棄を決意。で、富士通パソコンリサイクル - AzbyClubから申し込む。

リサイクル代金はパソコン本体3,150円、CRTディスプレイ4,200円の合わせて7,350円。むむむ、な価格ではある。ちなみに自作パソコンやメーカーが倒産した場合、自治体が処理するが、価格は若干安い(宮崎市の場合、デスクトップパソコンで2,500円、ディスプレイは1,500円)。

1週間ほどでエコゆうパック伝票が送られてくるとのこと。それで郵便局に引き取ってもらい、富士通のリサイクルセンターに送ることになる。

それにしてもCRTディスプレイの処理価格は高いな。本体よりも大きいので仕方がないし、郵送も高くなるのは分かるけれど、メーカー各社が液晶の導入を進めているのはこんなところにも要因があるのでは、と勘ぐりたくなる。

受信拒否アドレス

@niftyのWebメールに登録している受信拒否アドレスを数えてみたら94個あった。100個まで登録できるし、アドレスの一部の文字列でも登録できるけれど、正規表現が使えないと不便。1個1個アドレスを登録していったのではすぐに100個越えてしまう。hotmailやYahoo!のフリーメールは一括拒否したいところだが、フリーメールがspamだけとは限らないのが困ったところ。まあ、9割以上はspamなんですけどね。

ベイジアンフィルタを使っている迷惑メールフォルダは優秀だけれど、フォルダに分類するだけなので、いちいちWebメールから削除する必要がある(30日で削除されるという未読メールの保存期間は迷惑メールフォルダにも適用されるんですかね。それなら放っておいてもいいんですが)。今のところ、誤って分類したケースはないが、これを一括受信拒否すると、やはり間違った場合に困るのだろう。

「殺人の追憶」(DVD)

「殺人の追憶」チラシ1986年から1991年にかけて韓国の農村で起きた猟奇的な連続殺人事件を描いたミステリー。今年4月に出張先で見ようと思って見られなかった。評判の高さは聞いていたが、これは凄い傑作だと思う。10人の若い女性が殺されたにもかかわらず、未解決のままになっている事件で、それはとりもなおさず当時の警察の無能さを象徴しているわけでもあるが(なにせDNA鑑定さえアメリカに頼まなければならなかったのだ)、これは警察批判などの社会派の視点に立った作品ではまったくない。いや、冤罪を生む田舎警察の捜査のデタラメぶりなど批判も込められてはいるけれど、それ以上に監督のポン・ジュノが目指したのはエンタテインメントとしての完成度だったのだと思う。そして突き詰めたエンタテインメントは芸術の域にまで高まるものなのである。

主演のソン・ガンホ、キム・サンギョンら刑事たちの人間臭くてユーモラスな描写と、後半グイグイ高まっていく強烈なサスペンスが一体となって迫ってくる。懸命な捜査にもかかわらず、連続する殺人を防げず、クライマックスには知り合いの少女まで犠牲にしてしまう刑事たち。その無念さと無力感は観客にもひしひしと伝わる。韓国人なら民主化が始まったころの時代風俗の描写にもグッと来るものがあるのではないか。細部にまで心を配ったドラマ作りであり、その見事さには感心せざるを得ない。

予告編とチラシに阪本順治が黒沢明を引き合いに出した賛辞を寄せているけれど、その通りで「野良犬」や「天国と地獄」に匹敵する描写がこの映画にはある。ここぞという場面で鳴り響かせる岩代太郎の音楽も素晴らしい。

「オーシャン・オブ・ファイヤー」(DVD)

「殺人の追憶」のような希有な映画の後に見るのは分が悪いのだが、この映画もしっかり作られた佳作。1890年、アラビア砂漠の過酷なレースに挑む西部男の話。「ロード・オブ・ザ・リング」のアラゴルンことヴィゴ・モーテンセン主演で、監督は「遠い空の向こうに」「ジュラシック・パークIII」のジョー・ジョンストン。

主人公のフランク・ホプキンスは実在の人物とのことだが、映画の方はレースに絡む陰謀などフィクションだろう。それでも由緒正しい冒険活劇の趣で、2時間余り十分楽しめる。一番いいのは主人公の愛馬(ヒダルゴ)がよく描けていることで、レースをあきらめかけた主人公をよそにさっさとスタート地点にいるところなど微笑ましかった。主人公は先住民と白人の間に生まれたという設定で、星条旗を背負っていないところにも好感が持てる。

アラブの族長を演じる俳優は、以前ならオマー・シャリフが演じるところだよなあ、と思ったら、終盤に至ってオマー・シャリフその人だと気づいた。


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