映画とネットのDIARY(tDiary版)
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【映画の感想一覧】 2004年7月以降 2005年 2006年 2007年 2008年 2009年
2004年10月30日 [Sat]
■ HTML版『スタイルシートWebデザイン』
「PC関係本は寿命が短いのが運命でして、2003年初頭に本書も絶版」となったため、HTMLにして公開したとのこと。著者はこの本を書いた時、24歳だったという。僕もスタイルシートはこの本で勉強させてもらった。HTMLでの無料公開は大変有益なことだと思う。アーカイブも配布している。
この本、技術評論社から出ていたもので、価格は1,980円だった。初版は平成10年8月10日。僕が持っているのは同年12月1日発行の第2刷。最初は読んでもわけが分からなかった。辞典的な本ではないし、初心者向けではないけれど、スタイルシートの考え方がよく分かり、詳しくて良い本だ。
■ tDiary支援マクロ
自分で使っているのはリンク挿入や画像挿入機能を付けているが、原型はこんな感じ。マクロを実行すると、名前がない場合は20041030diary_1.txtとその日の日付にdiary_1と付けて保存する。上書きしないように同名ファイルがある場合はdiary_2、diary_3と連番で名前を付けていく。//tDiaryWriter.mac //日記を保存するフォルダ $dir = "C:\\tdiary"; //日記更新に使うブラウザ $browser ="C:\\Program Files\\sleipnir\\Sleipnir.exe"; //日記更新ページのURL $update = "http://foo.bar.ne.jp/diary/update.rb"; //---------設定終了----------- if(basename == ""){ $basename = year + month + day + "diary"; call autosavesub; endmacro; } menu "脚注 (&F)", "引用 (&B)", "PRE (&R)", "段落 (&P)", "更新 (&U)"; if (result == 0){ endmacro; }else if(result == 1){ insert "<%=fn '' %>"; left 4; }else if(result == 2){ insert "<blockquote>\n</blockquote>"; up; }else if(result == 3){ insert "<pre>\n</pre>"; up; }else if(result == 4){ insert "<p>\n</p>"; up; }else if(result == 5){ selectall; copy; run $browser + " " +$update; if(!result){message "ブラウザを起動できませんでした。";} }else {endmacro;} endmacro; //ファイル保存サブルーチン autosavesub: #filenumber = 0; $filename = $dir + "\\" + $basename + ".txt"; while(existfile($filename)){ #filenumber = #filenumber + 1; $filenumber = str(#filenumber); $filename = $dir + "\\" + $basename + "_" + $filenumber + ".txt"; } saveas $filename; return;
■ [MOVIE]「シークレット・ウィンドウ」
昨日、見た。「自分の小説を盗作した」と見知らぬ男から脅迫を受けた作家を巡るサイコなサスペンス。スティーブン・キングの原作「秘密の窓、秘密の庭」は8年ほど前に読んだが、内容をほとんど忘れていた。覚えていたのは「ダーク・ハーフ」のように作家を主人公にした小説だったなということぐらいである。脚本家としても知られるデヴィッド・コープ(「ジュラシック・パーク」「スパイダーマン」)の監督2作目で、コープは原作とは結末を変えて脚本化している。その姿勢は歓迎すべきことではあるが、それならば、原作以上に面白い結末を用意する必要がある。残念なことに、映画の結末はありふれている。途中で予想できるラストで、それ以上のものがないので、なんだか物足りない気分になってしまう。家の中に異常な男が潜んでいるかもしれないという恐怖などサスペンスの醸成はうまいし、事件のきっかけとなった出来事と物語を関連づけた構成もいいのに、結末がこれでは映画の印象は強いものにはならない。物語のツイストが足りなかった。原作より面白くならないなら、改悪と言われても仕方がないだろう。
車の中で逡巡している主人公モート(ジョニー・デップ)の場面で幕を開ける。意を決したモートはモーテルに車を乗り付け、妻のエイミー(マリア・ベロ)とテッド(ティモシー・ハットン)の浮気現場に踏み込む。6カ月後、モートは別居状態で湖畔の家に1人で住んでいる。作家だが、仕事ははかどらず、寝てばかり。そこにジョン・シューター(ジョン・タトゥーロ)と名乗る男が訪れ、「俺の小説を盗んだ」と言いがかりを付ける。シューターが持っていた小説はモートが以前発表したものと一字一句同じだった。シューターは7年前にその小説を書いたと言う。モートが小説を発表したのはその2年前。当時の掲載紙「エラリー・クイーンズ・ミステリー・マガジン」を見せれば、簡単に解決する話だったが、その雑誌はエイミーの住む家に置いてある。その夜、モートの愛犬が殺された。シューターにはどこか異常な部分があった。70歳の保安官に頼んでもラチがあかないので、モートは私立探偵のケン・カーシュ(チャールズ・S・ダットン)に調査を依頼する。翌朝、エイミーの家が放火されて全焼し、盗作疑惑を晴らす証拠は消えてしまう。そして、モートの周辺で殺人事件が起きる。
物語は離婚間近のモートの現状と盗作疑惑とが絡まり合って進行する。徐々に精神的に追いつめられていくモートをジョニー・デップはいつものように巧みに演じ、ジョン・タトゥーロも異常者を実にピッタリと演じている。不気味な映画の雰囲気も悪くない。これであとふたひねりぐらいあれば、言うことはなかった。原作のラストはキングらしく、ちょっと超自然的な部分が顔をのぞかせる。映画はその部分をばっさり省略し、その前のエピソードも変えている。パンフレットは結末を書いているため、封印されているが、詳しく説明されなければ分からないような難しい話では全然ない。もう実に単純で、過去にいくつも例があり、今さらこのストーリーで映画化することに何か意味があるとは思えない。