映画とネットのDIARY(tDiary版)

since 2004/07/15
ここは古い日記です。2013年11月からadiaryを使った新サイトに移行しました。
検索エンジンからのアクセスで、お探しのキーワードが見あたらない場合はNamazuで再検索してみてください。
映画の感想一覧 2004年7月以降 2005年  2006年  2007年  2008年  2009年

2004年10月18日 [Mon]

ファイルコンパクトCentral Edition

圧縮・解凍ソフトのファイルコンパクトにPDF作成機能を付けた製品。8,190円。いちおう旧バージョンのファイルコンパクトをユーザー登録しているので、バージョンアップ価格(4,200円)で買える。しかしなあ、圧縮・解凍ソフトはフリーソフトがたくさんあるし、PDF作成機能ならフリーソフトも、もっと安いソフトもある。PDFの編集には対応していないようだし、これのメリットってどこなんですかね。

「透光の樹」予告編

谷崎潤一郎賞を受賞した高樹のぶ子の原作を映画化。主演秋吉久美子、永島敏行で監督根岸吉太郎、脚本田中陽三と聞くと、見たくなる。しかもR-18である。キネマ旬報11月上旬号でも特集が組まれており、監督インタビューと樋口尚文の作品評がある。これを読むと、さらに見たくなる。ただし、九州で公開予定があるのは今のところ、福岡だけのようだ。


2005年10月18日 [Tue]

「胴上げを見ておけよ。来年もあるんだから」

昨日のプレーオフ最終戦で松葉杖にユニホーム姿の城島が泣いている的場に何か言っていた。たぶん、自分の代わりによく頑張ったとでも慰めているのだろうと思ったが、こう言っていたのだそうだ。今朝の各紙が伝えていた。さすが、城島という感じがする。

城島は来季、大リーグかもしれない。だから、この言葉には微妙な意味がある。2年連続の悔しさを忘れずにまた来季ホークスに残留して頑張ろうという決意なのか、来年自分はいないから的場に頑張れと言っているのか。いずれにしても、城島は男だなあ。

「この胸いっぱいの愛を」(小説)

「この胸いっぱいの愛を」小説版の表紙普通だったら、映画のノベライズは読まない。映画と関係ない作家(たいていは2流)が書いた小説が映画を超える作品になるはずはないからである。この小説は梶尾真治自身がノベライズしているから読む気になった。正解だった。これは映画よりも素晴らしい。その素晴らしさの要因の一つはラストを変えたことによる。このラストの改変によって、小説は多元宇宙の概念を取り入れた時間テーマSFの佳作になった。とても素敵で幸福なラストであり、映画とは決定的に異なる。

小説にはタイムマシンのクロノス・ジョウンターが登場する。そして映画を見た時に感じた2つの疑問がちゃんと説明されている。飛行機には多数の乗客がいたのになぜ4人だけがタイムスリップしたのか。タイムスリップした時代が20年前だったのはなぜか。この2つの疑問は密接にかかわっており、それを説明するにはやはりタイムマシンが必要なのである。

物語は映画と同じように進んでいく。ただ一つ、子どもを交通事故で亡くした夫婦が登場するところが違う。つまり1986年にタイムスリップしたのは6人になっているのである。この夫婦の20年前の行いはラスト近くにその結果が描かれる。これを見ても分かるように小説は「過去を変えることで未来は変えられる」という考え方に基づいている。登場人物たち、少なくともこの夫婦と主人公の比呂志は不幸な未来を変えるために20年前の時代で奔走するのである。

元々、完成した小説(「クロノス・ジョウンターの伝説」)があり、それを映画化したものを元の原作者がノベライズするというのは非常に珍しい。映画のパンフレットで梶尾真治は「2001年宇宙の旅」を例に挙げているが、あれは映画用のプロットをクラークが書き、それを元にキューブリックは映画を作り、クラークは小説化したという経緯がある。だから「2001年…」の小説版は映画のノベライズではない。

もちろん、この小説はノベライズだから映画のストーリーに引っ張られた部分が当然のことながらある。ノベライズという枠がなければ、もっと面白くできただろう。それにしても映画はこういうラストにすべきだったとつくづく思う。梶尾真治は「シン・シティ」のフランク・ミラーのように映画にかかわるべきだったのではないか。少なくとも脚本には協力した方が良かった。出来上がった脚本に手を入れて、この小説のような形にしていたら、映画はもっと評価が高かったと思う。だからSFの分かる脚本家でないとダメなのだ。

映画が小説より優れていると感じたのはただ一場面だけ。例の中村勘三郎の登場シーンである。ここは小説にはより詳しく心理描写があるのだけれど、中村勘三郎の演技の説得力が勝っている。役者のレベルの高い演技はしばしばそういうことを生むのだろう。


2008年10月18日 [Sat]

メールフォームプロCGI

設置しているメールフォームからスパムが届くようになった。プルダウンメニューを使っている場合は届きにくいが、完全ではないらしい。いくつか探して、結局設置したのがこれ。JavaScriptを使っている(jquery)ので大丈夫ではないかと思う。本文にリンクが含まれる場合も拒否する仕様になっている。

商用での使用が前提なのか、デフォルトでは住所の記入が必須になっている。そのあたりを変えて、テキストエリアを広くし、デザインも少し変えて設置した。郵便番号を記入すると、住所まで自動で記入する仕様(AJAX郵便番号辞書検索)だが、住所を必須でなくすと、機能しなくなるのが惜しいところか。


[管理人にメールする] [シネマ1987online]