映画とネットのDIARY(tDiary版)
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【映画の感想一覧】 2004年7月以降 2005年 2006年 2007年 2008年 2009年
2004年10月17日 [Sun]
■ そろそろスタイルシートで
「Web Site Design」に掲載された特集記事の元原稿。去年の8月から公開されていたようだ。これ、雑誌掲載時にも読んでいるが、tableタグを使わずにレイアウトする方法が実践的に書かれている。CSSを使ったレイアウトに関しては「論理レイアウトへの移行の手引き - CSS Dencitie」も参考になる。tDiaryもカレンダー部分を除けば、論理レイアウトですね。
■ 逆援助スパム対策
@niftyの迷惑メールフォルダーをすり抜けてくる逆援助スパムがあるので、Spam Mail Killer用の複合リストを書いた。この種のメール、charset="SHIFT_JIS"の場合が多い。これを成立必須要素として、あとはヘッダーや本文に現れる単語を入れた。条件のうち3つが成立すると、サーバーから削除する。効果は未確認。2.15 逆援助スパム対策 0 3 B 00100000 Content-Type: SHIFT_JIS 00000000 Subject: 逆援助 00000000 Subject: 三名の 00000000 Subject: 男性様 00000000 Subject: 切り札 00000000 Received: put2 00000000 Return-Path: sekininnsya 00000000 Return-Path: aliospe 00000000 Received: marunouchi.tokyo.ocn.ne.jp 00000000 <body> 逆援助 00000000 <body> デート 00000000 <body> 暗証番号 00000000 <body> 整理番号 00000000 <body> 出会い
■ 出会い系スパム対策
ついでに出会い系も。こちらはすぐに効果があった。2.15 出会い系スパム対策 0 3 B 30000000 To: 00000000 X-Mailer: Super Mailer 9 00000000 Subject: 赤い糸 00000000 From: info@3na3.jp 00000000 From: info@ino44.jp 00000000 From: yukainanakamatachi 00000000 Return-Path: error@sv3.i-map.cc 00000000 Return-Path: info@ka2ya.jp 00000000 <body> 出会い系 00000000 <body> 女性会員 00000000 <body> rej550@dekap.jp 00000000 <body> free.uwsa.jp 00000000 <body> 完全無料 00000000 <body> 777 00000000 <body> 9620 00000000 <body> 男性様 00000000 <body> 女の子会員 00000000 <body> 登録 00000000 <body> 自動紹介 00000000 <body> 入会予約必須 00000000 <body> 赤い糸 00000000 <body> redthread_cn@yahoo.co.jp 00000000 <body> 貴方に 00000000 <body> 熟女 00000000 <body> 0円
■ [MOVIE]「インファナル・アフェア 無間序曲」
昨年公開された「インファナル・アフェア」の続編。といっても、第1作より前の時代、1991年から97年の香港返還当日までを描く。潜入捜査官のヤンと警察に潜入した香港マフィアのラウを演じるのは前作の序盤でトニー・レオンとアンディ・ラウの若いころを演じたショーン・ユーとエディソン・チャン。この2人も好演しているが、映画を支えるのは警部役のアンソニー・ウォン、フー・ジュン、マフィアのボス役のフランシス・ン、エリック・ツァン、そして情婦役のカリーナ・ラウのベテラン俳優たちである。複雑な人間関係であるにもかかわらず、脚本が巧みなので話がすっきりしている。ラスト、ヤンがエリック・ツァンの配下に入るのは物語の流れから言っておかしいとかの傷はあるが、全体的に見てこの脚本はご都合主義が目についた前作より密度が濃い。敵と味方が入り乱れる構図はキネマ旬報で指摘されていたように「仁義なき戦い」を思わせる。違うのは「仁義なき戦い」が重喜劇的側面を持っていたのに対して、あくまでシリアスなこと。エリック・ツァンはそのキャラクターから、山守のおやっさん(金子信雄)のような役回りになれるはずだが、喜劇的演技は抑えている。笠原和夫脚本に比べてそのあたりが惜しいところ。しかし、時代背景を取り入れた作劇はうまく、十分に面白い仕上がりだ。第3作「終極無間」は来年GWに公開という。
尖沙咀(チムサアチョイ)に君臨する香港マフィアのボス、クワンが殺された。殺したのは配下のボス、サム(エリック・ツァン)の手下ラウ(エディソン・チャン)。ラウはサムの情婦マリー(カリーナ・ラウ)に命じられて暗殺を実行したのだった。大ボスが殺されたことで配下のサムを含む5人のボスたちは反逆しようとするが、クワンの跡を継いだ次男のハウ(フランシス・ン)は逆にボスたちの弱みを楯に地位を固める。クワンの私生児でハウと異母兄弟のヤン(ショーン・ユー)は警察学校に入校していたが、その血筋が発覚し、退校処分となる。それを救ったのは警部ウォン(アンソニー・ウォン)。ウォンはヤンにマフィアに潜入するよう命じる。一方、ラウはサムの命令で警察官となる。ここから裏切りに次ぐ裏切りのドラマが展開し、隠された人間関係が徐々に明らかになっていく。ハウは5人のボスを葬ろうと画策、4人は殺される。コカインの密輸を進めるためハウに命じられてタイに行ったサムも銃弾に倒れる。マフィア内部の抗争は警察をも巻き込み、ウォンの同僚で警視に昇進したルク(フー・ジュン)はウォンの身代わりに犠牲になる。一度は絶望的になったウォンはハウを逮捕するため反撃の機会をうかがう。
ショーン・ユーとエディソン・チャンの若手2人では弱いと思えたためか、監督・脚本のアラン・マック、アンドリュー・ラウはフランシス・ンとアンソニー・ウォンの対立軸を中心に物語を進める。フランシス・ンは知的で非情なマフィアでありながら、家族を大事にする男でその描写は「ゴッドファーザー」を参考にしたようだ。アンソニー・ウォンはマフィアへの憎しみを持つ警部で渋い男の魅力を見せる。この2人の存在が大きいため、本来なら敵対組織に潜入してアイデンティティーを失う若い2人の無間地獄の苦しみを描いた映画になるはずが、ギャング映画、ヤクザ映画として単純に面白い作品になった。そしてカリーナ・ラウ。どちらかと言えば、ダメ男のサムを愛し、ラウが自分に思いを寄せていることを利用してサムのために尽くす。思いを打ち明けたラウをきっぱりと拒絶する場面など、ヤクザ映画の姐さん的役回りをこれまた見事に演じている。第1作、第2作に比較すると、3作目はあまり評価は高くないらしいが、とりあえず結末を見たい気にさせる。
2005年10月17日 [Mon]
■ CSA Shogi / Bonanza Unofficial File Uploader
ここのGUI For Bonanza based on CSA SHOGI Ver 0.02.1と駒音ファイル詰め合わせをBonanzaに入れたら、GUIが本格的になった。待ったや中断はもちろん、ヒントも教えてくれる。2ちゃんねるの有志が作っているそうだ。Bonanzaの作者はアマ10級ぐらいのレベルという。たぶん、自分が作ったソフトには勝ったことがないのでしょうね。
公開の場でコンピューターとの対戦を禁じた米長邦雄の発言で、逆に将棋ソフトがプロに勝つ日は近いというのが当たり前の認識になっている。というか、既に勝っているようで、問題はトッププロにソフトが勝つ日。Bonanzaみたいなソフトが出てくると、その日も遠くないと思える。ただ、僕も含めたヘボ将棋愛好者は将棋ソフトには単に強いだけでなく、ソフトを使ってユーザーの棋力がアップする仕組みを充実させてほしいと思う。市販のソフトに求められるのはそういう部分が大きいのではないか。
■ ロッテ3−2ソフトバンク
ソフトバンク、またも残念。序盤は2連勝の勢いで勝てるかと思ったのだが、8回に逆転されるとは。やはり城島を欠いたのが痛かった。来年こそは頑張ってくれ。
■ きょうの対局
東大将棋4段10秒指し対Bonanza5秒指し。181手で東大将棋の勝ち。Bonanzaも10秒にすべきだった。それにCPU使用率は98%の設定だったが、メモリー18MBの設定では不利だったか。それにしても大した熱戦。東大将棋の感想によれば、Bonanza、途中で3手の悪手があったとのこと。やはり公平な条件で戦わせるべきだな。
2009年10月17日 [Sat]
■ ミステリの書き出し
「夜は若く、彼も若かった。 が、夜の空気は甘いのに、彼の気分は苦かった。」というのはウィリアム・アイリッシュ(コーネル・ウールリッチ)「幻の女」の書き出し。アイリッシュは書き出しに凝る作家だった。サンシャイン牧場のメッセージに映画のセリフを書いてきたのだけど、それにも飽きたので、ミステリの書き出しはどうかと探してみた。といっても古い本は倉庫の段ボールの中なので、部屋の中にあるやつだけ。
■マリアが死を決意した時から、彼女の猫は自分で自分の身を守らなければならなくなった。(トム・ロブ・スミス「チャイルド44」)
■その川は思い出せるかぎりもっとも古い記憶だ。(ジョン・ハート「川は静かに流れ」)
■そこはセントラル・アヴェニューの混合ブロックのひとつだった。(レイモンド・チャンドラー「さよなら、愛しい人」)
■テリー・レノックスとの最初の出会いは、<ダンサーズ>のテラスの外だった。(レイモンド・チャンドラー「ロング・グッドバイ」)
■二人は毎晩8時に会った、雨の降る日も雪の日も、月の照る夜も照らぬ夜も。(コーネル・ウールリッチ「喪服のランデブー」)
■一九七七年の春、わたしは三十を迎えたばかりで、殺伐とした都会に無為の日々を送っていた。(ロバート・ゴダード「千尋の闇」)
■目の前に広がる町を見渡し、石炭の煙で黒く煤けたかつての高層ビルの姿を思い浮かべながら、彼は考えていた。(トマス・H・クック「夜の記憶」)
■「やつら、死ぬのにどのくらいかかった?」(ジェフリー・ディーヴァー「ウォッチ・メイカー」)
■オクトーバー伯爵が初めて私の前に現れたときは、うすいブルーの古びたホールデンに乗っていた。危険と死がひそかに便乗していた。(ディック・フランシス「興奮」)
■はじめてマックス・キャッスルの映画を目にしたのは、ウェスト・ロサンジェルスにある薄汚れた地下室の中だった。(T・ローザック「フリッカー、あるいは映画の魔」)
■テキサスの丘陵地帯の裾野、季節は十一月の下旬だが、このあたりでは見かけどおりのものは何もないことを私はとうの昔に学んでいた。(ジェイムズ・クラムリー「ファイナル・カントリー」)
■ロック−オーバー・レストランはウィンター・プレイスにある。そのウィンター・プレイスは、コモン公園から少し南へ下ってウィンター通りから脇にそれた横町である。(ロバート・B・パーカー「レイチェル・ウォレスを探せ」)
ワンセンテンスでぐっと引きつけるのはやはり詩的なアイリッシュぐらいか。個人的には「興奮」の書き出しも、初めて読んだディック・フランシスだったので印象深い。これ、最初に出たポケミス版と文庫版はちょっと違う。文庫にする際に手を入れたのだろう。
チャンドラーの2作は村上春樹訳のもの。清水俊二訳は少し違うかもしれない。いや、違ってたと思う。チャンドラーの書き出しはそこそこだけど、中身は警句の宝庫という感じ。「警官にさよならを言う方法はまだ発明されていない」とか「ギムレットにはまだ早すぎるね」とか有名すぎる。
清水俊二といえば、映画の字幕翻訳家としても有名だった。昨日、講演を聴いた戸田奈津子さんは清水俊二に師事していたはず。話の中に全然出てこなかったのはなぜだろう。
2012年10月17日 [Wed]
■ Kinoppy
本好きには支持されないだろうと思っていたが、Nexus 7を買って以来、電子書籍にはまっている。7インチの画面というのは本を読むのにぴったりなのだ。2000円が特典で付いていたこともあってGoogle Playブックスで3冊購入。紀伊國屋書店BookWebでも4冊購入した。タブレットでもスマホでもパソコンでも同じ本を読めるのがポイントで、読んだ位置はサーバーで同期され、どの端末で開いても、続きを読み始められる。家ではタブレットで読んで、外出先ではスマホで読む。こういう読み方、一気に読みたい小説には向かないが、新書など実用的な内容の本には向いている。
Google Playブックスと紀伊國屋Kinoppyというアプリを比べると、基本的な機能は同じだが、Kinoppyの方が作り込みが丁寧な印象。フォントが付属していて、文字の表示がきれいだ。Playブックスの方はNexus 7の場合、句読点やカッコが全角の中央に表示されて違和感がある。これ、スマホではちゃんと表示されるので、フォントの問題だと思う。逆にスマホでは検索が機能しない。キーワードを入れても、「一致する検索結果がありません」と出るだけ。タブレットではちゃんと検索できた。
電子書籍のメリットはこの検索機能にもあるな、と思う。「あのフレーズはどこに書いてあったっけ」と本をめくる必要がない。情報に素早くアクセスできるメリットは本の場合も大きいのだ。
Kinoppyは縦書き、横書き表示を簡単に切り替えられる。これはepubを利用しているのだろうと思って、ファイルを調べてみた。ダウンロードされたファイルはNexus 7の場合以下にあった。
/sdcard/Android/data/jp.co.infocity.ebook/files/Contents/
ファイルは拡張子kbeで、秀丸で開いてみると、バイナリファイルだった。元々のepubをバイナリ化しているのだろう。単純なepubだと、コピーし放題になってしまうから、これは当然の措置か。もっと調べてみたら、というか、epubなら解凍できると思い、解凍してみたら、中からドットブック形式(.book)のファイルが出てきた。epubではなかった。なるほど。紀伊國屋はSONYのReaderに対応しているので、ドットブック形式を使っているわけだ。
Kinoppyだけでなく、紀伊國屋は電子書籍の量が多いのも良い。出版社によっても違うのだろうが、価格も本より100円から200円余り安く設定してある。100円につき1ポイント付いて、たまったポイントは購入の際に利用できる。昨日、ポイントを確認してみたら、176ポイントあった。100円で1ポイントにしては多すぎるなと思ったら、現在キャンペーン中で、AndroidのKinoppyで購入すると、獲得ポイントが10倍になるのだった。キャンペーンは28日まで。欲しい電子書籍は今のうちに買っておこうか。