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2004年11月26日 [Fri]

デジタルデータの確からしさ

「山田祥平のRe:config.sys」より。読者からの事件・事故現場の投稿写真は危ないというのは常識になっている。北朝鮮の拉致被害者の写真が合成ではないかとの疑いは、素人でも簡単に修正ができるようになったからこそだろう。少しぐらい暗くてもデジカメに写ってさえいれば、明るさの調整でどうにでもできるというのは便利で僕もよくやっている。露出の調整やトリミングが簡単なので、以前なら一発勝負だった撮影は今や少しぐらい失敗しても平気になってしまった。だから撮影する際に構図がいい加減になってしまう。写ってりゃいいや、という感覚ですね。

しかし、プロのカメラマンが「これはあとで消せるな」と考えて、そのまま撮影を続行するとはちょっと信じられない。銀塩時代の習慣はなかなかぬけないものだし、そんな考えになるということは日常的に修正をやっているからではないかという疑いも出てくる。目の前にあるものを消すのと、明るさを調整するのとでは意味合いがまったく異なるだろう。前者は報道写真としては使えない。

デジタルデータに関連することだが、先日、某社から「御社のホームページの一部を印刷して証明用に使っていいか」という電話があった。大量にコピーして配布されるのは著作権の観点からまずいのだが、話をよく聞いてみると、台風被害の証明に使うために、被害者が証明書類としてプリントアウトしたものを提出してきたという。被害で困っている人でもあったし、構わないと答えたけれど、デジタルデータは改ざんができるので、それをプリントアウトしてしまったら証明能力は弱いだろう。少なくともURLの明記は必須だが、ホームページ上の記事はいつかは消えるのが常。証明能力は一時的なものと考えた方がいい。


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