映画とネットのDIARY(tDiary版)

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映画の感想一覧 2004年7月以降 2005年  2006年  2007年  2008年  2009年

2004年10月01日 [Fri]

[MOVIE]「アメリカン・スプレンダー」

「アメリカン・スプレンダー」チラシ公式ホームページの作りは、サエない男のラブストーリーといった感じだが、実際にはハービー・ピーカーというコミック原作者の自伝的映画で、ラブストーリーの部分は大きくない。ハービーは自分の身の回りのことを書く、いわば私小説的なコミック作家。病院の書類係で2度の結婚にも破れた男がコミックの原作を書くことで、ささやかな幸福を得るという話である。

といってもサエない日常にそれほどの変化はない。監督のシャリ・スプリンガー・バーマンとロバート・プルチーニはドキュメンタリー作家だから、物語よりもハービーという人間を浮かび上がらせることに重点を置いている。俳優とコミックの絵と実際のハービー・ピーカーまで登場させる手法は面白く、映画製作の過程まで見せる。このあたりがアカデミー脚色賞にノミネートされた理由だろう。脚色の過程を描いたスパイク・ジョーンズ「アダプテーション」を思い起こさせる手法だが、違うのは「アダプテーション」が終盤、フィクション性を高めたのに対して、この映画は事実に近づいていくこと。実際のハービーがたびたび登場して物語に解説を加えており、こういう表現方法によって、物語自体の求心力はやや薄れたような気がする。「アメリカの輝き」というタイトルとは裏腹にアメリカの小さな日常を描いた映画になっている。

クリーブランドの退役軍人病院の書類係として働くハービー(ポール・ジアマッティ)は2度目の妻にも逃げられ、退屈な日々を送っていた。ある日、ハービーは近所のガレージセールでロバート・クラム(ジェイムズ・アーバニアク)と知り合う。クラムは異色のコミックを書き、やがて「フリッツ・ザ・キャット」の作者として有名になる。ハービーも一念発起して自分の日常を書くことにする。絵は描けないので、コミックの原作だが、それを読んだクラムは「傑作だ」と評価する。「アメリカン・スプレンダー」と題して出版したコミックはマスコミでも高い評価を受ける。デラウェア州でコミック書店を経営するジョイス(ホープ・デイヴィス)は自分のために取っておいた「アメリカン・スプレンダー」を相棒に売られてしまい、ハービーにコミックを譲ってくれないかと手紙を書く。それをきっかけに2人には交流が生まれ、クリーブランドにやってきたジョイスとハーピーは結婚することになる。テレビの人気番組にも出演するようになり、ハーピーは有名になるが、ある日、がんに冒されていることが分かる。

ハービーは妻の協力でがんの闘病記までコミックにする。この闘病記はさらりとした描写で、映画の狙いがこんなところにはないことを示している。監督2人の頭にあったのはあくまで、普通のダメな中年男の生き方であり、ハービーその人を描くことだったのだろう。ハービー・ピーカーがアメリカでどのくらい有名なのか知らないが、この内容から見てコミック自体はそれほど売れているわけではないと思う(当初は自費出版だったそうだ)。それでも世のダメな中年男の共感を得る部分は大きいようだ。

主役を演じるポール・ジアマッティは実際のハービーと風貌がそっくり。原作者がテレビに出る場面はそのまま当時のビデオが使われているが、全然違和感がない。このほか、NERD(おたく)のトビー役のジュダ・フリードランダーなど話し方まで実際のトビーをそっくりにまねている。

エプソンダイレクトリニューアル

「より広く認知されている『EPSON』ブランドにコーポレートブランドを統合」した。4年前に買ったユーザーにまで案内が来るのに感心。というか、それが当たり前? 

リニューアルに合わせてLinux搭載モデルも登場。インストールしてあるのはTurbolinux 10 Desktop Basic。Basicなのは価格を抑えるためですかね。Pen4 3.4GHzで88,200円というのは確かに安い。これがWindowsXP搭載だったら、軽く10万円越えるでしょう。どうせなら、10F...モデルも出せばいいのに。


2004年10月02日 [Sat]

favicon.ico

なんとなく作ってみる。Fireworksで16×16ピクセルの新規ファイルを作ってデザイン。毎度のことながら、デザインのセンスゼロなので、大したものはできません。pngで保存して、@icon変換で、アイコン形式にする。で、表示するHTMLファイルに<link rel="shortcut icon" href="アイコンの名前.ico">と書けば、ブラウザのアドレスバーやお気に入りに表示される。

IE、Opera、Mozilla Firefoxでは大丈夫だったが、Sleipnirはfaviconの表示には対応していないんですね。ブラウザエンジンをGeckoに切り替えてもダメだった。IE自体は対応しているのに不思議。

こういう小さいアイコンを作る時は、Fireworksの場合、800%に拡大して、1ピクセルのグリッドを表示し、鉛筆ツールで書いていくと、使いやすい。それでも16×16でのデザインは難しい。普通のデザインでさえ僕には難しいのに、このサイズでいろんなアイコン作っている人は尊敬してしまいます。


2004年10月03日 [Sun]

Firefox の重要なセキュリティアップデートを公開

ここに書いてあるアップデートアイコンが僕の環境では表示されないんですけど、なぜ? とりあえずパッチをあてておく。

福井晴敏版「戦国自衛隊」

来年公開されるとのこと。タイトルは「戦国自衛隊1549」。半村良原作の映画化は斎藤光正監督であまり面白くはなかったが、今回は監督が手塚昌明。ちょっと不安もあるが、手塚監督はゴジラシリーズで自衛隊を描くことには慣れているから、大丈夫かも。原作も設定だけを借りて福井晴敏が新たに書くそうだ。福井晴敏に自衛隊を描かせれば、これは面白くなるでしょう。


2004年10月04日 [Mon]

goo RSSリーダー

glucoseが少し不安定なのでインストールしてみる。でも、このRSSリーダーにもglucoseの作者が協力したそうだ。道理で同じようなインターフェース。その作者によると、「安定性も大幅向上」とか。初中級者向けの作りというが、安定しているのなら歓迎すべきことですね。

@niftyのトップページ変更

デザインが変わってる。昼間見た時は変わっていなかったが、夕方には変わってた。旧トップページも残しているのが親切か。


2004年10月05日 [Tue]

デジカメメーカー各社のRAWデータの現像にも対応

デイジーコラージュというのもなんだか懐かしい名前だが、RAWデータへの対応はいいですね。デジ一眼が一般的になったので、こういう需要は増えるのでは。でも、デジ一眼使う人はもっと高級そうなソフトを使うでしょうね。NIKONだったら、純正品のNikon Capture4とか。

森下一仁のSFガイド

久しぶりにリンクページから行ってみたら、リンク切れになっていたので修正。石原藤夫さんのページへのリンクがあるのでこちらにも久しぶりに行ってみた。よく見ると、ブラウザに表示されるページタイトルが相変わらず、「森下一仁のSFガイド」になっている。ふむ、フレームを使っているらしいが、これはtarget=_blankするのがマナーでしょう。

さらに不思議なのは森下一仁さんのページ自体、別のURLにあるページを引っ張ってきていること。Morisita'sSFguideというページで、これ全体を文藝ネットの中にフレームで呼び込んでいる。移転が面倒だったんでしょうかね。でも変な作りだな。

Adobe Photoshop Elements 3.0

こちらも主要メーカーのRAWファイルをサポートした。どうせ買うならこちらか。新機能一覧のPDFファイルを見た限りでは2.0よりかなり機能がアップしているようだ。バージョンアップ価格は10,290円。なぜかMac版(9,240円)より高い。新発売のPremiere Elementsと合わせて買うと、13,440円(バージョンアップ価格)というのもお手頃だな(こちらはなぜかWindows版のみ)。でもVAIO買うのなら、Premiere Elementsは不要ですね。


2004年10月06日 [Wed]

SP2 にアップグレード後、Windows XP CD から回復コンソールをインストールできない

DiskXTools バージョン10のダウンロード版をインストールして、エー・アイ・ソフトのQ&Aを読んでいたら、Windows XP Service Pack 2 への回復コンソールのインストールについてという項目があった。SP2を適用すると、回復コンソールをインストールできない場合があるらしい。普段は使わないが、万一のためにインストールしておいた方が無難ではある。と、思いつつインストールしていない。CD-ROMからでも実行できたからだが、SP2の場合でもCD-ROMから実行できるかどうかは知らない。

インストールできない理由はWindowsのバージョンが上がったため。もっともな理由ではある。このページを見てインストールしておいた方がいいかもしれない。

[MOVIE]「スクール・ウォーズ HERO」

「スクール・ウォーズ HERO」パンフレット不良の巣窟だった伏見工業高ラグビー部を日本一に導いた山口良治監督を描く熱血青春映画。テレビドラマを見る習慣はないので、山下真司主演のテレビ版は見たことがない。NHK「プロジェクトX」でも取り上げられたそうだが、それも見ていない。監督は関本郁夫。日本映画データベースにあるフィルモグラフィーを見て愕然とするのは、僕が劇場で見た関本監督作品は1本だけで、その「天使の欲望」(「涼子を殺す 殺します」という七五調の字幕が印象的だった)は、25年前の作品だった。すれ違いっぱなしの監督なのである。

「スクール・ウォーズ HERO」はその関本監督の30本目の作品に当たる。映画に新しい部分はない代わりにしっかりと作ってあり、熱い映画になっている。ラグビー部と熱血教師という設定はテレビや映画で何度も繰り返され、今の時代なら冷笑的にパロディとしてしか成立しにくい物語だが、時代が1970年代なので、熱血先生がラグビー部を精力的に立て直していく描写に少しも違和感がない。生徒との本音のぶつかり合いに素直に感動できる。一番褒めるべきは映画初主演の照英だろう。自身もスポーツマンである照英は恐らく、この物語を心の底から信じている。だから泣いたり怒ったりの演技が演技らしくなく、本当のように見える。その全力を傾けた姿勢に映画の中の生徒と同様、観客も心を動かされることになる。物語を信じている点では関本監督も同じなのだろう。映画に本物の感情とリアリティをもたらすのは、そうした作り手たちの姿勢なのだと思う。

1974年の京都。ラグビーの元全日本代表だった山上修治(照英)は実業団監督への誘いを断って市立伏見第一工業高に赴任する。荒れる生徒たちを擁護して、校長の神林(里見浩太朗)が言った「生徒たちは寂しいんや」という言葉に惹かれたからだ。しかし、高校は予想以上に荒れていた。酒やたばこは当たり前、校舎の中をバイクで走り回ったり、先生の服に火を付けたり、暴力沙汰も多かった。その不良の中心がラグビー部員と知った山上はラグビー部の監督になり、生徒たちに全力でぶつかっていく。なかなか信用しない生徒を見て落ち込む山上を支えたのは妻(和久井映見)の励ましだった。山上の努力で次第に変化が見え始めたラグビー部だが、京都府高校総体では1回戦で大園高校に112-0で完敗。生徒たちは山上に「俺たちをもっと鍛えてくれ」と泣いて悔しがる。生徒たちを一人ひとり殴って気合いを入れる山上の姿に感銘を受けた生徒たちは心機一転、猛練習に励むようになる。

こうしたメインプロットに映画はさまざまなエピソードを加えていく。京都一のワルと言われた“弥栄の信吾”(小林且弥)の体格を見込んでラグビー部に入れるため、山上が信吾の家を訪れたら、あばら屋に大酒飲みの父親(間寛平)がいる場面とか、その信吾と殴り合って絆を深める場面などはこうした青春ものによくある場面なのにこの映画では十分効果的だ。あるいは朝、校門に立って生徒たちに「おはよう」と声をかけ始めた山上に賛同して他の先生たちが加わる場面、生徒を殴ったために1カ月の謹慎処分を受けた山上のアパートを訪ねた生徒たちが山上を励ます場面などなどはいつかどこかで見た光景であるにもかかわらず、この映画では一直線に感動的である。

ラグビー部員を演じるのは無名の若手俳優ばかりだが、それぞれに懸命に演じていい味を出している。マネジャー役のSAYAKAは「ドラゴンヘッド」などより相当いい。試合場面にも迫力があり、この映画、決して手放しで傑作とは言えないけれど、その熱さだけは十分に観客に伝わってくる。熱血が空回りしない作品はまれである。

「筆ぐるめ」のLinux版が登場、Turboの次期版にバンドル - フチなし印刷も

ということは、次のTurbolinuxには「筆ぐるめ」のほか、ATOK、一太郎、StarSuite、PowerDVDが付属するわけですか。まるでWindows。価格はいったいいくらになるのだろう。


2004年10月07日 [Thu]

DiskX Toolsアップデート

DiskX Toolsを起動したら、アップデータが出たとのお知らせ。アップデートしようとしたら、ユーザー登録されていないと出る。オンラインショップで買ったんだから、ユーザー登録もしておいてほしいものだ。で、ユーザー登録した後にアップデート。

アップデートの内容はクリーン度チェックの途中、重複ファイルの検索処理が遅いことの改善など。確かに昨日やってみたら、処理が止まったようになった(CPU使用率100%になった)。改善されたのかと思って実行してみたが、同じ。やはり途中で処理が進まなくなる。以前のバージョンではこんなことはなかったんですけどね。

インプレス・ダイレクト

Photoshop Elements3.0の予約受付メールが来る。価格を見ると、Adobeのショップより安く、アップグレード版が9,600円。Premiere Elementsとの統合版が12,600円。インプレス・ダイレクトって、この前利用したのはWindowsXPを買った時。ちなみにその前利用したのはWindows2000を買った時だった。Elements3.0はここで買ってもいいか。しかし、安売りできるのなら、ここよりもまだ安いショップがあるかもしれませんね。


2004年10月08日 [Fri]

きょう作成したファイルをコピーする秀丸マクロ

$dir1 = "C:\\photo\\*.*";
$dir2 = "D:\\diary\\images";
$today = month + "-" + day + "-" + year;
$filecopy = hidemarudir + "\\filecopy.bat";
openfile "";
insert "xcopy" + " " + $dir1 + " " + $dir2 + " " + "/D:" + $today;
saveas $filecopy;
runsync $filecopy;
exit;
 この日記に映画の感想を書く際、スキャンしたパンフレットやチラシの画像をPCの画像フォルダから日記フォルダにコピーするのが面倒なので書いた。ファイルをコピーするバッチファイルfilecopy.batを秀丸のインストール先に作成し、それを実行しているだけ。jpg画像など新規ファイルを作成したその日にしか使えない。なので汎用性なしですね。

[MOVIE]「テイキング・ライブス」

マイケル・パイの原作にアンジェリーナ・ジョリーの役柄は登場しないそうだ。この映画、中盤まではサイコスリラーとしてまずまずの出来なのだが、終盤の展開がメタメタである。脚本家(ジョン・ボーケンキャンプ)がジョリー主演にするために書いたと思われる部分が物語の完成度を著しく落としているのだ。途中で(といっても終盤に近い)犯人が分かる構成はヒッチコックあたりを参考にしたのかと思ったが、その後の展開に今ひとつ工夫がない。ヒッチコックと言えば、音楽もバーナード・ハーマン風で、ジョリーが死体発見現場に横たわるシーンに流れる音楽は「めまい」を参考にしたかのよう。映画自体の完成度は決して褒められたものではないにもかかわらず、そこそこ楽しめた気になるのは一重にFBI捜査官役をカッコよく演じるアンジェリーナ・ジョリーのお陰だろう。ジョリーの場合、「トゥームレイダー」などでもそうだが、本人は好演し、好感が持てるのに映画としてはパッとしない出来の作品が多い。監督に恵まれていないのだ。

カナダのモントリオールが舞台。工事現場で絞殺され、両手を切断された死体が見つかる。モントリオール警察のレクレア(「キス・オブ・ザ・ドラゴン」のチェッキー・カリョ。パンフレットの表記ではチェッキー・ケイリオ)はFBIに捜査協力を要請。単身乗り込んできたイリアナ・スコット(アンジェリーナ・ジョリー)はプロファイリングに天才的なサエを見せる。イリアナはモントリオール警察のパーケット(オリビエ・マルティネス)、デュバル(ジャン=ユーグ・アングラード)とともに捜査を進め、事件の目撃者コスタ(イーサン・ホーク)を追及する。その頃、ある老婦人が警察に「死んだはずの息子を見た」と届け出る。その老婦人、アッシャー夫人(ジーナ・ローランズ)の息子マーティンは1983年、家出した後に事故死していた。気になったイリアナはアッシャー夫人を訪ね、マーティンが双子の兄のリースが死んだ後に家出したことを聞かされる。墓を掘り返した結果、埋葬された死体はマーティンではなかった。マーティンは20年間にわたって、次々に殺人を犯し、その人間になりすまして(人生を乗っ取って=テイキング・ライブス)生きてきたらしい。警察はコスタを囮にしてマーティンをおびき出す作戦を取る。コスタの周辺には謎の男(キーファー・サザーランド)がいた。

捜査を進めていくうちにイリアナはコスタに惹かれていく。一応の事件が解決した(と思われた)後、ホテルを訪ねたマーティンを迎え入れるイリアナの表情がいい。その後にある激しいラブシーンを予感し受け入れているようなアンジェリーナ・ジョリーのたたずまいは大人の女を感じさせる。アンジェリーナ・ジョリーに関しては十分に満足のいく作品なのだが、それだけに前半と後半とで別の映画のようになる腰砕けの脚本が残念すぎる。監督はD・J・カルーソー。劇場用映画は2作目らしいが、豪華キャストを生かし切れていない恨みが残る。アップを多用した撮り方だけは映画的だった。

アッシャー夫人が最初に出てきた時、そのファッションからしてジーナ・ローランズかと思い、いや、こんなにおばあさんのはずはないと思い返したのだが、やはりジーナ・ローランズだった。うーん、随分おばあさんになったものだ。


2004年10月09日 [Sat]

MLの記事HTML化

さくらインターネットでMLの設定がGUIでできるようになった。投稿記事のHTML化もできる。さっそく作ってみると、メール一覧の日付がすべてat 70/01/01 09:00:00となる。これはバグでしょう。あくまで試用、本サービスではないから仕方がないか。HTMLの自動生成をチェックしておくと、その後は投稿があるたびにHTML化される。こちらの方は日付も正常。

デザインはいろいろカスタマイズしたいところ。Namazuで検索できるようにすると、さらに便利ですね。

[MOVIE]「デビルマン」

「デビルマン」パンフレットブライアン・デ・パルマ「ミッドナイトクロス」の冒頭で、シャワー室で襲われる女の叫び声を録音していた録音技師のジョン・トラボルタが、女優のあまりの下手さ加減に匙を投げるシーンがある。「デビルマン」を見ていてそれを思い出した。中盤、主人公の不動明(伊崎央登)がデーモンであることを養父の牧村(宇崎竜童)に知られて上げる叫び声がなんとも迫力のないものなのである。終盤にもう一度、叫び声を上げるシーンがあるが、そこも同じ。これほど真に迫らない叫び声は初めて聞いた。この程度の叫び声でなぜ那須博之監督がOKを出したのか理解に苦しむ。感覚が狂っているのか、現場をコントロールできなかったのか、時間が足りなかったのか。いろいろあるだろうが、こういうところでOKする姿勢が映画全体に波及してしまっている。主人公だけでなく、他の出演者の演技にもまるでリアリティがない。6月公開予定を延期してCGをやり直したそうだが、出演者の演技も最初からやり直した方が良かった。いや、その前に脚本を作る段階からやり直した方が良かっただろう。永井豪の最高傑作とも言えるあの原作がなぜ、こんなレベルの映画になってしまうのか。「スクール・ウォーズ HERO」とは違って、「デビルマン」の物語を本当に理解しているスタッフはいなかったのではないか。

「外道! きさまらこそ悪魔だ」と、原作の不動明は叫ぶ。悪魔特捜隊本部で悪魔に仕立てられて惨殺された牧村夫妻を発見し、そばにいた人間たちに怒りの声を上げるのだ。「おれのからだは悪魔になった…。だが、人間の心は失わなかった! きさまらは人間のからだを持ちながら悪魔に! 悪魔になったんだぞ。これが! これが! おれが身をすててまもろうとした人間の正体か!」。

映画にも「悪魔はお前ら人間だ!」というセリフはあるが、それを叫ぶのは不動明ではない。デーモンに合体された少女ミーコ(渋谷飛鳥)である。なぜ、こういう改変を行うのか。主人公にこのセリフを叫ばせなければ、その後の展開がおかしくなってしまう。原作の不動明は愛する美樹を殺した人間たちを一掃し、同時に怒りの矛先を人間たちの心理を利用して自滅させようとした飛鳥了に向ける。映画の明は人間は殺さず、了との対決に臨む。これでは愛する者たちを殺された主人公の怒りが伝わってこない。だからドラマとして貧弱になってしまうのだ。

脚本は那須真知子。2時間足らずの上映時間に全5巻の原作を詰め込むのは所詮無理な話ではある。しかし、無理は無理なりに何らかの工夫が必要だろう。単に原作をダイジェストにしただけで脚本家が務まるのなら、脚本家はなんと気楽な商売かと思う。那須真知子、監督と同じくSFに理解があるとは思えない。ならば、そういう仕事は引き受けるべきではなかっただろう。原作の飛鳥了は終盤まで自分の正体を知らない。映画では早々に正体をばらしてしまう。原作を思い切り簡略化した話で、それを見るに堪えない演出で語ろうというのだから、つまらなくなるのは目に見えている。

このほか、不動明とデビルマンの中間みたいなメイクアップがまるで意味をなさないとか、妖鳥シレーヌ(富永愛)の扱いが彩り程度のものであるとか、原作のラストの後に余計なメッセージを付け加えているとか、やり直したCGの場面が少ないとか、ボブ・サップやKONISIKIを使う意味が分からないとか、冒頭にある少年2人のシーンがお粗末すぎるとか、さまざまな不満な点がある。ついでに言うと、こんな雑な映画を作って公開する意味も分からない。こんなことなら、アニメでリメイクした方が良かったのではないか。


2004年10月10日 [Sun]

tDiary.orgが落ちています

道理で最近つながらないと思った。ま、ここにつながらなくても、ドキュメントの類はtDiary-users Projectでなんとかなるし、本体のダウンロードはSourceForge.netからできるらしい。

今見て、気づきましたが、tDiary-users ProjectのインストールHowTo - 気合い!の下の方にあるのはコメントSpamでしょうね。中国のページの大量のURLがあります(全部同じサイト?)。


2004年10月11日 [Mon]

パソコンリサイクル

7年前に買った富士通製パソコンを捨てることにする。当初はWindows95、その後は各種Linuxを入れてきたが、最近起動していない。場所を取って新しいパソコンが買えないので廃棄を決意。で、富士通パソコンリサイクル - AzbyClubから申し込む。

リサイクル代金はパソコン本体3,150円、CRTディスプレイ4,200円の合わせて7,350円。むむむ、な価格ではある。ちなみに自作パソコンやメーカーが倒産した場合、自治体が処理するが、価格は若干安い(宮崎市の場合、デスクトップパソコンで2,500円、ディスプレイは1,500円)。

1週間ほどでエコゆうパック伝票が送られてくるとのこと。それで郵便局に引き取ってもらい、富士通のリサイクルセンターに送ることになる。

それにしてもCRTディスプレイの処理価格は高いな。本体よりも大きいので仕方がないし、郵送も高くなるのは分かるけれど、メーカー各社が液晶の導入を進めているのはこんなところにも要因があるのでは、と勘ぐりたくなる。

受信拒否アドレス

@niftyのWebメールに登録している受信拒否アドレスを数えてみたら94個あった。100個まで登録できるし、アドレスの一部の文字列でも登録できるけれど、正規表現が使えないと不便。1個1個アドレスを登録していったのではすぐに100個越えてしまう。hotmailやYahoo!のフリーメールは一括拒否したいところだが、フリーメールがspamだけとは限らないのが困ったところ。まあ、9割以上はspamなんですけどね。

ベイジアンフィルタを使っている迷惑メールフォルダは優秀だけれど、フォルダに分類するだけなので、いちいちWebメールから削除する必要がある(30日で削除されるという未読メールの保存期間は迷惑メールフォルダにも適用されるんですかね。それなら放っておいてもいいんですが)。今のところ、誤って分類したケースはないが、これを一括受信拒否すると、やはり間違った場合に困るのだろう。

「殺人の追憶」(DVD)

「殺人の追憶」チラシ1986年から1991年にかけて韓国の農村で起きた猟奇的な連続殺人事件を描いたミステリー。今年4月に出張先で見ようと思って見られなかった。評判の高さは聞いていたが、これは凄い傑作だと思う。10人の若い女性が殺されたにもかかわらず、未解決のままになっている事件で、それはとりもなおさず当時の警察の無能さを象徴しているわけでもあるが(なにせDNA鑑定さえアメリカに頼まなければならなかったのだ)、これは警察批判などの社会派の視点に立った作品ではまったくない。いや、冤罪を生む田舎警察の捜査のデタラメぶりなど批判も込められてはいるけれど、それ以上に監督のポン・ジュノが目指したのはエンタテインメントとしての完成度だったのだと思う。そして突き詰めたエンタテインメントは芸術の域にまで高まるものなのである。

主演のソン・ガンホ、キム・サンギョンら刑事たちの人間臭くてユーモラスな描写と、後半グイグイ高まっていく強烈なサスペンスが一体となって迫ってくる。懸命な捜査にもかかわらず、連続する殺人を防げず、クライマックスには知り合いの少女まで犠牲にしてしまう刑事たち。その無念さと無力感は観客にもひしひしと伝わる。韓国人なら民主化が始まったころの時代風俗の描写にもグッと来るものがあるのではないか。細部にまで心を配ったドラマ作りであり、その見事さには感心せざるを得ない。

予告編とチラシに阪本順治が黒沢明を引き合いに出した賛辞を寄せているけれど、その通りで「野良犬」や「天国と地獄」に匹敵する描写がこの映画にはある。ここぞという場面で鳴り響かせる岩代太郎の音楽も素晴らしい。

「オーシャン・オブ・ファイヤー」(DVD)

「殺人の追憶」のような希有な映画の後に見るのは分が悪いのだが、この映画もしっかり作られた佳作。1890年、アラビア砂漠の過酷なレースに挑む西部男の話。「ロード・オブ・ザ・リング」のアラゴルンことヴィゴ・モーテンセン主演で、監督は「遠い空の向こうに」「ジュラシック・パークIII」のジョー・ジョンストン。

主人公のフランク・ホプキンスは実在の人物とのことだが、映画の方はレースに絡む陰謀などフィクションだろう。それでも由緒正しい冒険活劇の趣で、2時間余り十分楽しめる。一番いいのは主人公の愛馬(ヒダルゴ)がよく描けていることで、レースをあきらめかけた主人公をよそにさっさとスタート地点にいるところなど微笑ましかった。主人公は先住民と白人の間に生まれたという設定で、星条旗を背負っていないところにも好感が持てる。

アラブの族長を演じる俳優は、以前ならオマー・シャリフが演じるところだよなあ、と思ったら、終盤に至ってオマー・シャリフその人だと気づいた。


2004年10月12日 [Tue]

Amazon.co.jpのおもちゃショップ

オープンしたそうだ。こういうショップはクリスマス商戦前のオープンが必須なのでしょう。年齢別に探せるのが楽天より良い点か。

町のおもちゃ屋さんがなくなってトイザらスだけになってしまったので、こういうネットショップも利用が多いんでしょうね。トイザらスにない商品もあるものな。

&が使えない

半角の&。いや日記では正常に表示されるんですが、RSSを出力した際にエラーになる。当然と言えば、当然か。慌てて書き直したけれど、ダメだったので、index.rdfをダウンロードして書き換えた。でも、ダメですね。

RSSを修正するにはRSSのキャッシュを削除する必要があるようだ。ただ、削除してしまうと、それまでのRSSの記述が消えてしまいます。ま、しょうがないか。

infoseek マルチ翻訳

「歓迎」をハングルで書くとどうなる? 会社である人から聞かれた。そんなこと僕に分かるわけない。韓国語に詳しい後輩に聞いて答えたが、それぐらいネットのどこかにあるはず、と思って探したら、Infoseekにあった。これはなかなか便利ですね。英語に翻訳するページは他にもあるが、ここは韓国語と中国語に対応しているのがメリット。といっても、あまり頻繁に使うことはないか。

Infoseekメール

Infoseekのページをいろいろ見ているうちに、サービスが利用したくなり、IDを取る。このID、メールアドレスにも利用されるのだった。それなら、もうちょっと考えれば良かった。Infoseekメールはメールボックス50MB。Yahoo!より少ないが、無料でウィルスチェックとSpamのチェックをしてくれる。ウィルスはどう処理するのか興味があったので、会社のアドレスを外部メールにして取り込んだら、ウィルスの可能性のある添付ファイルを削除した。

メールアドレスなんて、ふだん使うのは1個だけだし、会社のアドレス以外はWebメールにも対応しているので、もう不要なんですけどね。ついつい作ってしまいます。このアドレスも使わないだろうな。


2004年10月13日 [Wed]

電話加入権、廃止容認 NTTの判断で11年にも

うちには使っていない電話の加入権が1個ある。これの価値もゼロになるわけか。「加入権は資産価値が目減りしない無形固定資産として扱われており、現在の資産価値は総額約4兆3000億円」という。5、6年かけて段階的に加入権料の値下げを行って廃止しても、4兆3000億円がゼロになることに変わりはない。だいたい、加入権なんて正規に売れるものでもない。NTTが買い取らないのだ。これだけでも変な制度だと思う。

ただ、税金の差し押さえ対象にはなる。いや、今もなるのかどうか知らないが、以前はよく加入権の公売とかあった。加入権なんて使わずに持っていても実質的な資産価値ゼロなんだが、加入権そのものもそれを廃止することも、なんか釈然としないな。

きっと加入権という名称が良くないのだろう。加入料という名称だったら、戻ってこなくてもしょうがないかと思いますね。加入権というさも価値がありそうな名前とそんな名前を付けた当時の電電公社の体質が良くなかったのだろう。公社時代の名残がこれで消えるということなのかもしれない。

しかし、こういうことになると、ますます固定電話の新規顧客は減るのだろうな。よほどの事情がない限り、将来的に価値ゼロになるものにお金を出すわけないでしょう。

スパム対策技術

サーバーでの対処法が書かれている。「阻止率99%のスパム対策方式の研究報告」は以前、読んだことがあるが、その後も更新されていた。

クライアント側での対策はやはりベイジアンフィルタが有効と思うが、それでもすり抜けてくるスパムはある。その特徴を見つけて、正規表現を使えるアンチスパムツールで(というのはSpam Mail Killerを指しているわけですが)排除していくしかないのが現状。スパム判定率100%の対策はなかなか難しいのでしょうね。

人間講座:「大局を観る 米長流・将棋と人生」

たまたまNHK教育テレビにチャンネルを回したら、米長邦雄が出ていたので見る。将棋の坂田三吉と木村義雄名人の対局や奨励会の話など、相変わらず米長邦雄は話がうまいと思う。締めの言葉は「必ずしもプロ棋士になった人が幸福で、奨励会を退会して別の道を歩んだ人が不幸というわけではない」。プロ棋士になって30年目で名人となった米長邦雄の口から聞くと、重みがある。

きょうの放送が2回目だった。12月1日まで毎週水曜日の放送で全8回。来週も忘れなかったら見よう。

さくらのフレッツ接続

Bフレッツの固定IPが初期費用1,000円、月額980円(もちろん、NTTのBフレッツ料金は別)。「固定IPアドレスを提供する接続サービスでは業界最安値」とのこと。@niftyの場合、固定IPは初期費用5,250円、月額2,782円なので確かに安い。ただ、ホームページスペースやメールアドレスはないので、さくらインターネットのサービスを利用する必要がある。ま、一番安いプランを選べば、300MBで月額125円という強力なコースがあるんですけどね。


2004年10月14日 [Thu]

はてなテーマ改良

 サイドバーにある「最近の日記」のリンクの下線が気になるので、hatena.cssに以下の記述を追加。
.recentsubtitles A:link{color:#003399; text-decoration:none;}
.recentsubtitles A:visited{color:#003399; text-decoration:none;}
.recentsubtitles A:hover{color:blue; text-decoration:underline;}
 
.recentitem A:link{font-weight:bold;color:#003399; text-decoration:none;}
.recentitem A:visited{font-weight:bold;color:#003399; text-decoration:none;}
.recentitem A:hover{font-weight:bold;color:blue; text-decoration:underline;}
 これで少しは見やすくなったか。

The Grudge予告編

「呪怨」のハリウッド版リメイク。監督はオリジナルの清水崇。製作はサム・ライミ。「呪怨」はビデオの1作目が最も怖かったので、それをリメイクするのは賢明。オリジナルにあったのと同じシーンがありますね。あ、でもシャワーシーンで頭に他人の手があるのは映画版第1作ですね。ということは、映画の方のリメイクなのか? プロットのアウトラインは「東京で働いているアメリカ人の看護婦がスーパーナチュラルな呪いにさらされる」とあり、オリジナル同様、あの家を舞台にしている。せっかくアメリカでリメイクするなら、「ザ・リング」みたいにアメリカを舞台にして語り直したバージョンも見たかった気がする。

日本公開は来春、タイトルは「THE JUON 呪怨」になるのかな。IMDBによると、伽椰子役は藤貴子、俊雄役も尾関優哉のオリジナルキャストとなっている。まあ、この2人以外には考えられないんでしょうね。

尿酸値下がる

先月受けた健診の結果が昨日分かった。尿酸値は6.7。正常に戻った(7.0からが要注意)。4月の健診では7.3あったのだから、やはり家での断酒の効果か(外では無制限)。えーと、いつからやめたんだっけ。7月頃からとすると、2カ月ほどで効果が出たことになる。

肝臓を休ませるのは効果大のようで、外で飲んでいても、あまり酔わなくなった。僕は家ではビール350ミリリットルしか飲まなかったのだが、少量でも毎日飲むのはやはり良くないらしい。

ポータルメールサービスの覇権争い - Yahoo!メールが最大2GBに

そうそう、きょうYahoo!のトップページに、そういうアナウンスが書いてあった。添付ファイルは最大10MBまで使えるようになったとのこと。10MBの添付ファイルは使うかもしれないが、2GBのメール容量は使い切れないでしょう。そんなにメールをためてどうする。こんなに容量が多いと、メール検索も性能のいいやつにしないと、使いにくくてしょうがないのではないか。MSNにもアクセスしてみたら、Hotmailも2GBのサービスがあるんですね。もうフリーメールのアカウントは取りませんけどね。

フリーメール(2GBは有料だが)でこんなに容量が多くなったのだから、有料のプロバイダでも容量拡大せざるを得ないのではないか。それを期待したいところ。

Windows XP SP2で10月版修正プログラムのインストールが失敗した際の解決法

昨夜、会社の人から、「青い背景のシャットダウン画面で“コンピュータの電源を切らないでください。電源は自動的に切れます。”とメッセージが表示」されると電話があった。10分ほど待っても同じ状態とのこと。「そのままにして、帰ってください」と答えたが、これが原因だったのか(自動更新中に [コンピュータの電源を切る] を選択した時の動作について参照)。会社のパソコンの場合は、きょう出勤して電源をリセットしたら、難なく再起動したけれど、悪くすると、Windowsが起動できない場合もあるとは、何をやっているんだMSは。


2004年10月15日 [Fri]

ウィルスバスター2005

21日からダウンロード可能とのこと。フィッシング詐欺など個人情報漏洩を防ぐ対策が搭載されたらしい。強化してほしいのは迷惑メール対策の方で、サブジェクトに[MEIWAKU]と書き加える今の仕様は改善しないのかな。せめてヘッダーに書き加える仕様にしてくれないと、使えないんですよね。

GoogleでPC内を検索、「Google Desktop Search」をベータ公開

PC内もGoogleで検索というのが凄いな。OEやOutlookを僕は使っていないが、テキストの検索ができるそうなので、鶴亀メールのメールも検索できる。この記事には書かれていないが、インデックス更新のタイミングはどうなるのだろう。XPのインデックスサービスみたいにCPU使用率100%が長時間続かないなら、使ってもいいかと思う。サーバーで動くGoogleも公開してくれると、GoogleはWebサイトを制覇すると思うんですが、そこまではやらないでしょうね。

インテル、4GHz Pentiumの開発を断念

「速度向上に伴って発生する消費電力や熱の問題も、今回の方針転換に拍車をかけたものと思われる」。その問題解決ができなかったのか。近年は速度向上の伸びが鈍っていたので、もう限界に近かったのかもしれない。パソコンを長く使うにはそのほうがいいのではないかと思う。

しかし、4GHzさえ達成できないとは、にわかには信じられない。そのうち、別の方式が開発されて、すぐにクロックアップが再開されるのではないか。


2004年10月16日 [Sat]

infoseekテレビ番組表

ここがいいのはCSの番組表があること。インターネットTVガイドやテレビ王国にもCATVとスカパー!の番組表はあるんだが、使いにくい。infoseekはCSで表示する番組表のカスタマイズができるのが便利。ただ毎回、表示するチャンネルを選ばなくてはならない。Cookie処理でできないものですかね*1

*1 改めてアクセスしたら、ちゃんと設定が保存されていた。


2004年10月17日 [Sun]

そろそろスタイルシートで

「Web Site Design」に掲載された特集記事の元原稿。去年の8月から公開されていたようだ。これ、雑誌掲載時にも読んでいるが、tableタグを使わずにレイアウトする方法が実践的に書かれている。CSSを使ったレイアウトに関しては「論理レイアウトへの移行の手引き - CSS Dencitie」も参考になる。tDiaryもカレンダー部分を除けば、論理レイアウトですね。

逆援助スパム対策

 @niftyの迷惑メールフォルダーをすり抜けてくる逆援助スパムがあるので、Spam Mail Killer用の複合リストを書いた。この種のメール、charset="SHIFT_JIS"の場合が多い。これを成立必須要素として、あとはヘッダーや本文に現れる単語を入れた。条件のうち3つが成立すると、サーバーから削除する。効果は未確認。
2.15
逆援助スパム対策
0
3
B
00100000 Content-Type: SHIFT_JIS
00000000 Subject: 逆援助
00000000 Subject: 三名の
00000000 Subject: 男性様
00000000 Subject: 切り札
00000000 Received: put2
00000000 Return-Path: sekininnsya
00000000 Return-Path: aliospe
00000000 Received: marunouchi.tokyo.ocn.ne.jp
00000000 <body> 逆援助
00000000 <body> デート
00000000 <body> 暗証番号
00000000 <body> 整理番号
00000000 <body> 出会い

出会い系スパム対策

 ついでに出会い系も。こちらはすぐに効果があった。
2.15
出会い系スパム対策
0
3
B
30000000 To: 
00000000 X-Mailer: Super Mailer 9
00000000 Subject: 赤い糸
00000000 From: info@3na3.jp
00000000 From: info@ino44.jp
00000000 From: yukainanakamatachi
00000000 Return-Path: error@sv3.i-map.cc
00000000 Return-Path: info@ka2ya.jp
00000000 <body> 出会い系
00000000 <body> 女性会員
00000000 <body> rej550@dekap.jp
00000000 <body> free.uwsa.jp
00000000 <body> 完全無料
00000000 <body> 777
00000000 <body> 9620
00000000 <body> 男性様
00000000 <body> 女の子会員
00000000 <body> 登録
00000000 <body> 自動紹介
00000000 <body> 入会予約必須
00000000 <body> 赤い糸
00000000 <body> redthread_cn@yahoo.co.jp
00000000 <body> 貴方に
00000000 <body> 熟女
00000000 <body> 0円

[MOVIE]「インファナル・アフェア 無間序曲」

「インファナル・アフェア 無間序曲」パンフレット昨年公開された「インファナル・アフェア」の続編。といっても、第1作より前の時代、1991年から97年の香港返還当日までを描く。潜入捜査官のヤンと警察に潜入した香港マフィアのラウを演じるのは前作の序盤でトニー・レオンとアンディ・ラウの若いころを演じたショーン・ユーとエディソン・チャン。この2人も好演しているが、映画を支えるのは警部役のアンソニー・ウォン、フー・ジュン、マフィアのボス役のフランシス・ン、エリック・ツァン、そして情婦役のカリーナ・ラウのベテラン俳優たちである。複雑な人間関係であるにもかかわらず、脚本が巧みなので話がすっきりしている。ラスト、ヤンがエリック・ツァンの配下に入るのは物語の流れから言っておかしいとかの傷はあるが、全体的に見てこの脚本はご都合主義が目についた前作より密度が濃い。敵と味方が入り乱れる構図はキネマ旬報で指摘されていたように「仁義なき戦い」を思わせる。違うのは「仁義なき戦い」が重喜劇的側面を持っていたのに対して、あくまでシリアスなこと。エリック・ツァンはそのキャラクターから、山守のおやっさん(金子信雄)のような役回りになれるはずだが、喜劇的演技は抑えている。笠原和夫脚本に比べてそのあたりが惜しいところ。しかし、時代背景を取り入れた作劇はうまく、十分に面白い仕上がりだ。第3作「終極無間」は来年GWに公開という。

尖沙咀(チムサアチョイ)に君臨する香港マフィアのボス、クワンが殺された。殺したのは配下のボス、サム(エリック・ツァン)の手下ラウ(エディソン・チャン)。ラウはサムの情婦マリー(カリーナ・ラウ)に命じられて暗殺を実行したのだった。大ボスが殺されたことで配下のサムを含む5人のボスたちは反逆しようとするが、クワンの跡を継いだ次男のハウ(フランシス・ン)は逆にボスたちの弱みを楯に地位を固める。クワンの私生児でハウと異母兄弟のヤン(ショーン・ユー)は警察学校に入校していたが、その血筋が発覚し、退校処分となる。それを救ったのは警部ウォン(アンソニー・ウォン)。ウォンはヤンにマフィアに潜入するよう命じる。一方、ラウはサムの命令で警察官となる。ここから裏切りに次ぐ裏切りのドラマが展開し、隠された人間関係が徐々に明らかになっていく。ハウは5人のボスを葬ろうと画策、4人は殺される。コカインの密輸を進めるためハウに命じられてタイに行ったサムも銃弾に倒れる。マフィア内部の抗争は警察をも巻き込み、ウォンの同僚で警視に昇進したルク(フー・ジュン)はウォンの身代わりに犠牲になる。一度は絶望的になったウォンはハウを逮捕するため反撃の機会をうかがう。

ショーン・ユーとエディソン・チャンの若手2人では弱いと思えたためか、監督・脚本のアラン・マック、アンドリュー・ラウはフランシス・ンとアンソニー・ウォンの対立軸を中心に物語を進める。フランシス・ンは知的で非情なマフィアでありながら、家族を大事にする男でその描写は「ゴッドファーザー」を参考にしたようだ。アンソニー・ウォンはマフィアへの憎しみを持つ警部で渋い男の魅力を見せる。この2人の存在が大きいため、本来なら敵対組織に潜入してアイデンティティーを失う若い2人の無間地獄の苦しみを描いた映画になるはずが、ギャング映画、ヤクザ映画として単純に面白い作品になった。そしてカリーナ・ラウ。どちらかと言えば、ダメ男のサムを愛し、ラウが自分に思いを寄せていることを利用してサムのために尽くす。思いを打ち明けたラウをきっぱりと拒絶する場面など、ヤクザ映画の姐さん的役回りをこれまた見事に演じている。第1作、第2作に比較すると、3作目はあまり評価は高くないらしいが、とりあえず結末を見たい気にさせる。


2004年10月18日 [Mon]

ファイルコンパクトCentral Edition

圧縮・解凍ソフトのファイルコンパクトにPDF作成機能を付けた製品。8,190円。いちおう旧バージョンのファイルコンパクトをユーザー登録しているので、バージョンアップ価格(4,200円)で買える。しかしなあ、圧縮・解凍ソフトはフリーソフトがたくさんあるし、PDF作成機能ならフリーソフトも、もっと安いソフトもある。PDFの編集には対応していないようだし、これのメリットってどこなんですかね。

「透光の樹」予告編

谷崎潤一郎賞を受賞した高樹のぶ子の原作を映画化。主演秋吉久美子、永島敏行で監督根岸吉太郎、脚本田中陽三と聞くと、見たくなる。しかもR-18である。キネマ旬報11月上旬号でも特集が組まれており、監督インタビューと樋口尚文の作品評がある。これを読むと、さらに見たくなる。ただし、九州で公開予定があるのは今のところ、福岡だけのようだ。


2004年10月19日 [Tue]

FORMの中にINPUTが書けない

トップページを論理レイアウトに変えるため、デザインを変更中。どうせなら、HTML4.01STRICTにしようと思い、DOCタイプ宣言を変更して、Another HTML-lintでチェックしたら、「FORMの中にINPUTタグやテキストを書いてはいけない」との警告が出た。あれれ。それなら、どうやって書くんだ?

解説を読んでみると、ブロックレベル要素とインラインレベル要素の区別がSTRICTではその名の通り、厳格になっているのでダメとのこと。対処法はインライン要素をdivタグなどのブロック要素で囲んでやればいいのだった。なるほどね。勉強になります。

デザイン変更とはいっても、テーブルタグをやめてdivタグにしているだけで、ページの構成はあまり変わらない。というか、変えようがない。ようやく、骨格ができたところで、これから色などを決めていかなくてはならない。まだ先は長そう。それと、今はNetscape4.x用のトップページも用意してJavaScriptで飛ばしているのだが、新しいデザインではやめにした。スタイルシートを解釈しないブラウザではなんともつまらないページに見えること必至だが、そういうブラウザを使っている方が悪いということにしてしまう。

SleipnirやFirefoxはスタイルシートオフの表示もできるので、レイアウトをチェックする時には便利ですね。スタイルシートオフでも一応は読めないと困りますから。


2004年10月20日 [Wed]

デザイン変更完了

きのうから2日がかりで終了。参考にしたのはITmediaのデザインだが、ITmediaはテーブルタグを使っている。divタグを使ってCSSでデザインしていくと、後で色や罫線の変更が容易なのがメリットか。しかし慣れていないのでなかなか段組は難しい。本当は横幅を100%にして横3段にしたかったのだが、面倒なのでやめた。横2段だと、サイドメニューを作った後、float:leftするだけなので、最初の論理レイアウトの勉強には手頃。この日記のように右部分を作った後、float:rightしてもいい。むしろその方がメインの部分がファイルの上の方に来るので、検索エンジン対策にはいいかもしれない。と、作った後で少し後悔した。

トップページだけでなく、中のページもデザイン変更したいところ。とりあえず、きょうアップした映画評2本は新デザインにした。500ファイル以上あるので全部はとても無理だし、する気もない。


2004年10月21日 [Thu]

再発

先週の土曜日ごろから声がガラガラになったので病院へ。いつものように血液検査で炎症反応を見る。7月と同様、白血球が1万個以上あった。気管支炎の再発との診断。肺のレントゲンを撮り、抗生物質と気管支拡張の点滴&痰をきりやすくする注射をしてもらう。薬は7種類で5日分(抗生物質は3日分)。

ADW_BONJING.A

ウィルスバスター2005が公開されたのでダウンロード(60.6MBある)。インストールして新機能のスパイウェア検出を実行してみたら、このスパイウェアが検出された。アドウェアらしい。発行元のサイトであるBONZI.COMを見ると、映画コーナーがあるので、そこを見たのだろうか。被害はないようだが、不要なので削除。

BSアニメ夜話第2弾

来週放送されるらしい。劇場版パトレイバーとガンダムの回だけ見たい。ホストが岡田斗司夫なだけに作品選定がアレですね。どうでもいいが、このページ、タイトルタグは「BSマンガ夜話」になってます。


2004年10月22日 [Fri]

すなねぃる!!

デジカメの写真をWebで公開する際にサムネイル画像とHTMLを作るソフト。「映画パンフコレクション」の今年の分を作成するのに使ってみた。

スライドショー形式とサムネイル一覧からジャンプするタイプの2種類が作成できる。処理が速いのが最大の利点で、作業は大幅に軽減される。出力されるHTMLは4.01TransitionalというDOCタイプ宣言だが、FONTタグを使っているのが難。FONTタグをすべて削除したり、TABLEタグにsummaryを入れたり、文法的におかしい部分を直していくと、けっこう時間がかかる。

ま、デフォルトのHTMLでも細かい部分を気にしなければ、そのまま十分使えます。というか、デジカメde!!同時プリントやPhotoshop Elementsが作成するHTMLより随分いい。ただ、オプションでフォルダ内のHTMLや画像をすべて削除する機能があって、これをオフにしておかないと、今までのHTMLもすべて削除されてしまう(体験談)。

WRAP属性

5年前から使っている掲示板SG-LIGHTのデザインをカスタマイズしようと、手を加えている。ホントは別のスクリプトに変えたいのだが、なかなかいいのが見つからないのだ。で、SG-LIGHT、出力するHTMLのソースをAnother HTML-lintでチェックしてみたら、なんと16点。これではあまりといえばあまりなので、本格的にHTML出力部分を書き直すことにした。

ちょっと古いスクリプトなのでスタイルシート対応も不十分なのだが、フォーム部分にはスタイルシートが使ってある。IEではちゃんとスタイルシートが効いているのにMozillaではダメ。なぜだ、と思い、スクリプトをよく見たら、

if ($ENV{'HTTP_USER_AGENT'} !~ /MSIE/i) { $form_css = ""; }

とあった。IE以外ではスタイルシートをオフにしているのだ。なるほどね、Netscape4.xで表示が崩れるのを想定してのことなのだろう。もはや、こういう部分は不要なのでコメントアウト。

それともう一つ、フォームのテキストエリアにwrap="soft"の記述がある。僕はHTMLにこれを書いたことがない。ついでにnowrapも使ったことがない。wrapはテキストエリアの端まで行って改行するかどうかの設定。nowrapは主にテーブルタグで文字を折り返さない指定だが、どちらも正規の仕様ではないらしい。ちょっとGoogleで検索してみたら、IEはテキストエリアでは自動的に文字を折り返す。Mozillaは英数字は折り返さないが、2バイト文字なら折り返す、ということになっているようだ。ということは通常使用するのに問題はないので、この部分も削除した。

自分のことを棚に上げて言うと、CGIスクリプトにもちゃんとしたHTMLを書いてほしいものだと思う。


2004年10月23日 [Sat]

Vine Linux 3.1CR

Turbolinuxホームよりはこちらに心が動くが、ブートローダーはいい加減、LiloをやめてGrubにすればいいのにと思う。かな漢字変換システムはVJE-Delta(とcanna)。なにそれ、と思いますね。商用Linuxにこの変換システムを搭載した例は過去にもあったのかな。最近はWnn7かAtokXだったんですけどね。この2つをやめたのには何か理由があるんだろうか。

発売は11月26日。既存ユーザー対象の予約割引価格は定価(12,800円)のちょうど半額。分かりやすい価格だな。


2004年10月24日 [Sun]

「花と爆弾」

ファビュラス・バーカー・ボーイズの映画欠席裁判(2)「花と爆弾」小林信彦が週刊文春で連載しているエッセイの昨年分をまとめたもの。今年4月の発行。毎年、夏頃までには買う本だが、会社の近くの書店が閉店したので、買えなかった。週に一度ぐらい寄る郊外の書店ではこの本、見かけなかった。仕方がないので楽天ブックスに「ファビュラス・バーカー・ボーイズの映画欠席裁判(2)」と一緒に注文したら、取り寄せで1週間ほどかかった。昨日届いたので一気に読む。

このエッセイ、「人生は五十一から」というタイトルで続いていたが、今年に入って「本音を申せば」というタイトルに変わったとのこと。週刊文春はあまり読まないので知らなかった。連載をまとめたものとしては6冊目にあたり、過去のコラムとだぶる部分もあるが、東京の町のこと、映画のこと、政治のこと、イラク戦争のことなどが綴られている。

映画に関しては「レッド・ドラゴン」「シカゴ」「踊る大捜査線2」などが取り上げられている。映画に関する文章が少ないのはクロニクルという連載の趣旨を尊重しているためだろう。

著者も70歳。孫のことを書いた「K君が現れた日」など読むと、その年齢を強く感じる。以前なら、70歳の作家が書いた本はあまり読む気にならなかっただろうが、未だに小林信彦に変わる作家が現れないので仕方がない。小泉首相をはじめ政治に関する文章で「太平洋戦争の時代でもこんなことはなかった」という指摘は説得力があり、今の日本がどんなにひどい状態か痛感させられる。それだけ、僕らは悪さに鈍感になっているのだろう。

「ファビュラス…」は日記をよく読ませていただく柳下毅一郎、町山智浩両氏の映画に関する対談(漫才)。最近3年間の映画を取り上げている。やや誇張されているが、言っていることは真っ当です。「スパイダーマン」の出す糸が精液のメタファーだという指摘は面白いな。

レスコン掲示板DX

新しい「映画フォーラム」に使用した掲示板スクリプト。投稿者による編集ができるのがメリットだが、過去ログが生成されないのが困った点。設置してから気づいた。ログは最大1000件とのこと。1000件に近づいたら、また新しいのを探さなければ。


2004年10月25日 [Mon]

なにそれというのはちと言い過ぎな気もしますが

僕がLinux使い始めた3年半ほど前から現在まで、これを搭載したディストリビューションを知りませんでした(hnsを検索してみたら、2001年4月にRed Hat7.0を入れてました)。VJE-Deltaが悪いと言っているわけではないです。知らなかっただけで。

にしてもですね、VJE-Delta3.0が出たのが2000年1月。修正モジュールが一昨年に出ているとはいっても、そういうあまり新しくない日本語変換システムを商用Linuxに搭載するのが不思議ですね。AtokXを搭載しなかったのはAtok for Linuxが12月に出るからという理由もあるでしょう。Wnn7は必ずしも使いやすくはありませんでしたが、これまでWnn7で登録してきた単語がVine3.1では使えなくなるというデメリットを越えて変換システムを変更する理由があったんですかね*1。いっそのことcannaだけでも良かったような気がします。そうなると、Vine3.1はFTP版で十分という気分になってしまいますけどね。

*1 Mac Power PCをサポートするためのようだ。

「呪怨」初登場1位

アメリカでリメイクされた「The Grudge」。週末の興行成績は4000万ドルという。アメリカのボックスオフィスで1位となった日本人監督はこれまでいるのだろうか。深作欣二は「トラ・トラ・トラ」でもしかして1位になったかもしれないけれど、あくまで共同監督だった(1位ではなかったか。アメリカでは惨敗だったらしいから)。清水崇が初か*1

ちなみに3位には「Shall We Dance?」が入っている。日本映画のリメイク作品が1位と3位というのも恐らく初めてでしょう。今後、「リング2」のリメイクが公開される中田秀夫もボックスオフィス1位の可能性はありますね。その中田監督のフィルモグラフィーをIMDBで見たら、桐野夏生「OUT」が2006年公開予定となっている。アメリカでリメイクの計画があるようだ。

日本映画がハリウッドでリメイクされるのはうれしいけれど、それはとりもなおさず、アメリカ映画の企画不足を象徴しているのだろう。

*1 やっぱり初めてとのこと。

アニメ夜話「パトレイバー編」

忘れずに見た。ゲストは大森望、国生さゆり、宮台真司とメカデザインの出渕裕。劇場版パトレイバーの1作目と2作目が題材で、1作目はヘッドギアと押井守の間でバランスが取れていた、2作目は押井守の作家性が出たという指摘には納得。パトレイバーの先駆性というのも今になって確かに実感する。当時はコンピューターなんて触ったこともなかったからなあ。

しかし、どんなに作品について語っても実際に見る作品の魅力にはかなわない。語れば語るほど、作品と離れていってしまう部分も出てくる。というのは映画について語る時にいつも感じることではありますね。作品の分析というのは独りよがりになる危険性を常に伴うものだ。ま、独りよがりの感想というのもそれはそれで面白かったりしますがね。

劇場版パトレイバー、僕は2作目の方が完成度は高いと思う。押井守の作家性は「イノセンス」あたりと比べれば、それほど強くは出ていなかった。ぞくぞくするほどの緊張感と日常のコミカルな描写の融合。ああいう作品がまた見たい。


2004年10月26日 [Tue]

AdobeとYahoo!が提携――新Yahoo! ToolbarはPDF機能付き

WebページをPDFに出力できるとのこと。そのままHTMLファイルの方が軽いじゃないかと思うが、複数のPDFファイルに組み込むには便利かもしれない。日本のYahoo!ではまだか。

「王の帰還 スペシャル・エクステンデッド・エディション」

来年2月発売で、オリジナルに50分追加してあるそうだ。インプレス・ダイレクトのメールに書いてあった。インプレスでの価格は9,261円。楽天で一番安い店を探したら、いーでじ!!で、7,835円だった。

4枚組。購入意欲がフツフツだなあ。トリロジーボックスセット(23,500円)にも心が動きます。

blogeet

窓の杜で紹介されていたテキストエリアを編集するソフト。AreaEditorと同じようにテキストエリアで右クリックすることで、編集できる。好きなエディタを選べる分、AreaEditorの方が有利か。僕は秀丸とxyzzyで使えるようにしている。

こういうソフトを使う利点は狭いテキストエリアでも気にしないで書けることか。ただ、tDiaryでプレビューボタンを押すと、エディタが終了してしまう。これはブラウザの画面が切り替わるから仕方がないのだろう。

で、いつも思うのは秀丸で編集したものを指定のテキストエリアに貼り付けられないかということ。秀丸で書いた文章をすべて選択してコピーしてブラウザを起動して指定のURLを開けばいいわけで、tDiaryの更新ページをSleipnirで開く場合はこんな感じか。

//日記更新秀丸マクロ
selectall;
copy2;
run "C:\\Program Files\\sleipnir\\Sleipnir.exe http://foo.bar.ne.jp/diary/update.rb";
endmacro;

これだと、追記しかできませんけどね。これに入力補助を組み合わせてもいい。よく使うblockquoteとか、よく書き方を忘れる脚注プラグインの書式とか。

//tDiary入力補助マクロ
menu
"脚注  (&F)",
"引用  (&B)",
"PRE   (&R)",
"段落  (&P)",
"更新  (&U)";
if (result == 0){
   endmacro;
}else if(result == 1){
   insert "<%=fn '' %>";
   left 4;
}else if(result == 2){
   insert "<blockquote>\n</blockquote>";
   up;
}else if(result == 3){
   insert "<pre>\n</pre>";
   up;
}else if(result == 4){
   insert "<p>\n</p>";
   up;
}else if(result == 5){
   selectall;
   copy2;
   run "C:\\Program Files\\sleipnir\\Sleipnir.exe http://foo.bar.ne.jp/diary/update.rb";
}else {endmacro;}
endmacro;
 これで少しは便利か。

2004年10月27日 [Wed]

【新製品レビュー】アドビ Photoshop Elements 3.0

デジカメWatchのレビュー。全体的に褒めてあり、買いたい気になるが、印刷機能に関する記述がないのが残念。Elements2.0ではフチなし印刷が自動ではできないのが難点だった。一般的なフチなし印刷はソフトが勝手にトリミングして実現しているので、Elements2.0がこれをしないのは分かるのだが、やはり自動でフチなし印刷ができると初心者には便利と思う。ちなみにこのページ、デジカメWatchにあるリンクをクリックすると、Not Foundになる。URLが間違っていますね(最後のhtmlがhtmになっている)。

92時間ぶりに男児救出

一時は3人とも生存の情報が流れた。情報が錯綜していたとはいえ、マスコミがそろって誤報した珍しいケース。どの社も十分に確認せず、報道してしまったのだろう。救出本部がそれをすぐに訂正しなかったのも不思議。

暗転した報道を聞いた父親の気持ちを思うとたまらないが、奇跡的に1人助かって本当に良かった。「がんばれ、○○」と祈っていた祖父の気持ちが通じたのだろう。


2004年10月28日 [Thu]

自動で名前を付けて保存するマクロ

秀丸で編集中のファイルに名前を付けて保存するのが面倒な時、自動で名前を付けて保存するマクロを考えてみた。日付をファイル名にすることも考えたが、紙2001のようにファイルの先頭にある文字列(先頭から半角16文字。全角だと8文字)でファイル名を付けると、ファイルの内容が分かるので便利だろう。

//autosave.mac
$dir = "C:\\temp";
if(basename == ""){
  gofiletop;
  replacedown "\n","",regular;
  #result = result;
  selectline;
  $text = gettext(seltopx,seltopy,selendx,selendy);
  if(#result == 1){undo;}
  if($text == ""){
    message "このファイルには何も書かれていません。\n保存できません。";
    endmacro;
  }else{
  #text = strlen($text);
  if(#text % 2 != 0){
    $text ="1" + $text;}
  $basename = leftstr($text,16);
  $filename = $dir + "\\" + $basename + ".txt";
  saveas $filename;
  }
}
endmacro;

先頭から16バイトまでに半角と全角が混じった文章で半角が奇数個の場合、拡張子.txtの付いたファイル名が付けられない。具体的には“[MOVIE]「デビルマン」”というタイトルが1行目にあると、“[MOVIE]「デビルマン・txt”と、ピリオド“.”ではなく、全角のナカテン“・”が付いたファイル名になってしまう。[MOVIE]が7バイトなので、16バイト目の文字の半角分だけ取ろうとするからだ。仕方がないので、そういう場合は先頭に半角の1を付け加えて半角文字が偶数になるようにした。

一昨日書いたtDiary入力補助マクロの最初の部分に付け加えると吉か。ただし、日記によくあるリンクになっているタイトルの場合はファイル保存ができない。<<a href="http;//…なんていう文字列はファイル名には使えませんね。ここを改良する必要があります。

で、そういう場合は日付+時間をファイル名にすることにした(いい加減な対応)。結局、サブルーチンを入れて長くなってしまった。改良版はautosave.mac.txtを参照。

秀丸ホームページのマクロライブラリを見てみたら、同じ趣旨のマクロが既に登録してあった。名前を付けて保存マクロ改。やっぱりね。内容か日付かでファイルを保存するところまで同じ。ま、僕のマクロはtDiary用ということで。

「Justsystem PDF Creator」価格を改定し、11月26日(金)発売

従来の半値に近い6,800円になるそうだ。ダウンロード版はさらに安く、5,040円。PDF作成ソフトの価格が下がっているので当然の措置か。


2004年10月29日 [Fri]

Intelのロードマップから見えたPrescott 4GHzが消えた理由

「後藤弘茂のWeekly海外ニュース」。相変わらず詳しい。Intelが4GHzのペンティアム4を出さない理由について、「その次に出る製品(Smithfield)とのクロック差を大きくできないため」と明確に書いてある。やはり技術上の問題ではないのだ。2005年はCPUの周波数が下がる年というのは衝撃的といってもいいぐらい。周波数を上げることがPCの性能を上げるための手段ではなくなったわけか。

ちょっと改良

きのうのマクロを改良してファイル名に使えない文字列を増やした。しかし、まだ問題があって、1行目が16バイト以下で2行目が改行だけの場合、ファイル名が不正になる。当たり前だが、改行コードがファイル名に含まれると、保存できないのだ。フム、改行コードを取り去ってしまえば、いいのだが、長い文章の場合、undoが面倒だな。なにか良い手はないものか。

ちょっと考えて、処理の順番を変えることで解決。切り取った16バイトに改行が含まれる場合は日付をファイル名にすることにした。いちおうの完成版はここ


2004年10月30日 [Sat]

HTML版『スタイルシートWebデザイン』

「スタイルシートWebデザイン」の表紙「PC関係本は寿命が短いのが運命でして、2003年初頭に本書も絶版」となったため、HTMLにして公開したとのこと。著者はこの本を書いた時、24歳だったという。僕もスタイルシートはこの本で勉強させてもらった。HTMLでの無料公開は大変有益なことだと思う。アーカイブも配布している。

この本、技術評論社から出ていたもので、価格は1,980円だった。初版は平成10年8月10日。僕が持っているのは同年12月1日発行の第2刷。最初は読んでもわけが分からなかった。辞典的な本ではないし、初心者向けではないけれど、スタイルシートの考え方がよく分かり、詳しくて良い本だ。

tDiary支援マクロ

 自分で使っているのはリンク挿入や画像挿入機能を付けているが、原型はこんな感じ。マクロを実行すると、名前がない場合は20041030diary_1.txtとその日の日付にdiary_1と付けて保存する。上書きしないように同名ファイルがある場合はdiary_2、diary_3と連番で名前を付けていく。
//tDiaryWriter.mac
//日記を保存するフォルダ
$dir = "C:\\tdiary";
//日記更新に使うブラウザ
$browser ="C:\\Program Files\\sleipnir\\Sleipnir.exe";
//日記更新ページのURL
$update = "http://foo.bar.ne.jp/diary/update.rb";
//---------設定終了-----------
if(basename == ""){
  $basename = year + month + day + "diary";
  call autosavesub;
  endmacro;
}
menu
"脚注    (&F)",
"引用    (&B)",
"PRE     (&R)",
"段落    (&P)",
"更新    (&U)";
if (result == 0){
   endmacro;
}else if(result == 1){
   insert "<%=fn '' %>";
   left 4;
}else if(result == 2){
   insert "<blockquote>\n</blockquote>";
   up;
}else if(result == 3){
   insert "<pre>\n</pre>";
   up;
}else if(result == 4){
   insert "<p>\n</p>";
   up;
}else if(result == 5){
   selectall;
   copy;
   run $browser + " " +$update;
   if(!result){message "ブラウザを起動できませんでした。";}
}else {endmacro;}
endmacro;
//ファイル保存サブルーチン
autosavesub:
  #filenumber = 0;
  $filename = $dir + "\\" + $basename + ".txt";
  while(existfile($filename)){
  #filenumber = #filenumber + 1;
  $filenumber = str(#filenumber);
  $filename = $dir + "\\" + $basename + "_" + $filenumber + ".txt";
  }
  saveas $filename;
  return;

[MOVIE]「シークレット・ウィンドウ」

「シークレット・ウィンドウ」パンフレット昨日、見た。「自分の小説を盗作した」と見知らぬ男から脅迫を受けた作家を巡るサイコなサスペンス。スティーブン・キングの原作「秘密の窓、秘密の庭」は8年ほど前に読んだが、内容をほとんど忘れていた。覚えていたのは「ダーク・ハーフ」のように作家を主人公にした小説だったなということぐらいである。脚本家としても知られるデヴィッド・コープ(「ジュラシック・パーク」「スパイダーマン」)の監督2作目で、コープは原作とは結末を変えて脚本化している。その姿勢は歓迎すべきことではあるが、それならば、原作以上に面白い結末を用意する必要がある。残念なことに、映画の結末はありふれている。途中で予想できるラストで、それ以上のものがないので、なんだか物足りない気分になってしまう。家の中に異常な男が潜んでいるかもしれないという恐怖などサスペンスの醸成はうまいし、事件のきっかけとなった出来事と物語を関連づけた構成もいいのに、結末がこれでは映画の印象は強いものにはならない。物語のツイストが足りなかった。原作より面白くならないなら、改悪と言われても仕方がないだろう。

車の中で逡巡している主人公モート(ジョニー・デップ)の場面で幕を開ける。意を決したモートはモーテルに車を乗り付け、妻のエイミー(マリア・ベロ)とテッド(ティモシー・ハットン)の浮気現場に踏み込む。6カ月後、モートは別居状態で湖畔の家に1人で住んでいる。作家だが、仕事ははかどらず、寝てばかり。そこにジョン・シューター(ジョン・タトゥーロ)と名乗る男が訪れ、「俺の小説を盗んだ」と言いがかりを付ける。シューターが持っていた小説はモートが以前発表したものと一字一句同じだった。シューターは7年前にその小説を書いたと言う。モートが小説を発表したのはその2年前。当時の掲載紙「エラリー・クイーンズ・ミステリー・マガジン」を見せれば、簡単に解決する話だったが、その雑誌はエイミーの住む家に置いてある。その夜、モートの愛犬が殺された。シューターにはどこか異常な部分があった。70歳の保安官に頼んでもラチがあかないので、モートは私立探偵のケン・カーシュ(チャールズ・S・ダットン)に調査を依頼する。翌朝、エイミーの家が放火されて全焼し、盗作疑惑を晴らす証拠は消えてしまう。そして、モートの周辺で殺人事件が起きる。

物語は離婚間近のモートの現状と盗作疑惑とが絡まり合って進行する。徐々に精神的に追いつめられていくモートをジョニー・デップはいつものように巧みに演じ、ジョン・タトゥーロも異常者を実にピッタリと演じている。不気味な映画の雰囲気も悪くない。これであとふたひねりぐらいあれば、言うことはなかった。原作のラストはキングらしく、ちょっと超自然的な部分が顔をのぞかせる。映画はその部分をばっさり省略し、その前のエピソードも変えている。パンフレットは結末を書いているため、封印されているが、詳しく説明されなければ分からないような難しい話では全然ない。もう実に単純で、過去にいくつも例があり、今さらこのストーリーで映画化することに何か意味があるとは思えない。


2004年10月31日 [Sun]

香田さんの遺体確認

 首相が「自衛隊は撤退しない」と言った時からこうなることは分かっていた。「危険なところに行ったのが悪い」という自己責任論がまたもやまかり通っているようだが、首相はつまり見殺しにしたわけだ。「同胞を見殺しにして司令部だけが生き残って、どこに勝利がありますか」という「大日本帝国」のセリフを再び引用しておく。
 軍人の本分とは何ですか。
 祖国を守ることではありませんか。
 祖国とは何ですか。
 そこに住む人間たちではありませんか。
 こゝにも日本人がいる以上、こゝが祖国です。
 非戦闘員の日本人を守ることが、
 帝国軍人の本分ではありませんか。
 同胞を見殺しにして、司令部だけが生き残って、
 どこに勝利がありますか。
 そのような命令は自分は命令とは考えませんッ!
 自衛隊がイラクでやっていることは国際貢献などではなく、アメリカ貢献に過ぎず、国民を守る自衛隊というよりもアメリカ協力部隊なのだな。

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