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2004年10月25日 [Mon]

なにそれというのはちと言い過ぎな気もしますが

僕がLinux使い始めた3年半ほど前から現在まで、これを搭載したディストリビューションを知りませんでした(hnsを検索してみたら、2001年4月にRed Hat7.0を入れてました)。VJE-Deltaが悪いと言っているわけではないです。知らなかっただけで。

にしてもですね、VJE-Delta3.0が出たのが2000年1月。修正モジュールが一昨年に出ているとはいっても、そういうあまり新しくない日本語変換システムを商用Linuxに搭載するのが不思議ですね。AtokXを搭載しなかったのはAtok for Linuxが12月に出るからという理由もあるでしょう。Wnn7は必ずしも使いやすくはありませんでしたが、これまでWnn7で登録してきた単語がVine3.1では使えなくなるというデメリットを越えて変換システムを変更する理由があったんですかね*1。いっそのことcannaだけでも良かったような気がします。そうなると、Vine3.1はFTP版で十分という気分になってしまいますけどね。

*1 Mac Power PCをサポートするためのようだ。

「呪怨」初登場1位

アメリカでリメイクされた「The Grudge」。週末の興行成績は4000万ドルという。アメリカのボックスオフィスで1位となった日本人監督はこれまでいるのだろうか。深作欣二は「トラ・トラ・トラ」でもしかして1位になったかもしれないけれど、あくまで共同監督だった(1位ではなかったか。アメリカでは惨敗だったらしいから)。清水崇が初か*1

ちなみに3位には「Shall We Dance?」が入っている。日本映画のリメイク作品が1位と3位というのも恐らく初めてでしょう。今後、「リング2」のリメイクが公開される中田秀夫もボックスオフィス1位の可能性はありますね。その中田監督のフィルモグラフィーをIMDBで見たら、桐野夏生「OUT」が2006年公開予定となっている。アメリカでリメイクの計画があるようだ。

日本映画がハリウッドでリメイクされるのはうれしいけれど、それはとりもなおさず、アメリカ映画の企画不足を象徴しているのだろう。

*1 やっぱり初めてとのこと。

アニメ夜話「パトレイバー編」

忘れずに見た。ゲストは大森望、国生さゆり、宮台真司とメカデザインの出渕裕。劇場版パトレイバーの1作目と2作目が題材で、1作目はヘッドギアと押井守の間でバランスが取れていた、2作目は押井守の作家性が出たという指摘には納得。パトレイバーの先駆性というのも今になって確かに実感する。当時はコンピューターなんて触ったこともなかったからなあ。

しかし、どんなに作品について語っても実際に見る作品の魅力にはかなわない。語れば語るほど、作品と離れていってしまう部分も出てくる。というのは映画について語る時にいつも感じることではありますね。作品の分析というのは独りよがりになる危険性を常に伴うものだ。ま、独りよがりの感想というのもそれはそれで面白かったりしますがね。

劇場版パトレイバー、僕は2作目の方が完成度は高いと思う。押井守の作家性は「イノセンス」あたりと比べれば、それほど強くは出ていなかった。ぞくぞくするほどの緊張感と日常のコミカルな描写の融合。ああいう作品がまた見たい。


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