映画とネットのDIARY(tDiary版)
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【映画の感想一覧】 2004年7月以降 2005年 2006年 2007年 2008年 2009年
2005年01月06日 [Thu]
■ 3年半で10億ドル近く――IBM PC事業が重ねた赤字
そんなに赤字が出るのならPC部門の売却も仕方がないよな、と思う。「モバイルPCの売上高は旺盛な需要に支えられて伸びたが、デスクトップPCの減収で相殺された」。パーツの価格が下がれば、デスクトップPCの価格も下げざるを得ない。下げなければ売れない。だから昨日書いたようにVAIOが数カ月(僕が購入してからは1カ月ちょっと)で5万5000円も下がったりするのだ。PCの製造・販売にはリスクがつきまとうんですね。
2006年01月06日 [Fri]
■ 顧客名簿処分が裏目に出た松下電器温風機リコール事件
例の松下電器の温風機による中毒事件で、顧客の特定が困難なのは顧客データの名簿を処分したためなのだという。だから松下は何度もテレビ・新聞に広告を打つ羽目になった。
昨年4月の個人情報保護法の施行で、名簿流出の危険を防ぐには処分するのが最良との判断だったのだろう(所有していた名簿は1億1400万件というのが驚く)。20年も前の名簿が今さら必要になるとは普通は思わないから仕方ない面もある。必要かどうかの判断は難しい。安易に処分すればいいというものでもないんだな。
■ 「マンダレイ」予告編
ラース・フォン・トリアーのアメリカ3部作の第2弾。「ドッグヴィル」の続編とのことだが、主演女優はニコール・キッドマンからブライス・ダラス・ハワード(「ヴィレッジ」)に代わっている。南北戦争終了後70年たっても奴隷制が残るマンダレイを舞台にしたドラマ。あの簡単なセットは引き続き採用されている。昨年のカンヌ映画祭のコンペティション部門に出品されたが、受賞はならず。東京ではシャンテシネで3月公開。
2013年01月06日 [Sun]
■ 信用取引の制度改正と依存症
「新しい株式投資論」(2007年、絶版らしい)の中で山崎元は株取引の依存症について触れていた。株に関する本で依存症に触れたものは読んだことがなかったが、やっぱりなと思った。株式投資は基本的にギャンブル。ならば、競馬やパチンコと同じで依存症になる人がいてもおかしくない。特に1日に何度も売買を繰り返すデイトレーダーの中には多いだろう。そして依存症患者の常で当人に依存症の自覚はないに違いない。
今月から信用取引の委託保証金(証拠金)に関する制度が変わった(東証の委託保証金の計算方法等の見直しなど参照)。ポイントは「従来、信用取引を返済しても、原則として決済日までは保証金は拘束され、他の信用取引に利用することはできませんでした。見直し後は、返済約定した信用取引の保証金は、ただちに拘束が解かれ、他の信用取引に利用できるようになります」という点。保証金の拘束期間がなくなるので、株の売買が1日に何度でもできるようになった。個人投資家の信用取引の活発化を狙った改正だ。4日の東証大発会が「異例の活況」(日経)となったのは円安株高に加えて、この制度改正が要因とみられている。
同時にこれは依存症の増加に拍車をかける懸念があるだろう。といっても、株取引の依存症がどれぐらいいるのか、実態調査されたことがあるのか、寡聞にして知らない。山崎元も「どう見ても株式投資がらみの依存症患者は少なくないはず」としているだけで具体的な数字を挙げているわけでないが、相当数いることは容易に想像できる。
この本、絶版らしいと書いたが、電子版は出ていた。Google Playでその一部が読める。「最大のリスクは依存症」の部分を読んでみてほしい。気がついたら多額の借金をしているというような場合、依存症の可能性が大いにあるそうだ。
アメリカ有数の投資家ウォーレン・バフェットのようにバイ・アンド・ホールドの長期投資と違って、株のデイトレードはFXと同じゼロサムゲーム。勝つ人がいれば、必ず負ける人もいる。余裕資金の範囲内でとどめておいた方が賢明だ。山崎元は信用取引についてこう書いている。
「思い切って言ってしまうと、個人投資家に信用取引を勧めることは、あまり良いことだとは思えないが、これも『賭場の現実』だと理解しておこう。もちろん、賢い生活者は、信用取引の利用に対しては慎重であるべきだ(要は、やめておけ!)」