映画とネットのDIARY(tDiary版)

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2004年10月17日 [Sun]

そろそろスタイルシートで

「Web Site Design」に掲載された特集記事の元原稿。去年の8月から公開されていたようだ。これ、雑誌掲載時にも読んでいるが、tableタグを使わずにレイアウトする方法が実践的に書かれている。CSSを使ったレイアウトに関しては「論理レイアウトへの移行の手引き - CSS Dencitie」も参考になる。tDiaryもカレンダー部分を除けば、論理レイアウトですね。

逆援助スパム対策

 @niftyの迷惑メールフォルダーをすり抜けてくる逆援助スパムがあるので、Spam Mail Killer用の複合リストを書いた。この種のメール、charset="SHIFT_JIS"の場合が多い。これを成立必須要素として、あとはヘッダーや本文に現れる単語を入れた。条件のうち3つが成立すると、サーバーから削除する。効果は未確認。
2.15
逆援助スパム対策
0
3
B
00100000 Content-Type: SHIFT_JIS
00000000 Subject: 逆援助
00000000 Subject: 三名の
00000000 Subject: 男性様
00000000 Subject: 切り札
00000000 Received: put2
00000000 Return-Path: sekininnsya
00000000 Return-Path: aliospe
00000000 Received: marunouchi.tokyo.ocn.ne.jp
00000000 <body> 逆援助
00000000 <body> デート
00000000 <body> 暗証番号
00000000 <body> 整理番号
00000000 <body> 出会い

出会い系スパム対策

 ついでに出会い系も。こちらはすぐに効果があった。
2.15
出会い系スパム対策
0
3
B
30000000 To: 
00000000 X-Mailer: Super Mailer 9
00000000 Subject: 赤い糸
00000000 From: info@3na3.jp
00000000 From: info@ino44.jp
00000000 From: yukainanakamatachi
00000000 Return-Path: error@sv3.i-map.cc
00000000 Return-Path: info@ka2ya.jp
00000000 <body> 出会い系
00000000 <body> 女性会員
00000000 <body> rej550@dekap.jp
00000000 <body> free.uwsa.jp
00000000 <body> 完全無料
00000000 <body> 777
00000000 <body> 9620
00000000 <body> 男性様
00000000 <body> 女の子会員
00000000 <body> 登録
00000000 <body> 自動紹介
00000000 <body> 入会予約必須
00000000 <body> 赤い糸
00000000 <body> redthread_cn@yahoo.co.jp
00000000 <body> 貴方に
00000000 <body> 熟女
00000000 <body> 0円

[MOVIE]「インファナル・アフェア 無間序曲」

「インファナル・アフェア 無間序曲」パンフレット昨年公開された「インファナル・アフェア」の続編。といっても、第1作より前の時代、1991年から97年の香港返還当日までを描く。潜入捜査官のヤンと警察に潜入した香港マフィアのラウを演じるのは前作の序盤でトニー・レオンとアンディ・ラウの若いころを演じたショーン・ユーとエディソン・チャン。この2人も好演しているが、映画を支えるのは警部役のアンソニー・ウォン、フー・ジュン、マフィアのボス役のフランシス・ン、エリック・ツァン、そして情婦役のカリーナ・ラウのベテラン俳優たちである。複雑な人間関係であるにもかかわらず、脚本が巧みなので話がすっきりしている。ラスト、ヤンがエリック・ツァンの配下に入るのは物語の流れから言っておかしいとかの傷はあるが、全体的に見てこの脚本はご都合主義が目についた前作より密度が濃い。敵と味方が入り乱れる構図はキネマ旬報で指摘されていたように「仁義なき戦い」を思わせる。違うのは「仁義なき戦い」が重喜劇的側面を持っていたのに対して、あくまでシリアスなこと。エリック・ツァンはそのキャラクターから、山守のおやっさん(金子信雄)のような役回りになれるはずだが、喜劇的演技は抑えている。笠原和夫脚本に比べてそのあたりが惜しいところ。しかし、時代背景を取り入れた作劇はうまく、十分に面白い仕上がりだ。第3作「終極無間」は来年GWに公開という。

尖沙咀(チムサアチョイ)に君臨する香港マフィアのボス、クワンが殺された。殺したのは配下のボス、サム(エリック・ツァン)の手下ラウ(エディソン・チャン)。ラウはサムの情婦マリー(カリーナ・ラウ)に命じられて暗殺を実行したのだった。大ボスが殺されたことで配下のサムを含む5人のボスたちは反逆しようとするが、クワンの跡を継いだ次男のハウ(フランシス・ン)は逆にボスたちの弱みを楯に地位を固める。クワンの私生児でハウと異母兄弟のヤン(ショーン・ユー)は警察学校に入校していたが、その血筋が発覚し、退校処分となる。それを救ったのは警部ウォン(アンソニー・ウォン)。ウォンはヤンにマフィアに潜入するよう命じる。一方、ラウはサムの命令で警察官となる。ここから裏切りに次ぐ裏切りのドラマが展開し、隠された人間関係が徐々に明らかになっていく。ハウは5人のボスを葬ろうと画策、4人は殺される。コカインの密輸を進めるためハウに命じられてタイに行ったサムも銃弾に倒れる。マフィア内部の抗争は警察をも巻き込み、ウォンの同僚で警視に昇進したルク(フー・ジュン)はウォンの身代わりに犠牲になる。一度は絶望的になったウォンはハウを逮捕するため反撃の機会をうかがう。

ショーン・ユーとエディソン・チャンの若手2人では弱いと思えたためか、監督・脚本のアラン・マック、アンドリュー・ラウはフランシス・ンとアンソニー・ウォンの対立軸を中心に物語を進める。フランシス・ンは知的で非情なマフィアでありながら、家族を大事にする男でその描写は「ゴッドファーザー」を参考にしたようだ。アンソニー・ウォンはマフィアへの憎しみを持つ警部で渋い男の魅力を見せる。この2人の存在が大きいため、本来なら敵対組織に潜入してアイデンティティーを失う若い2人の無間地獄の苦しみを描いた映画になるはずが、ギャング映画、ヤクザ映画として単純に面白い作品になった。そしてカリーナ・ラウ。どちらかと言えば、ダメ男のサムを愛し、ラウが自分に思いを寄せていることを利用してサムのために尽くす。思いを打ち明けたラウをきっぱりと拒絶する場面など、ヤクザ映画の姐さん的役回りをこれまた見事に演じている。第1作、第2作に比較すると、3作目はあまり評価は高くないらしいが、とりあえず結末を見たい気にさせる。


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