映画とネットのDIARY(tDiary版)
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【映画の感想一覧】 2004年7月以降 2005年 2006年 2007年 2008年 2009年
2005年02月17日 [Thu]
■ 「gooブログ」が無料3Gバイト、有料1Tバイトに
1Tバイトって、そんなにブログで使いますか。ほとんどの家庭のパソコンより容量多いぞ。無料の3GBでも使い切れないと思いますね。画像と動画を大量に置かないと。ブログサービスを提供する側には、容量を多くしてもそんなに使えるわけがないと、高をくくっているフシがある。テキストだけだったら、1日10KBのテキストを書いても(これは相当な量だ)、1年で3MBちょっとだものなあ。
ちなみにさくらのレンタルサーバーは3GBですが、現在使用しているのは200MB余り。映画チラシコレクションをPDFにしたのは、このためでもあります。もっと使わないと、何だか損してるみたいで。有料のプロバイダもホームページスペースをブログサービスのレベルに引き上げてくれると、うれしいんですけどね。
それにしてもgooブログの利用者って12万7000人もいるのか。これも相当な数ですね。
■ [MOVIE] 「ボーン・スプレマシー」
ロバート・ラドラムのベストセラーを映画化した「ボーン・アイデンティティー」の2年ぶりの続編。記憶喪失の元CIAエージェント、ジェイソン・ボーンをマット・デイモンが再び演じる。監督はダグ・リーマンからポール・グリーングラスに替わったが、スピーディーな展開と切れ味のあるアクションは継承している。感心したというか、目立っているのは編集で、同じカットを3秒以上見せないとでも意図したのか、カットが細かく切り替わる。これがスピーディーな印象を与える要因でもあるのだが、目まぐるしすぎてアクション場面などでは逆にダイナミズムを欠く結果になっている。どこがどうなったのかよく見えないし、細かくカットを割りすぎると、重みを欠くものなのである。
その目まぐるしさが落ち着くのが、クライマックスの後のエピローグ的な場面。ここが全体の締めに当たる部分なのに、それまでの物語で主人公のこういう意図を見せていないのであまり効果を上げていない。前作に続いて脚本を書いたテリー・ギルロイは「ジェイソン・ボーンは元暗殺者なので復讐劇にはできなかった」として、今回の映画を「償いの旅」とまとめているが、償いの部分がこの場面に唐突に出てくる印象にしかなっていない。水準をクリアしたスパイ・アクションだけれど、話の作りはうまくないと思う。スピーディーさばかりでは結局、一本調子になってしまう。緩急を付けた演出と伏線を十分張った物語が望まれるところなのである。
前作から2年。ジェイソン・ボーンはマリー(フランカ・ポテンテ)とインドで暮らしている。記憶は完全には戻らず、悪夢にうなされる日々だ。そのころ、ベルリンでCIAの女性諜報員パメラ・ランディ(ジョアン・アレン)は組織の不祥事に関する調査に当たっていた。公金横領の資料を手に入れようとしたが、何者かが取引現場を襲撃し、2人が殺されてしまう。現場にはボーンの指紋が残っていた。インドではボーンが襲撃され、逃走中にマリーを殺されてしまう。ボーンは事件の真相を探るため、ヨーロッパに向かう。CIAもボーンを事件の犯人として、追跡を開始する。事件の背景にはトレッドストーンという計画があるらしい。パメラは計画の責任者だったアボット(ブライアン・コックス)を問いただす。
ボーンにとっては巻き込まれ型の展開だが、最愛のマリーを殺されたのだから、復讐劇にしてしまった方がすっきりしたと思う。それが「償い」の話になるのはボーンが途中で記憶を取り戻し、過去の仕事を後悔するからだ。このあたりをもっと深く描けば、映画はアクションだけが目立つような出来にはならなかっただろう。それには記憶を取り戻す場面をもっとドラマティックに描く必要があったし、ボーンの苦悩も深く描いた方が良かっただろう。前作を僕は底が浅いと思ったが、今回も同じような感想を持った。
マット・デイモンは前作同様、アクション場面も無難にこなして凄腕のエージェントを好演している。ただ、こういうハードな映画の主人公としてどうかというと、ハードさが足りない部分はあると思う。映画全体もハードな部分が意外に希薄なのは演出がスピーディーではあっても、重みに欠けるからではないか。
■ 「フォーガットン」予告編
「ボーン・スプレマシー」の劇場で見たのがこの予告編。ジュリアン・ムーア主演のサスペンスで、主人公の息子をはじめ周囲の人間が消えていくというまるでM・ナイト・シャマランの映画のような設定だが、予告編の最後で超常現象が出現する。初夏公開だそうで、スピルバーグの「宇宙戦争」とかぶりそうな印象。アメリカでは既にDVDが発売されている。IMDBでの評価は悪いですね。予告編はSony Pictures - Previews & Clipsにもある(字幕なし)
今夏は「シスの復讐」も公開されるし、SF大作が多いな。
2006年02月17日 [Fri]
■ TSV取得
掲示板のログを日付順に並べ替えたいと思い、Perlで簡単なスクリプトを書いたが、FTPでダウンロードしてPerlを実行してというのが一連の作業にならないのが不満。FTPなら、なでしこの命令にあるのでなでしこで書き直してみた。ログの各項目をタブで区切り、名前やコメント、日時など必要な部分だけをテキストファイルに保存する。タブ区切りなのでエクセルをなでしこから起動してデータを貼り付ければOK。それをコピーして秀丸に貼り付けて、加工すればいい。
ただ、これもエクセルを起動するのが気に入らないし、起動した後、エクセル上で「データ」―「並べ替え」を行う必要がある。久しぶりになでしこのマニュアルを読んだら、タブ区切りのデータを読み込むTSV取得という命令があった。これを使うと、タブ区切りのデータが自動的に二次元配列になる。なでしこは二次元配列の操作が得意らしい。この命令を使って、データを読み込んだ後、日付で表ソートを行ったら、できた。FTPダウンロードからファイル作成まで5秒もかからない。秀丸上での加工も不要になった。
なでしこはいろんな命令があるのが便利だと思う。さまざまな機能を一から作る必要がないのは大きなメリット。なでしこで作ったソフトを公開している人もいるが、そこまでいかなくても日常の作業や仕事などに使っている人はけっこう多いのではないかと思う。
2008年02月17日 [Sun]
■ [MOVIE] 「アメリカン・ギャングスター」
「知らないのか。ニュージャージーの警官は狂ってる。悪党を逮捕するんだ」
あるいは、
「それなら列に並べ。俺を殺したいと思っているやつは大勢いる」
というセリフにうれしくなってしまう。ニュージャージーの刑事リッチー・ロバーツ(ラッセル・クロウ)はこうしたワイズ・クラックを吐きながら、ニューヨークのハーレムを牛耳る麻薬組織のボス、フランク・ルーカス(デンゼル・ワシントン)を追い詰めていく。前者はニューヨークの悪徳警官に対して、後者はルーカスに対して吐くセリフ。こういう気の利いたセリフがハリウッド映画には必要なのである。
リドリー・スコットの映画としてはもう「ブレードランナー」に肩を並べる大傑作。と、ルーカス逮捕の場面までは思ったが、その後の展開が個人的には少し邪魔に感じた。実話を基にした映画なので仕方がないのだが、軟弱な私生活の底に強い正義感を持つ刑事がああいうことになってしまってはちょっと幻滅なのである。まあ、2時間37分の映画なので、終盤の10分ぐらいには目をつぶってもかまわない。それであっても傑作であることに変わりはない。これは70年代の刑事アクション、特に「フレンチ・コネクション」をイヤでも思い出させる映画であり、そういうジャンルの好きな映画ファンにはたまらない作品である。
例えば、飛行機を徹底的に捜索する場面は「フレンチ・コネクション」でジーン・ハックマンとロイ・シャイダーが押収した自動車を徹底的に分解するシーンと呼応するし、麻薬王の不敵な在り方などもまたシャルニエ(フェルナンド・レイ)を思い起こさせる。クロウが教会から出てくるワシントンを待つ場面も「フレンチ・コネクション」にそっくりの場面があった。ついでに言えば、100万ドルを拾っても署に届けてしまうクロウの正義感は「セルピコ」を思い出さずにはいられない。映画の時代背景が1960年代末から70年代中盤なのもよく、ベトナム戦争の激化と終結がドラマの中で重要な役割を果たしている。
刑事とギャングの歩みを交互に描き、マジソン・スクウェア・ガーデンでのモハメド・アリの試合で交錯させ、後半の追い詰める展開に至る。スティーブン・ザイリアンの脚本は多数の登場人物に明確なキャラクターを与えた見事な出来である。それをスコットが的確な演出でくっきりと描き分け、緊密な映画に仕上がっている。いつものスコット映画ならば、ストーリーよりも映像の方が印象に残るのだけれど、これは物語の面白さで見せきられた感じ。悪を追い詰める刑事のドラマティックな高揚感が特に後半にはあふれている。まるで「ゴッドファーザー」のように家庭的なギャングのワシントンよりも、腐敗しきった警察の中で信念を貫くクロウのキャラクターに僕はしびれた。クロウにとっては出世作となった「L.A.コンフィデンシャル」以来の好演だと思う。
「アメリカン・ギャングスター」というタイトルではあっても、刑事ドラマと見ても一向に構わないし、マーティン・スコセッシが描くギャング映画とは本質的に異なる映画なのである。リドリー・スコットは70歳だが、まだまだ製作意欲は旺盛なようで、次の作品も楽しみに待ちたい。
2009年02月17日 [Tue]
■ inline
なぜかIEだけインラインにならない。昨日サイドバーに表示に表示したブログのRSS。日付が記事タイトルの後に来ると、紛らわしいのでタイトルに続けて日付を並べようと思ったのだ。Googleのページを見ると、CSSの設定を以下のようにすれば、インラインになるはずなのだ。
#feedControl .gf-title{display:inline;}
#feedControl .gf-relativePublishedDate{display:inline;}
Firefoxでは確かにそうなった。SafariもGoogle Chromeもそうなった。だが、IEではダメ。ところが、ブログの方に同じ設定をしたら、IEでもインラインになった。なるほど。これはDOCTYPE宣言による違いなのだろう。この日記のDOCTYPEはHTML4.01。ブログはXHTML1.0。試しにXHTML1.0のファイルを作って同じコードとスタイルシートで表示してみたら、予想通りIEでもインラインになる。
しかし、これは困ったものだ。他のブラウザはHTML4.01でもみんなインラインになるのに、IEだけがならないとは。記事のタイトルが長い場合は途切れてしまう。line-heightの調整をすれば、IEでもタイトルは表示されるようにはなるが、日付と重なってしまうのだ。日付を表示しないようにすれば、大丈夫だけれど、IEのためだけにそんなことはしたくない。どうもIE7、inlineをinline-blockと勘違いしているようだ。IE8.0ではちゃんと表示されるんだろうか。
2012年02月17日 [Fri]
■ システム回復オプション
Windows7のデスクトップが起動しなくなった。いや、起動はするが、画面が真っ暗なままでマウスのポインタだけが表示されている。前夜、Windows Updateをして終了し、朝になって起動しようとしたら、こうなった。以前からグラフィックドライバのエラーは時々あって、それが原因ではないかと思う。セーフモードでは起動するが、システムの復元をやってみてもダメだった(この時点ではシステム回復オプションについて知らなかった)。通常起動して電源スイッチで終了を繰り返しているうちに、セーフモードですら起動できなくなった。
再起動したら、起動の選択肢に通常起動のほか、システム回復ツールというのが出てきた(起動時にF8キーを連打すれば、出てくる。出てこない場合もあるそうだ)。これをやってみる。システム回復オプションには、「スタートアップ修復」、「システムの復元」、「システムイメージの回復」、「Windowsメモリ診断」、「コマンドプロンプト」がある。Dellのコンピュータには最後に「DELL Datasafe復元と緊急バックアップ」が追加されている。最後のやつはいわゆるリカバリで、これをやると、購入時の環境には戻せても、直前の使える環境に戻すまでにはソフトを再インストールしたり、設定を変えたりで平気で2、3日はかかる(経験談(^^ゞ)。これだけは避けたい。
スタートアップ修復は時間はかかったのにまったく修復できない。2回やったがダメ。システムの復元もやっぱり復元できずにエラーになった。ふーむ。システムイメージの回復がダメなら、リカバリしかない。システムイメージの回復に関しては「システム イメージ バックアップからコンピューターを復元する」を参照。要するにバックアップしていたシステムイメージをリストアすることで、コンピュータをバックアップした時点の構成に復元することができるわけだ。バックアップ日時を見てみたら、幸い前日の午前7時と新しかった。これで復元できるなら、余計な手間がない。
システムイメージをコピーし直すのでそれなりに時間がかかったが、再起動したら無事に起動して元の環境に戻った。やれやれ。僕のパソコンのCドライブは1テラバイト。システムイメージの作成には数百GB程度のハードディスク領域が必要になる。バックアップは昨年、2テラバイトの内蔵HDDを増設した際に設定した。やっておいて良かったとしみじみ思った。
Windows95のころのバックアップはほとんど役に立たなかった記憶があるが、大容量のHDDが手頃な価格で手に入る今、バックアップの設定はやっておくべきなのだろう。スケジュールを決めれば、定期的に自動でやってくれるので、普段は意識する必要もないのだから。