映画とネットのDIARY(tDiary版)

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映画の感想一覧 2004年7月以降 2005年  2006年  2007年  2008年  2009年

2004年08月16日 [Mon]

内柴、金。横沢、銀

オール1本勝ちの内柴は見事。まさか金メダルが取れるとは思わなかった。横沢も準決勝のサボンとの対戦で残り1秒からの袖つり込み腰1本勝ちの逆転は鮮やかだった。決勝で中国の選手に寝技に持ち込まれたのは実力差か、油断か。

2回戦敗退

柔道73キロ級の高松正裕。体調が万全ではなかったので仕方ないでしょう。女子57キロ級の日下部基栄は準々決勝に進出。シドニーでは銅メダルだったので、当然、金を狙っているでしょう。北朝鮮のケー・スンヒはこの階級にいる。48キロ級から始まってオリンピックのたびに階級を上げている。

日下部、残念ながら3回戦敗退。敗者復活戦でも敗れた。きょうは柔道、メダルなし。あーあ。

index.rdfを出力

 RSS.CGIをさらに改造して、index.rdfファイルを出力するようにした。これなら、RSSを参照されるたびにCGIを起動しなくて済む。こんな感じ。index.rdfを置くディレクトリには
DirectoryIndex index.rdf
AddType application/xml .rdf
と書いた.htaccessを置く必要がある。

2005年08月16日 [Tue]

ふきん3枚2000円

きのう庭で焼き肉をしていたら、軽い知的障害があると思われる女性が来た。あるいは障害はないのかもしれないが、話し方が不自然でマインドコントロールされていることは歴然。「野の花会という団体のボランティアで回っています。障害のある子供たちが袋詰めしたふきんです。ご協力いただけませんか」。野の花会は東京にある組織で、ふきん3枚で2000円という。いくらなんでもそれは高い。家内が断ったら、パンフレットを置いて帰った。3枚500円ぐらいにしないと売れないでしょう。

調べてみると、やはり集金にかけては有名なあの組織との関係があるようだ。販売の仕方はここに書いてあるのと、ほぼ同じ内容だった。騙されて買って怒っている人もたくさんいる。

回っている人を責めるつもりはない。腹が立つのは障害者をだしにして集金する組織の在り方。ボランティアとは対極にある姿勢であり、ほとんど詐欺だと思う。

[MOVIE] 「妖怪大戦争」

「妖怪大戦争」パンフレットかつて大映の夏興行の定番だった妖怪ものを、大映を買収した角川映画が製作。一見して類似性を感じたのは原口智生の快作「さくや妖怪伝」(2000年)で、同じ妖怪ものだし、剣を持った少年(少女)が悪に立ち向かうという基本プロットも同じである。ただ、「さくや」が1時間半足らずだったのに対して、この映画2時間3分もある。原作・脚本が荒俣宏なので話はしっかり作ってあるにしても、どうしても中だるみを感じてしまう。子ども向けの映画であると割り切り、導入部分をてきぱきとまとめて1時間半程度にした方が良かっただろう。全体として悪くない出来だけにそれだけが惜しい。

映画はプロデュースチーム「怪」の雑談が発端にあったそうだ。水木しげる、荒俣宏、京極夏彦、宮部みゆきというメンバーで、それぞれゲスト出演もしている。加藤保憲を敵役にしようと発案したのは京極夏彦だそうで、映画は加藤が出ることによって「帝都物語」番外編みたいな雰囲気もある。残念なことに加藤を演じるのは嶋田久作ではなく、豊川悦司。豊川版加藤も悪くはないが、どうせなら嶋田久作に出て欲しかったところだ。監督の三池崇史は「ゼブラーマン」で意外にスーパーヒーローものに理解があることを示したが、今回も的を外していない。導入部分では妖怪の怖さを見せ、中盤からユーモアを散りばめている。おまけに出てくる女妖怪がどれもこれも色っぽい。鳥刺し妖女アギ役の栗山千明、川姫役の高橋真唯の2人が印象的で、個人的にはワルを演じる栗山千明がはまり役だと思った。ろくろ首役の三輪明日美もいい。

主人公のタダシ(神木隆之介)は両親の離婚で鳥取の祖父(菅原文太)の家に母親(南果歩)と住む。東京から来たために学校ではいじめられている。タダシは神社の祭りで麒麟送子(きりんそうし)に選ばれる。麒麟送子は悪と戦う定めで、選ばれた者は大天狗の聖剣を取りに行かなくてはならないとの伝説があった。大天狗の山に向かったタダシは妖怪の姿を見て逃げ出すが、途中、けがをした不思議な生き物と出会う。その生き物はスネコスリで、やはり妖怪の一種。再び大天狗の山に引き寄せられたタダシは猩猩(しょうじょう=近藤正臣)、川姫(高橋真唯)、川太郎(阿部サダヲ)と出会い、ついに大天狗のもとへたどり着く。聖剣を取ろうとしたところへ、鳥刺し妖女アギ(栗山千明)が機怪(人間に捨てられた機械と妖怪が合体した怪物)とともに現れる。アギは人間に復讐を誓う魔人・加藤保憲(豊川悦司)に賛同し、妖怪たちを狩り集めていた。タダシは聖剣で立ち向かうが、アギに剣を折られてしまう。スネコスリを連れ去られたタダシは妖怪たちの協力を得て、加藤に立ち向かう。

これで妖怪大戦争というわけだが、おかしいのは集まった妖怪たちが、加藤が敵と知って、「それでは…解散」と帰ってしまうこと。このあたりから映画はユーモアの度が強まってくる。妖怪のキャストが多彩でおかしい。油すまし=竹中直人、小豆洗い=岡村隆史、ぬらりひょん=忌野清志郎、大首=石橋蓮司、一本だたら=田口浩正、雪女=吉井怜、神ン野悪五郎=京極夏彦、魍魎=塩田時敏、山ン本五郎左衛門=荒俣宏、妖怪大翁=水木しげる、といった面々である。人間側も多彩で佐野史郎、津田寛治、大沢在昌、徳井優、永澤俊矢、田中要次、宮迫博之、柄本明といった顔ぶれ。宮部みゆきは学校の先生役で登場する。三池崇史の人徳なのか、ちょい役も含めてこんなにキャストがそろった映画も珍しいだろう。

加藤の復讐は物を使い捨てにする人間たちへの憎しみから来ている。そういう理由にはあまり必要性を感じないのだが、子供たちに見せるにはそうした部分があった方が良いのかもしれない。ただし、これを見た子供たち、特に男の子は高橋真唯の太ももや栗山千明の衣装にしびれるのではないか。そうした部分を入れているところに三池崇史らしさを感じた。「ゼブラーマン」のゼブラナース(鈴木京香)の衣装を彷彿させるのである。逆に女の子がしびれるのは神木隆之介のけなげな姿なのだろう。

パンフレットに収録された「怪」の4人による座談会(2002年12月収録)では3部作の構想が紹介されている。3年前の話だからどうなることかは分からないが、続編を作るなら、キュッと引き締まったコンパクトな映画を期待したい。


2006年08月16日 [Wed]

「扉は閉ざされたまま」

「扉は閉ざされたまま」表紙mixiの日記に書いたもののコピー(リンクを付け加えたりしてちょっと変えた)。日記はmixiでもいいのだが、後になって検索しにくいのが難なので。

「扉は閉ざされたまま」は昨年の「このミス」2位。1位の「容疑者Xの献身」論争時によく引き合いに出されていたので興味を持っていた。新書で200ページほどなのでスラスラ読める。「X」同様、犯人側から描いた倒叙ミステリーなので叙述トリックがあるのではと疑ったが、違った。犯人が構築した密室完全殺人を名探偵役の女が緻密で鋭い推理によって突き崩していくシャープな本格もの。「刑事コロンボ」のようだと思ったら、二階堂黎人も日記にそう書いていた。

名探偵対名犯人という構図は「X」に共通するけれど、探偵役の碓氷優佳がとても魅力的なのが作品を支えている。犯人の伏見亮輔とは学生時代に恋仲になりそうになったが、伏見は「冷静で熱い」自分と「冷静で冷たい」優佳とが基本的に合わないことを悟り、その後、距離を置くようになった。優佳はどんな状況でも自分を見失わない理性的な人間なのである。この2人の関係がラストまで続いているのがいい。

この作品で問題になるのは動機の弱さだろう。「X」が切実な動機であったのを考えると、そこが「このミス」で1位にならなかった要因のように思える。(僕には不要に思えたけれど)「X」のように泣かせの部分もない。しかし、すっきりとした本格ミステリを読みたい人にはお勧め。

書評家の杉江松恋は「杉江松恋は反省しる!」で、amazonのユーザーレビューに「デスノートの模倣」と書かれていることを紹介している(正確にこのレビューを引用すれば、「犯人像や、犯人vs探偵の心理戦は漫画『デスノート』の安易な模倣としか思えない」)。

杉江松恋はこれについて「犯人と探偵の対決という趣向がミステリーファンには見慣れたものであるという常識が共有されていないから、こういう頓珍漢なことが起きるのでしょうね」と書いている。漫画を基準に置いちゃいけませんよねえ。

台風10号

こんなに台風の進路を気にしたことはない。明日から旅行なのだ。一時は北寄りになったので、安心かと思ったら、今日になって西寄りに進路を変え、速度を上げている。あすは九州に接近。あさっては上陸。今のままなら、ぎりぎり、あすの飛行機は飛びそうだが、さて、どうなるか。3時間置きの進路図が気になる。


2007年08月16日 [Thu]

カスペルスキーの不具合

ジャストシステムからメール。「2007/08/15 17:50頃から、配布したパッチに問題があり、Windows Vistaでご使用の場合に、Windows Vistaが正常にシステム起動しなくなるという現象が発生いたしました。お客様にはご迷惑をおかけいたしましたことを深くお詫び申しあげます」とのこと。Kaspersky Internet Security 6.0とKaspersky Anti-Virus 6.0で発生する。これとWindows Updateの不具合2連発に遭った人もいるかもしれないな。

カスペルスキーは新しいノートパソコンの方にインストールしようと、先日、ダウンロードで購入したが、まだインストールしていなかった。というか、ノートパソコンのキーボードが故障し、現在、SONYで修理中なのだった。まだ自宅にあったら、インストールしていただろう。不幸中の幸いか。

しかし、カスペルスキー、かつてのウィルスバスターのような不具合を起こすとは。まだユーザーは少ないだろうから、影響はバスターほどではないかもしれない。ただ、Windowsが起動しない不具合に見舞われている人にメールやインターネットで知らせても無駄だ。パソコンが1台しかない人は原因を調べようがない。バスターの場合はユーザーが多かったので一般ニュースでも報道されたが、今回はどうだろう。もっとも、2台、3台持っている人でも、すべてにカスペルスキーをインストールしていたらアウト。最近は3ユーザーパックなどをバスターもノートンも販売しているが、セキュリティーソフトに関しては同じものをインストールしない方がいいようだ。コストはかさむが、3台あったら3台とも違うもの、少なくとも2種類以上を入れるのがベストということだろう。

デスクトップの方で使っているバスターとは11月でお別れの予定。フレッツ光プレミアムに付属するセキュリティーソフトをようやく使えるのだった。ま、これもバスターなんだけど。


2009年08月16日 [Sun]

ダイオウイカ?

次女を連れて「ナイトミュージアム2」を見る。もう完璧に子供向け。悪役の設定もギャグも子供向けのレベルだった。良かったのはアメリア・イアハート役を演じるエイミー・アダムスだけ。「魔法にかけられて」とはがらっと変わった役柄だが、明るさは共通している。もっと出演作を見たい。

パンフを見て驚いたのは、どう見ても巨大タコの造型をダイオウイカと紹介していること。予告編を見直してみたが、絶対にタコ。製作者たちはイカとタコの区別がついていないのではないか。写真は【倉地紀子のデジタル映像最前線レポート】にあったが、どう見てもタコでしょ、これ。博物館を舞台にした映画なのに、なんだこれはと思ってしまう。

パンフではダイオウイカについて国立科学博物館の窪寺恒己という人が解説していて、「映画の中のダイオウイカ、海洋生物学者の冷静な目で見るとイカ類の特徴である三角形のヒレや長い二本の触腕も見あたりません。でもこれはこれで『ダイオウイカ』」と書いている。これをタコというのは配給会社が許さなかったのかな。


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